製造業の賃金は何歳がいちばん高い?60歳で約9.5万円下がる【2026年3月公表】

製造業

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製造業の給料は、何歳ごろにいちばん高くなるのでしょうか。そして60歳を過ぎると、どのくらい変わるのでしょうか。

ここでは、厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」から、製造業で働く人の賃金を年齢ごとに並べます。同じ表にある建設業とも比べます。

製造業の賃金は55〜59歳がいちばん高い

年齢所定内給与(製造業・男女計)
〜19歳20万9,000円
20〜24歳22万7,100円
25〜29歳25万9,300円
30〜34歳29万1,200円
35〜39歳32万4,400円
40〜44歳35万1,800円
45〜49歳37万2,800円
50〜54歳38万4,700円
55〜59歳39万9,200円
60〜64歳30万4,000円
65〜69歳25万9,400円
年齢計33万円(平均年齢44.1歳・平均勤続年数15.3年)

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」第5-1表(産業、年齢階級別賃金・男女計・所定内給与)

製造業の賃金は、年齢とともに上がり続け、55〜59歳の39万9,200円 がいちばん高くなっています。20代前半(22万7,100円)の約1.76倍です。

この数字を読むときの注意

この賃金には、残業代と賞与が含まれていません。 2025年6月分の所定内給与(毎月決まって支払われる基本給や手当)です。製造業には残業や夜勤の多い職場もあるので、実際に受け取る額とは差があります。

また、これは同じ人を追いかけた数字ではありません。2025年6月の時点で、それぞれの年齢にいる人の平均です。職種・会社の規模・役職の違いもすべて混ざっています。

60〜64歳で、月に約9.5万円下がる

55〜59歳の39万9,200円から、60〜64歳では30万4,000円になります。差は月に9万5,200円 で、55〜59歳の約76%の水準です。

建設業と比べると、下がり幅の大きさが分かります。

55〜59歳60〜64歳差60〜64歳は55〜59歳の何割か
製造業39万9,200円30万4,000円9万5,200円76.2%
建設業44万7,200円38万9,500円5万7,700円87.1%

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」第5-1表(男女計・所定内給与)。右の2列は表の数字から計算しました。

統計そのものは理由を示していません。60歳の定年後に再雇用で条件が変わる人が多いことが考えられますが、この表からは確かめられません。

建設業の年齢ごとの数字は、建設業の賃金は何歳がいちばん高い?にまとめています。

男女で分けると、形がまったく違う

同じ調査には、男女別の表もあります。

年齢製造業・男性製造業・女性
20〜24歳23万2,300円21万6,800円
30〜34歳30万2,700円25万2,200円
40〜44歳37万4,600円27万4,900円
45〜49歳40万2,800円27万8,500円
50〜54歳42万2,400円27万6,300円
55〜59歳44万100円27万200円
60〜64歳33万2,200円22万4,000円

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」第5-2表(産業、性、年齢階級別賃金・所定内給与)

男性は55〜59歳まで上がり続け、60〜64歳で 月に10万7,900円 下がります。女性は40代後半の27万8,500円が最も高く、そこから先はほぼ横ばいです。

最初の表(男女計)の「55〜59歳がいちばん高い」は、男性の形が強く出た数字です。女性の場合は、同じ形にはなっていません。

この数字から言えること・言えないこと

言えること

  • 2025年6月分の所定内給与で、製造業は55〜59歳がいちばん高い(男女計)
  • 60〜64歳では、55〜59歳より月に約9.5万円低い
  • この下がり幅は、建設業(約5.8万円)より大きい
  • 男女で形が違い、女性は40代後半が最も高い

言えないこと

  • 自分の給料が、この平均と同じように上がる・下がるかどうか。職種・会社・役職で大きく変わります
  • 60歳で賃金が下がる理由。この表は理由を示していません
  • 賞与や残業代を含めた年収の差。この表には入っていません

製造業の職種ごとの求人倍率は製造業の求人倍率は職種でどれだけ違う?にまとめています。製造業の残業時間は建設業の平均残業時間はどれくらい?で、有給休暇の取得率は建設業は有給休暇が取りにくい?で、ほかの業種と並べて比べています。

製造業の正社員と正社員以外の給料の差は工場の正社員とそれ以外、給料はいくら違う?にまとめています。

建設業の離職率がほかの業種と比べて高いかどうかは、建設業の離職率は本当に高い?にまとめています。

残業代とボーナスを入れた給料の総額と内訳は、工場の給料は残業代込みでいくら?で、製造業をほかの業種と比べています。

ボーナスと残業代を入れた建設業の給料の総額と内訳は、建設業の給料はボーナス込みでいくら?で、ほかの業種と比べています。

製造業で辞めた人と入った人の数は、工場の離職率はどれくらい?で、ほかの業種と比べています。

建設業の年間休日は建設業の年間休日は本当に少ない?で、製造業やほかの業種と比べています。

50代で動くかどうかを考えるときに

数字の上では、製造業の賃金は50代後半が最も高く、60歳を境に大きく下がっています。ただし、これは全体の平均です。次のような人は、平均の形が当てはまりません。

  • いまの会社の60歳以降の条件(再雇用の給与・役割)をすでに知っていて、それで納得している人
  • 残業や夜勤が多い、または賞与が多く、所定内給与より実際の年収がかなり大きい人
  • 役職や資格で、同じ年齢の平均より高い水準にいる人

まず自分の会社の60歳以降の条件を確かめ、この平均と比べてから、動くかどうかを考えるほうが確実です。

60歳を過ぎてからの仕事を、探してみたいときは

統計で分かるのは、年齢ごとの平均の賃金までです。60歳を過ぎてから、どんな求人があるかは、この数字からは分かりません。50歳以上の人に向けた求人をまとめて載せている求人サイトがあります。

次のような人に向いています。

  • 定年や再雇用のあとも、週に何日か働ける仕事を探したい人
  • 50歳以上の人に向けた求人を、まとめて見比べたい人

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載っている求人には、パート・アルバイトや業務委託(雇われるのではなく、仕事ごとに契約する働き方)の仕事もあります。応募する前に、雇用形態・勤務時間・給与の条件を、それぞれの求人ページで確かめてください。

次のような人には向きません。

  • 正社員の仕事だけを探している人(パート・アルバイト・業務委託の求人も多く載っています)
  • 今の会社の再雇用で働き続けると決めている人
  • 60歳より前に、今の経験をいかして転職したい人

出典

  • 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」第5-1表(産業、年齢階級別賃金及び対前年増減率)
  • 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」第5-2表(産業、性、年齢階級別賃金及び対前年増減率)

賃金は2025年(令和7年)6月分の所定内給与で、残業代・賞与は含みません。一般労働者(短時間労働者を除く)の数字です。

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