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第二種電気工事士の学科試験が終わると、次は技能試験です。「練習には何をそろえればいいのか」「工具は何が必要なのか」が気になります。
ここでは、試験を行っている一般財団法人 電気技術者試験センターの「令和8年度 第二種電気工事士下期試験 受験案内」と試験結果の公表から、技能試験のしくみ、持っていく工具、候補問題、合格率を並べます。どう練習すればよいかは公表されていないので、ここでは試験センターが公表していることだけを書きます。
この記事で分かること
- 技能試験は、配線図で出された問題を、支給される材料と自分で持っていく工具で、時間内に作る試験
- 必ず持っていく「指定工具」は6つ(ペンチ・ドライバー・電工ナイフ・スケール・ウォーターポンププライヤー・リングスリーブ用圧着工具)
- 問題の候補はNo.1〜No.13の13問で、前もって公表される。令和8年度上期の技能試験の合格率は73.4%で、受けた人の4人に1人以上が不合格
技能試験に必要なもの:材料は支給、工具は自分で用意
| 項目 | 受験案内・試験の概要に書かれていること |
|---|---|
| 試験の方法 | 配線図で与えられた問題を、支給される材料で、持参した作業用工具を使って一定時間内に完成させる |
| 材料 | 試験で支給される |
| 工具 | 自分で用意する(貸し出しはない) |
| 使える工具 | 電動工具以外のすべての工具 |
| 問題 | 試験センターが公表する候補問題(No.1〜No.13) |
| 合否の決め方 | 公表されている「欠陥の判断基準」にもとづいて、作品に欠陥があるかで判定 |
出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験の概要」、一般財団法人 電気技術者試験センター「令和8年度 第二種電気工事士下期試験 受験案内」
技能試験は、筆記ではなく、実際に電線や器具をつないで作品を作る試験です。本番の材料は試験会場で配られますが、練習するときの材料と工具は自分で用意する必要があります。
必ず持っていく指定工具は6つ
| 指定工具 | 受験案内での注意 |
|---|---|
| ① ペンチ | ― |
| ② ドライバー(プラス・マイナス) | ― |
| ③ 電工ナイフ | カッターナイフはけがをする人がいるため、使わないよう求められている |
| ④ スケール | ― |
| ⑤ ウォーターポンププライヤー | ― |
| ⑥ リングスリーブ用圧着工具 | JIS C 9711(1982・1990・1997)に適合するもの。握りの部分の色が黄色のものを使えば、決められた圧着マークが刻印される |
出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「令和8年度 第二種電気工事士下期試験 受験案内」「使用できるもの/持参するもの」
受験案内では、この6つは「作業に最低限必要と考えられる」ので、必ず持ってくるよう書かれています。このほかの工具も、電動工具でなければ使えます。持っていく工具の数に決まりはありませんが、机が狭いので、まわりの受験者に迷惑がかからないようにと書かれています。
一方で、次のものは使えません(受験案内)。
- 回路計(テスター)などの計測機器
- 電動ドライバーなどの電動工具
- 改造した工具
- 試験中の工具の貸し借り
手袋や、工具を入れる腰ベルトは使えます。電線を一時的に束ねるクリップなども使えますが、試験が終わるまでに外す決まりです。
問題は、前もって公表される候補問題13問から
試験センターは、第二種電気工事士の技能試験の候補問題をNo.1〜No.13としてホームページで公表しています。受験案内では、候補問題は一般用電気工作物などの電気工事の基本的な作業で、試験を机の上で行うことと、使う材料・工具などを考えて作ってある、と説明されています。
合否は、試験センターが公表している「欠陥の判断基準」で決まります。受験案内では、判断基準とあわせて「技能試験の概要と注意すべきポイント」(作業ごとに写真で解説したもの)を、受験の準備の参考にするよう書かれています。候補問題は年度ごとに公表されるので、練習するときはその年度の候補問題かを確かめる必要があります。
技能試験の合格率は7割前後、4人に1人以上は不合格
| 年度・期 | 技能試験を受けた人 | 合格した人 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和4年度 上期 | 53,558人 | 39,771人 | 74.3% |
| 令和4年度 下期 | 44,101人 | 31,117人 | 70.6% |
