建設業の離職率は本当に高い?8.7%、全業種・製造業と比べると【2026年8月公表】

建設業の離職率は本当に高い?離職率8.7%・全業種は13.7% 建設業

※この記事には広告(PR)が含まれています。広告リンクは記事の後半にあります。

「建設業は人がすぐ辞める」「離職率が高い」とよく言われます。実際には、1年でどのくらいの人が辞めているのでしょうか。ほかの業種と比べて、本当に高いのでしょうか。

ここでは、厚生労働省の「令和7年雇用動向調査」から、2025年1年間の離職率と入職率を業種ごとに並べます。感想ではなく、公表されている数字だけを使います。

この記事で分かること

  • 建設業の離職率は8.7%。すべての業種の平均(13.7%)より5.0ポイント低い
  • 建設業は、辞めた人より入った人のほうが多い(入職率10.4%)。製造業は逆
  • フルタイムで働く人に限ると、建設業の離職率は7.9%

施工管理の転職で、転職エージェント・求人サイト・知人の紹介のどれを使うかの分け方は施工管理の転職エージェントはどう選ぶ?にまとめています。

建設業の離職率は8.7%。全業種の平均より低い

区分離職率入職率入職率−離職率
すべての業種(産業計)13.7%14.7%+1.0ポイント
建設業8.7%10.4%+1.7ポイント
製造業9.8%9.6%−0.2ポイント

出典:厚生労働省「令和7年雇用動向調査」参考表1(就業形態、性、企業規模、産業(大分類)別労働者数及び労働移動率)

建設業の離職率は 8.7% です。1年のあいだに、働いている人100人のうち約9人が辞めた計算です。すべての業種の平均(13.7%)より 5.0ポイント低く なっています。

「建設業は離職率が高い」という言い方は、少なくともこの調査の2025年の数字とは合いません。

辞めた人より、入った人のほうが多い

同じ1年間に建設業で入った人の割合(入職率)は10.4%で、離職率より1.7ポイント高くなっています。人数にすると、入った人が約26万5,300人、辞めた人が約22万2,500人で、入った人のほうが約4万3,000人多い 計算です。

製造業は反対で、入職率(9.6%)が離職率(9.8%)を下回り、辞めた人のほうが多くなっています。

この数字を読むときの注意

  • 離職率=その年に辞めた人÷1月1日時点で働いていた人 です。常用労働者5人以上の事業所の数字です
  • 辞めた理由はすべて含みます。 自分の都合だけでなく、定年、契約期間の満了、会社の都合なども入っています
  • 全員の平均です。 若い人と年配の人、職種、会社の規模の違いがすべてならされています
  • 2025年1年間の数字です。 年によって動きます

ほかの業種と並べると

業種離職率入職率
宿泊業・飲食サービス業23.7%27.8%
すべての業種(産業計)13.7%14.7%
卸売業・小売業11.9%12.6%
鉱業・採石業等10.2%10.5%
製造業9.8%9.6%
運輸業・郵便業9.0%9.6%
建設業8.7%10.4%
複合サービス事業8.6%6.3%

出典:厚生労働省「令和7年雇用動向調査」参考表1。主な業種を抜き出しています。

この表の中で離職率がいちばん高いのは、宿泊業・飲食サービス業(23.7%)です。建設業の8.7%は、運輸業・郵便業(9.0%)や製造業(9.8%)より少し低い水準です。

フルタイムに限ると7.9%、パートは19.3%

区分建設業の離職率すべての業種の離職率
フルタイムで働く人(一般労働者)7.9%11.4%
パートタイムで働く人19.3%19.9%

出典:厚生労働省「令和7年雇用動向調査」参考表1

建設業では、辞めた人の大半がフルタイムの人です。辞めた約22万2,500人のうち、パートタイムの人は約3万4,500人(約16%)です。

フルタイムの人だけで見ると、建設業の離職率は7.9%で、すべての業種の平均(11.4%)より3.5ポイント低くなっています。入職率は10.0%で、ここでも入った人のほうが多くなっています。

