工場の正社員とそれ以外、給料はいくら違う?製造業は月11.7万円の差【2026年3月公表】

製造業

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工場で働くとき、正社員か、それ以外の働き方かで、給料はどのくらい違うのでしょうか。

ここでは、厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」から、製造業で働く人の賃金を雇用形態ごとに並べます。感想ではなく、公表されている数字だけを使います。

この記事で分かること

  • 製造業の正社員は月34.6万円、正社員以外は22.9万円。差は月11.7万円
  • 正社員以外の賃金は正社員の66.3%で、建設業(80.9%)より差が大きい
  • 全産業で見ると、正社員は50代後半まで上がり続け、正社員以外は30代からほぼ横ばい

製造業の正社員と正社員以外で、月11.7万円の差

区分所定内給与(製造業・男女計)
正社員・正職員34万6,100円
正社員・正職員以外22万9,400円
差11万6,700円
正社員以外は正社員の何%66.3%

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」第6-3表(製造業・男女計・所定内給与)。差は表の数字から計算しました。66.3%は表の「雇用形態間賃金格差」(正社員・正職員=100)です。

製造業では、正社員の34万6,100円に対して、正社員以外は22万9,400円です。差は月に11万6,700円 で、正社員以外は正社員の約3分の2の水準です。

この数字を読むときの注意

  • 残業代と賞与は含みません。 2025年6月分の所定内給与(毎月決まって支払われる基本給や手当)です
  • フルタイムで働く人(一般労働者)の数字です。 パートなど短時間で働く人は入っていません
  • 「正社員・正職員以外」は、会社が正社員・正職員としていない人です。 期間工や派遣社員の給料そのものを示す数字ではありません
  • 年齢や職種の違いも混ざっています。 全産業では、正社員の平均年齢は43.2歳、正社員以外は51.2歳です

ほかの業種と比べると、製造業は差が大きい

業種正社員・正職員正社員・正職員以外正社員以外は正社員の何%
製造業34万6,100円22万9,400円66.3%
建設業37万900円30万100円80.9%
運輸業・郵便業32万4,600円23万6,900円73.0%
すべての業種(産業計)35万8,800円24万1,700円67.4%

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」第6-3表(男女計・所定内給与)。右端の列は表の「雇用形態間賃金格差」です。

この4つの中で、正社員と正社員以外の差がいちばん大きいのは製造業(66.3%)です。すべての業種の平均(67.4%)とほぼ同じ水準です。

建設業は80.9%で、差が小さくなっています。正社員以外でも月30万円を超えています。

年齢で見ると、差は50代後半でいちばん大きい(全産業)

この調査の年齢別の表は、すべての業種をまとめた数字です。製造業だけの年齢別の数字はありません。

年齢正社員・正職員正社員・正職員以外正社員以外は正社員の何%
20〜24歳24万7,500円20万3,500円82.2%
30〜34歳32万1,100円23万3,800円72.8%
40〜44歳37万9,000円23万600円60.8%
50〜54歳41万2,700円22万9,700円55.7%
55〜59歳42万4,200円23万2,500円54.8%
60〜64歳36万6,200円27万9,900円76.4%

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」第6-1表(男女計・所定内給与)。右端の列は表の数字から計算しました。

正社員は年齢とともに上がり続け、55〜59歳の42万4,200円がいちばん高くなっています。20代前半の約1.7倍です。

一方、正社員以外は30代前半の23万3,800円から先がほぼ横ばいで、55〜59歳でも23万2,500円です。そのため、差は55〜59歳で月19万1,700円 と、いちばん大きくなります。

60〜64歳では、正社員以外の賃金が27万9,900円に上がり、差が縮みます。統計そのものは理由を示していませんが、定年後に再雇用で正社員以外になった人が、この年齢に入ってくることが考えられます。

この数字から言えること・言えないこと

言えること

  • 2025年6月分の所定内給与で、製造業の正社員と正社員以外の差は月11.7万円(正社員以外は正社員の66.3%)
  • 製造業・建設業・運輸業・郵便業の中で、この差がいちばん大きいのは製造業
  • 全産業で見ると、正社員以外の賃金は30代以降ほぼ横ばいで、差は55〜59歳でいちばん大きい

言えないこと

  • 正社員になれば、個人の給料がこの差のぶん上がるかどうか。職種・年齢・会社で大きく変わります
  • 期間工や派遣社員の給料そのもの。この表は会社が正社員としているかどうかで分けた数字です
  • 賞与や残業代を含めた年収の差。この表には入っていません

製造業の賃金が年齢でどう変わるかは製造業の賃金は何歳がいちばん高い?に、製造業の職種ごとの求人倍率は製造業の求人倍率は職種でどれだけ違う?にまとめています。

残業時間は建設業の平均残業時間はどれくらい?で、有給休暇の取得率は建設業は有給休暇が取りにくい?で、製造業をほかの業種と並べて比べています。

建設業の数字は建設業の賃金は何歳がいちばん高い?と建設業の求人倍率は職種でどれだけ違う?に、会社の規模による賃金の違いは会社の規模で賃金はどれだけ違う?にまとめています。

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雇用形態を理由に動くかどうかを考えるときに

平均で見ると、製造業では正社員とそれ以外の差は大きく、年齢が上がるほど開いていきます。ただし、これは全体の平均です。次のような人は、平均の形がそのまま当てはまりません。

  • 残業や夜勤の手当が多く、所定内給与より実際の手取りがかなり大きい人
  • 期間を決めて働くことを自分で選んでいて、その条件に納得している人
  • 60歳を過ぎて再雇用で働いている人(60代では差が小さくなります)

まず自分の給与明細の「基本給と毎月の手当」を、この平均と比べてから、動くかどうかを考えるほうが確実です。

製造業での働き方を、専門のエージェントに相談したいときは

雇用形態による差は平均では分かっても、自分の経験がほかの会社でどう評価されるかは、平均からは分かりません。製造業・メーカーを専門にした転職エージェントの中には、転職するかどうかを決める前の段階でも、無料で面談できるところがあります。

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申し込む前に、面談の内容や条件をリンク先の公式ページで確かめてください。

次のような人には向きません。

  • 学生の方(申し込みの対象外です)
  • すでにこのサービスを利用したことがある方
  • 製造業以外の仕事に移ることを考えている人
  • いまの雇用形態と給料に納得していて、数字だけ知りたい人(この記事の統計で足ります)

出典

  • 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」第6-1表(雇用形態、性、年齢階級別賃金)
  • 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」第6-3表(産業、雇用形態別賃金)

賃金は2025年(令和7年)6月分の所定内給与で、残業代・賞与は含みません。一般労働者(短時間労働者を除く)の数字です。

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