| 令和5年度 上期 | 49,547人 | 36,250人 | 73.2% |
| 令和5年度 下期 | 45,790人 | 31,499人 | 68.8% |
| 令和6年度 上期 | 50,668人 | 35,949人 | 71.0% |
| 令和6年度 下期 | 43,570人 | 30,266人 | 69.5% |
| 令和7年度 上期 | 51,576人 | 37,158人 | 72.0% |
| 令和7年度 下期 | 48,034人 | 34,313人 | 71.4% |
| 令和8年度 上期 | 58,393人 | 42,875人 | 73.4% |
出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験の試験結果と推移」(令和8年度上期の技能試験の結果は2026年8月14日発表)。合格率は合格者÷受験者で計算し、小数第2位を四捨五入しています
技能試験の合格率は、令和4年度からの9回で68.8%〜74.3%です。令和8年度上期は58,393人が受けて42,875人が合格し、不合格は15,518人(26.6%)でした。学科試験に受かった人などが受ける試験ですが、それでも4人に1人以上が技能試験で落ちています。
令和8年度下期の技能試験は、2026年12月12日(土)または13日(日)です。どちらの日になるかは試験地によって違います(受験案内)。下期の申し込みはすでに終わっています。
この数字から言えること・言えないこと
言えること
- 技能試験の材料は試験で支給され、工具は自分で用意する。指定工具は6つ
- 問題の候補はNo.1〜No.13の13問で、前もって公表される
- 技能試験の合格率は令和4年度から7割前後で、令和8年度上期は73.4%
言えないこと
- 何回練習すれば受かるか。練習の回数や時間と合格の関係は公表されていません
- どのメーカーの工具がよいか。受験案内で決まっているのは、圧着工具のJIS規格などまでです
- 練習用のセットを使った人の合格率。そうした統計はありません
学科と技能の合格率の推移と下期の日程は第二種電気工事士の合格率・難易度は?に、電気の資格の次の段階は電験三種の合格率は?と電験三種は科目合格で何回に分ける?にまとめています。
現場の資格の合格発表の日は資格の合格発表はいつ?電験三種・宅建・建築士・施工管理技士の発表日一覧にまとめています。
第二種電気工事士の合格率や技能試験の数字は、YouTubeのショート動画でも並べています:第二種電気工事士の数字(学科・技能の合格率と工具)の再生リスト
技能試験の練習の準備を考えるときに
技能試験は、受けた人の7割前後が合格する試験です。ただし、次のような人は、練習用の材料や工具をすぐに買うかどうかを決めないほうが確実です。
- まだ学科試験の結果が出ていない人(技能試験は、学科試験の合格者と学科試験の免除者が受ける試験です)
- 会社や学校で、練習用の材料や工具を使える人
- 指定工具をすでに持っていて、何が足りないかをまだ確かめていない人
まず受験案内と今年度の候補問題を確かめ、手元の工具が指定工具や圧着工具の規格に合っているかを確かめてから、足りないものをそろえるほうが確実です。
技能試験の練習用の材料と工具を、そろえたいときは
本番の材料は試験で配られますが、練習に使う電線や器具などの材料は自分で用意します。試験センターの公表で分かるのは、指定工具と候補問題、合格率までで、どの材料で何回練習すればよいかは分かりません。技能試験の練習用に、材料と工具をセットにして売っている会社があります。
買う前に、セットの中身(材料が何回分か・工具が入っているか・圧着工具がJIS C 9711に適合しているか)と、令和8年度の候補問題に合っているかを、リンク先の公式ページで確かめてください。
次のような人には向きません。
- まだ学科試験の準備をしている人(技能試験は、学科試験に合格した人などが受ける試験です。まず学科から)
- 指定工具をすでに持っていて、材料だけを少しそろえたい人
- 会社や学校で、練習用の材料や工具が用意されている人
出典
- 一般財団法人 電気技術者試験センター「令和8年度 第二種電気工事士下期試験 受験案内」
- 一般財団法人 電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験の概要」
- 一般財団法人 電気技術者試験センター「第二種電気工事士の技能試験の候補問題」(令和8年度)
- 一般財団法人 電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験の試験結果と推移」(2026年10月14日に確認)