この数字から言えること・言えないこと

言えること

  • 2025年、建設業の離職率は8.7%で、すべての業種の平均(13.7%)より低い
  • 建設業は入職率(10.4%)が離職率を上回り、辞めた人より入った人のほうが多い
  • フルタイムで働く人に限っても、建設業の離職率(7.9%)は平均(11.4%)より低い

言えないこと

  • 新卒で入った人が3年以内に辞める割合。この調査はすべての年齢をまとめた数字で、新卒の離職率は別の統計です
  • 施工管理や職人など、職種ごとの離職率。この表は業種単位です
  • 建設業で辞めた人の理由。結果の概要にある理由別の表は、業種ごとに分かれていません
  • 自分の会社が辞めやすい・辞めにくいかどうか。会社・職種・地域で大きく変わります

建設業の働き方については、残業時間を建設業の平均残業時間はどれくらい?で、有給休暇の取得率を建設業は有給休暇が取りにくい?で、ほかの業種と比べています。

建設業の賃金は建設業の賃金は何歳がいちばん高い?に、職種ごとの求人倍率は建設業の求人倍率は職種でどれだけ違う?にまとめています。会社の規模による賃金の違いは会社の規模で賃金はどれだけ違う?にあります。

製造業の数字は製造業の賃金は何歳がいちばん高い?、製造業の求人倍率は職種でどれだけ違う?、工場の正社員とそれ以外、給料はいくら違う?にまとめています。

残業代とボーナスを入れた給料の総額と内訳は、工場の給料は残業代込みでいくら?で、製造業をほかの業種と比べています。

ボーナスと残業代を入れた建設業の給料の総額と内訳は、建設業の給料はボーナス込みでいくら?で、ほかの業種と比べています。

製造業で辞めた人と入った人の数は、工場の離職率はどれくらい?で、ほかの業種と比べています。

建設業の年間休日は建設業の年間休日は本当に少ない?で、製造業やほかの業種と比べています。

辞めるかどうかを考えるときに

平均で見ると、建設業は「人がすぐ辞める業種」ではなく、入ってくる人のほうが多い業種です。ただし、これは業種全体の平均です。次のような人は、この平均の数字がそのまま当てはまりません。

  • 周りの同僚が次々に辞めていて、自分の会社の離職が平均よりはっきり多いと感じている人
  • 入社して数年以内で、若い人の定着が悪い職場にいる人(この数字は全年齢の平均です)
  • 辞める理由が、業種ではなく今の会社や現場の条件にある人

まず自分の職場で、この1年に何人辞めて何人入ったかを、この平均と比べてから、動くかどうかを考えるほうが確実です。

いまの職場を、ほかの会社と比べてみたいときは

業種全体の離職率は分かっても、自分の職場が平均と比べてどうなのか、ほかの会社ならどうなのかは、平均からは分かりません。建設業界を専門にした転職エージェントの中には、転職するかどうかを決める前の段階でも、無料で面談できるところがあります。

公式サイトでは、利用は完全無料で、相談だけでもよいこと、平日の夜や土日祝日の面談も調整できることが案内されています。

【PR】ビルドジョブ|建設業界特化の転職エージェントの無料キャリア面談

申し込む前に、面談の内容や条件をリンク先の公式ページで確かめてください。

次のような人には向きません。

  • 60歳以上の方(申し込みの対象外です)
  • 施工管理の経験や資格がない人(施工管理の経験者・資格保有者を主な対象にしたサービスです)
  • 業務委託やアルバイトのみを探している人(正社員希望の方向けのサービスです)
  • いまの職場に不満がなく、業界の数字だけ知りたい人(この記事の統計で足ります)

出典

  • 厚生労働省「令和7年雇用動向調査」参考表1(就業形態、性、企業規模、産業(大分類)別労働者数及び労働移動率)(e-Stat、2026年8月31日公開)

常用労働者5人以上の事業所について、2025年(令和7年)1年間の数字です。離職率は、1年間の離職者数を1月1日現在の常用労働者数で割ったものです。

タイトルとURLをコピーしました