大工の単価はいくら?都道府県別1位は宮城34,800円、国の統計の年収は約485万円【2026年3月時点】

大工の単価 都道府県でいくら違う?1位 宮城34,800円・全国平均30,331円 建設業

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「大工の単価は、自分の県ではいくら?」「単価は高いのに、年収はいくらなの?」と気になる人は多いと思います。このサイトと同じ名前のYouTubeチャンネルでも、職人の単価シリーズとして県別の単価を出しています。

ここでは、国土交通省が2026年2月17日に発表した「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価」から大工の単価を、示されている41都道府県すべて並べ、あわせて厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和7年)で、大工の給料と年齢の分布を確かめます。

この記事で分かること

  • 大工の設計労務単価(令和8年3月から)は全国平均30,331円。都道府県別では宮城県の34,800円が1位で、いちばん低い鳥取県の27,200円とは7,600円の差(北海道・四国の4県・沖縄県は単価が示されていない)
  • 単価は公共工事の費用を見積もるための金額で、賞与の日割りや本人の社会保険料も入っているため、日給・手取りとは別物
  • 国の賃金の統計の「大工」の年収の目安は約485万円(平均年齢50.2歳)。大工として集計された人の3人に1人(33.0%)は60歳以上

令和8年度の大工の単価:全国平均30,331円

項目内容
大工の単価(全国平均)30,331円
前の年(令和7年3月)からの上がり方+3.1%
主要12職種の中での順位5位(型わく工31,671円・鉄筋工31,267円・とび工30,780円・左官30,508円の次)
全職種(51職種)の平均25,834円

出典:国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価について」資料1(主要12職種)。金額は加重平均値、上がり方は単純平均値

令和8年3月から使われる大工の設計労務単価は、全国平均で30,331円です。前の年からの上がり方は+3.1%で、主要12職種の中では運転手(一般)・普通作業員・軽作業員(どれも+2.9〜3.0%)に次いで小さい上がり方でした。

国土交通省の資料では、大工は「大工工事について相当程度の技能があり、家屋などの築造や、屋内の造作などの作業を主になって行う人」と決められています(資料の「調査対象職種の定義・作業内容」を、読みやすく言い換えています)。コンクリートの型枠をつくる型枠大工は、別の職種(型わく工)です。

都道府県別:大工の単価が高い県TOP10・低い県

順位都道府県大工の単価
1位宮城県34,800円
2位秋田県34,400円
3位愛知県34,000円
4位岐阜県33,800円
4位三重県33,800円
6位静岡県33,600円
7位福島県33,500円
8位岩手県32,000円
9位栃木県31,900円
10位石川県31,500円

出典:国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価」(都道府県別・職種別の単価一覧、2026年2月17日公表)。1日8時間あたり

大工の単価がいちばん高いのは宮城県の34,800円で、2位は秋田県(34,400円)、3位は愛知県(34,000円)でした。岐阜県・三重県(33,800円)、静岡県(33,600円)と、中部の県が上位に多く入っています。東京都は30,600円で15位(埼玉県と同じ)、大阪府は29,300円で28位、福岡県は29,200円で32位です。

順位都道府県大工の単価
37位山口県28,000円
38位島根県27,800円
39位広島県27,600円
40位岡山県27,500円
41位鳥取県27,200円

出典:国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価」(都道府県別・職種別の単価一覧、2026年2月17日公表)。1日8時間あたり

いちばん低いのは鳥取県の27,200円で、宮城県との差は7,600円です。中国地方の県が下位に並びました。大工の単価は、北海道・徳島県・香川県・愛媛県・高知県・沖縄県では示されていません(41都道府県の中での順位)。

