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同じような仕事でも、「大きい会社のほうが給料がいい」とよく言われます。実際にどのくらい違うのでしょうか。
ここでは、厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」から、会社の規模ごとの賃金を実額で並べます。年齢ごとに分けると、差の大きさが変わるところも見ていきます。
大企業と小企業で、月に約8万円の差
| 会社の規模 | 所定内給与(男女計) | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
|---|---|---|---|
| 大企業(1,000人以上) | 38万5,100円 | 43.4歳 | 14.1年 |
| 中企業(100〜999人) | 32万6,200円 | 46.0歳 | 12.4年 |
| 小企業(10〜99人) | 30万5,600円 | 46.0歳 | 11.5年 |
大企業と小企業の差は 月に約8万円 です。中企業と小企業の差は約2万円で、大企業と中企業のあいだの差(約5.9万円)のほうが大きくなっています。
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」第4表(企業規模別・男女計・所定内給与)。人数は常用労働者数です。
この数字を読むときの注意
この賃金には、残業代と賞与が含まれていません。 2025年6月分の所定内給与(毎月決まって支払われる基本給や手当)です。年収で比べると、差の大きさは変わる可能性があります。
また、この差は会社の規模の違いだけで生まれたものではありません。規模ごとに、働く人の年齢・勤続年数・職種・業種の組み合わせが違います。上の表でも、大企業のほうが平均年齢は低く、勤続年数は長くなっています。
年齢で分けると、差は50代後半でいちばん大きい
同じ年齢どうしで比べると、差の出方が見えてきます。
| 年齢 | 大企業 | 中企業 | 小企業 | 小企業は大企業の何割か |
|---|---|---|---|---|
| 20〜24歳 | 25万8,400円 | 23万7,600円 | 22万6,300円 | 87.6 |
| 30〜34歳 | 34万4,600円 | 29万9,400円 | 28万6,500円 | 83.1 |
| 40〜44歳 | 42万2,000円 | 34万6,100円 | 31万8,900円 | 75.6 |
| 50〜54歳 | 44万7,600円 | 37万6,000円 | 33万6,600円 | 75.2 |
| 55〜59歳 | 46万5,900円 | 37万6,700円 | 33万5,100円 | 71.9 |
| 60〜64歳 | 35万7,700円 | 31万6,200円 | 31万5,700円 | 88.3 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」第4表(男女計・所定内給与)。右端の列は、大企業を100としたときの小企業の値(企業規模間賃金格差)です。
20代前半では、小企業は大企業の9割近くあります。年齢が上がるほど差が開き、55〜59歳では小企業は大企業の約7割、金額にすると 月に約13.1万円 の差になります。
60代前半では、差が一気に縮む
60〜64歳になると、小企業は大企業の88.3まで戻ります。
ただし、これは小企業の賃金が上がったからではありません。大企業の賃金が、55〜59歳から60〜64歳にかけて月に約10.8万円下がっているためです。同じ区間で、小企業の下がり幅は約1.9万円です。
統計そのものは理由を示していません。定年後の再雇用などで条件が変わる人が、大企業のほうに多いことが考えられますが、この表からは確かめられません。
この数字から言えること・言えないこと
言えること
- 2025年6月分の所定内給与は、大企業・中企業・小企業の順に高い
- 大企業と小企業の差は月に約8万円(男女計)
- 年齢が上がるほど差が開き、55〜59歳で最も大きくなる
- 60〜64歳では差が縮む。大企業の賃金が大きく下がるため
言えないこと
- 会社の規模を変えれば、個人の給料がこの差のぶん上がるかどうか。職種・業種・地域・残業で大きく変わります
- 賞与や残業代を含めた年収の差。この表には入っていません
- 大企業ほど働きやすいかどうか。この調査は賃金しか扱っていません
業種ごとの年齢別の賃金は建設業の賃金は何歳がいちばん高い?と製造業の賃金は何歳がいちばん高い?に、職種ごとの求人倍率は建設業の求人倍率は職種でどれだけ違う?と製造業の求人倍率は職種でどれだけ違う?にまとめています。
残業時間は建設業の平均残業時間はどれくらい?で、有給休暇の取得率は建設業は有給休暇が取りにくい?で、業種ごとに比べています。
製造業の正社員と正社員以外の給料の差は工場の正社員とそれ以外、給料はいくら違う?にまとめています。
建設業の離職率がほかの業種と比べて高いかどうかは、建設業の離職率は本当に高い?にまとめています。
残業代とボーナスを入れた給料の総額と内訳は、工場の給料は残業代込みでいくら?で、製造業をほかの業種と比べています。
ボーナスと残業代を入れた建設業の給料の総額と内訳は、建設業の給料はボーナス込みでいくら?で、ほかの業種と比べています。
製造業で辞めた人と入った人の数は、工場の離職率はどれくらい?で、ほかの業種と比べています。
建設業の年間休日は建設業の年間休日は本当に少ない?で、製造業やほかの業種と比べています。
よくある質問
Q. 大企業と中小企業の賃金格差は、どれくらいですか?
令和7年の賃金構造基本統計調査(2025年6月分の所定内給与・男女計)では、大企業(1,000人以上)が38万5,100円、中企業(100〜999人)が32万6,200円、小企業(10〜99人)が30万5,600円でした。大企業と小企業の差は月に7万9,500円です。
Q. 差がいちばん大きいのは何歳ですか?
この記事の年齢別の表では、55〜59歳です。大企業46万5,900円に対して小企業33万5,100円で、小企業は大企業の71.9%(差は月に13万800円)でした。60〜64歳になると88.3%まで差が縮みます。
Q. ボーナスや残業代を含めた年収の差は分かりますか?
この記事の数字は、残業代と賞与を含まない所定内給与なので、年収の差はこの表からは言えません。賞与や残業代を含めると、差の大きさは変わる可能性があります。
会社の規模を理由に動くかどうかを考えるときに
数字の上では、40代以降に差が大きく開いています。ただし、これは全体の平均です。次のような人は、平均の形が当てはまりません。
- 小さい会社でも、役職や資格で平均より高い水準にいる人
- 残業や賞与が多く、所定内給与より実際の年収がかなり大きい人
- 60歳を超えてからも同じ会社で働き続けるつもりの人(60代では規模の差が小さくなります)
自分の今の数字が、同じ年齢・同じ規模の平均と比べてどこにあるかを確かめてから、動くかどうかを考えるほうが確実です。
建設の仕事で、会社を変えることを考えるときは
会社の規模によって賃金の平均は違いますが、自分の経験がほかの会社でどう評価されるかは、平均からは分かりません。建設業界を専門にした転職エージェントの中には、転職するかどうかを決める前の段階でも、無料で面談できるところがあります。
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次のような人には向きません。
- 60歳以上の方(申し込みの対象外です)
- 建設業以外の仕事をしている人、建設業以外に移りたい人
- 業務委託やアルバイトのみを探している人(正社員希望の方向けのサービスです)
- いまの会社で当面続けると決めていて、数字だけ知りたい人(この記事の統計で足ります)
出典
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」第4表(企業規模、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び企業規模間賃金格差)
賃金は2025年(令和7年)6月分の所定内給与で、残業代・賞与は含みません。企業規模は常用労働者数で、大企業1,000人以上、中企業100〜999人、小企業10〜99人です。