※この金額は、国が公共工事の費用を見積もるための単価です。職人さんが受け取る日給・手取りではなく、実際の額は会社や地域で大きく違います。

41都道府県の大工の単価一覧

自分の県の大工の単価と順位です(都道府県コードの順)。北海道・四国の4県・沖縄県は、資料に大工の単価が示されていません。

都道府県大工の単価順位(41都道府県)
北海道示されていません―
青森県31,200円12位
岩手県32,000円8位
宮城県34,800円1位
秋田県34,400円2位
山形県29,900円22位
福島県33,500円7位
茨城県30,900円13位
栃木県31,900円9位
群馬県30,400円18位
埼玉県30,600円15位
千葉県30,500円17位
東京都30,600円15位
神奈川県30,400円18位
山梨県30,800円14位
長野県30,000円21位
新潟県30,200円20位
富山県31,400円11位
石川県31,500円10位
岐阜県33,800円4位
静岡県33,600円6位
愛知県34,000円3位
三重県33,800円4位
福井県28,300円36位
滋賀県29,600円23位
京都府29,300円28位
大阪府29,300円28位
兵庫県29,200円32位
奈良県29,600円23位
和歌山県29,300円28位
鳥取県27,200円41位
島根県27,800円38位
岡山県27,500円40位
広島県27,600円39位
山口県28,000円37位
徳島県示されていません―
香川県示されていません―
愛媛県示されていません―
高知県示されていません―
福岡県29,200円32位
佐賀県29,500円26位
長崎県29,500円26位
熊本県29,200円32位
大分県29,300円28位
宮崎県28,800円35位
鹿児島県29,600円23位
沖縄県示されていません―

出典:国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価」(都道府県別・職種別の単価一覧、2026年2月17日公表)。1日8時間あたり

単価と給料は別物:比べる前に知っておきたいこと

単価と給料は別物です。設計労務単価は、国や自治体が公共工事の費用を見積もるときに使う、1日8時間あたりの金額です。基本給にあたる分のほか、手当、賞与(ボーナス)を1日あたりに直した分、働く人本人が負担する社会保険料(約16%)まで入っているため、毎日受け取る日当や手取りより高く見えます。反対に、残業・休日出勤の割増分は入っていません。単価は公共工事の現場で実際に払われた賃金を調べて決めた金額ですが、会社が職人さんに払う額を決めるものではなく、実際の日給・手取りは会社や地域で大きく違います。くわしくは設計労務単価と手取りの違いは?にまとめています。

この記事の後半の給料は、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の数字です。会社に雇われて働く人(10人以上の会社)の6月分の給与と、前の年1年間の賞与を調べたもので、単価とは調べ方も中身も違います。そのため、単価を給料で割ったり、単価に日数を掛けて年収にしたりはしません。

国の統計の給料:「大工」の年収の目安は約485万円

厚生労働省の賃金構造基本統計調査には、「大工」という区分があります(型枠大工は、鉄筋工・とび工などと同じ「建設躯体工事従事者」の区分です)。ただし、国土交通省の単価の「大工」とは、調べ方も対象の範囲も同じではありません。

項目大工(男女計)
年収の目安(月の給与×12+年間賞与)約485万円(485万4,900円)
月の給与(残業代などを含む)36万300円
└ うち所定内給与(残業代などを除く)32万6,700円
年間賞与その他特別給与53万1,300円
平均年齢・平均勤続年数50.2歳・11.0年
月の労働時間(所定内+残業など)174時間+12時間
集計された人数(推計)約1万9千人

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」 職種 第1表(職種(小分類)、性別、企業規模計10人以上)。年収の目安は「月の給与×12+年間賞与」で計算したもので、統計に載っている金額ではありません

同じ統計で、建設の職人の区分の年収の目安を並べると、建設躯体工事従事者(鉄筋工・型わく工・とび工など)が約415万円、大工が約485万円、配管従事者が約523万円、電気工事従事者が約628万円です(どれも月の給与×12+年間賞与)。

この数字は、10人以上の会社に雇われて働く人の平均です。一人親方など会社に雇われていない人、10人未満の会社で働く人は入っていません。

年齢別:大工の3人に1人は60歳以上、いちばん多いのは70歳以上

年齢年収の目安働く人の割合月の給与(残業代などを含む)年間賞与
20〜24歳約351万円6.8%25万9,900円38万9,400円
25〜29歳約384万円12.1%28万6,100円40万8,600円
30〜34歳約500万円4.6%37万4,200円50万4,800円
35〜39歳約593万円6.6%43万9,000円66万5,200円
40〜44歳約533万円4.2%39万6,100円57万2,300円
45〜49歳約562万円12.1%41万5,500円63万6,800円
50〜54歳約586万円14.0%42万9,800円70万1,600円
55〜59歳約632万円5.0%47万6,800円59万7,500円
60〜64歳約380万円5.7%28万8,000円34万4,000円
65〜69歳約454万円8.8%33万2,200円54万9,600円
70歳以上約452万円18.5%33万5,700円49万3,000円

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」 職種 第5表(職種(小分類)、年齢階級別、企業規模計10人以上)の「大工」。年収の目安は「月の給与×12+年間賞与」、働く人の割合は労働者数(推計)から計算。19歳以下(約253万円・1.7%)は表から省いています

大工として集計された人を年齢別に見ると、いちばん多いのは70歳以上(18.5%)で、60歳以上を合わせると33.0%になります。平均年齢は50.2歳で、鉄筋工・とび工などの建設躯体工事従事者(41.9歳)より8歳ほど高くなっています。

年収の目安は50代後半の約632万円がいちばん高く、60代前半は約380万円でした。ただし、大工として集計された人は全体で約1万9千人と少なく、年齢ごとに分けると多い層でも3千人台、少ない層は数百人になるため、年齢ごとの金額は年によって大きく動くことがあります。

同じ職人の単価シリーズの記事:鉄筋工・型枠大工(型わく工)・とび工(鳶職)の単価と、国の統計の給料もまとめています。

この数字から言えること・言えないこと

言えること

  • 令和8年3月からの大工の設計労務単価は全国平均30,331円で、前の年より3.1%上がった
  • 都道府県別では宮城県の34,800円がいちばん高く、鳥取県の27,200円がいちばん低い。差は7,600円
  • 国の賃金の統計の「大工」の年収の目安は約485万円で、60歳以上が33.0%を占める

言えないこと

  • 自分の日給・手取りがいくらになるか。単価は公共工事の費用の計算に使う金額で、実際の給料は会社が決めます
  • 国土交通省の単価の「大工」と、賃金の統計の「大工」が同じ人たちかどうか。調べ方も対象の範囲も違います
  • 一人親方の収入。賃金の統計は会社に雇われて働く人の数字で、一人親方は入っていません

ほかの職種の単価は設計労務単価 令和8年度はいくら?全職種25,834円で14年連続上昇に、CCUSのレベル別の年収の目安はCCUSのレベル別年収は?にまとめています。

自分の単価・給料と比べるときに

単価や統計の年収と自分の収入を並べるときは、次の順番で比べると、取り違えが少なくなります。

  • 1年分の総支給額(賞与・手当込み、残業代は除く)を、働いた日数で割って1日あたりを出し、自分の県の単価と比べる(手取りではなく総支給額で)
  • 年収は、賞与込みの1年分の総支給額で、統計の年収の目安と比べる
  • 雇われているか一人親方かを分けて考える(一人親方は、保険料や道具代などを自分で払うので、受け取る額だけでは比べられません)

一人親方の労災保険の保険料は一人親方の労災保険はいくら?に、建設業の退職金(建退共)は建退共の退職金はいくら?にまとめています。

職人の経験をいかして、施工管理の仕事も考えてみたいときは

設計労務単価と国の賃金の統計で分かるのは、大工の単価と、大工の平均の給料までです。自分の経験でどんな働き方ができるかは、この数字からは分かりません。職人や現場作業員の経験がある人を対象に、施工管理への転職を無料で相談できるサービスがあります。

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出典

  • 国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価について〜今回の引き上げにより、14年連続の上昇〜」(2026年2月17日)報道発表資料・資料1・都道府県別職種別単価・調査対象職種の定義・作業内容
  • 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(2026年3月公表) 職種 第1表・第5表

この記事の数字は、Instagram(@genba.tenshoku)のリールでも短く紹介しています。

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