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工場では、派遣で働く人を多く見かけます。「工場の派遣で働く人は何人いるのか」「派遣の賃金は、ほかの仕事と比べてどうなのか」が気になります。
ここでは、厚生労働省が2026年3月31日に公表した「労働者派遣事業報告書」の2つの集計(令和7年6月1日現在の状況、令和6年度の集計結果)から、製造業務の数字を並べます。
この記事で分かること
- 2025年6月1日時点の派遣労働者は約201万人。前の年より5.0%増えた
- そのうち、工場などの製造業務で働く派遣労働者は約43万人(4.3%増)。無期雇用が183,263人、有期雇用が245,299人
- 令和6年度の賃金(8時間あたり)は、派遣労働者全体の平均が16,735円、製品製造・加工処理の仕事では11,406円
派遣で働く人:約201万人、製造業務は約43万人
| 区分 | 2025年6月1日時点 | 前の年から |
|---|---|---|
| 派遣労働者(全体) | 約201万人 | 5.0%増 |
| うち無期雇用 | 874,747人 | 7.0%増 |
| うち有期雇用 | 1,134,347人 | 3.5%増 |
| 製造業務に従事した派遣労働者 | 約43万人 | 4.3%増 |
| うち無期雇用 | 183,263人 | 8.7%増 |
| うち有期雇用 | 245,299人 | 1.2%増 |
出典:厚生労働省「労働者派遣事業報告書(令和7年6月1日現在の状況報告)集計結果(速報値)」(2026年3月31日公表)
派遣会社(派遣元事業所)が国に出す報告を集計した数字です。2025年6月1日時点で、派遣で働く人は約201万人でした。
そのうち、工場などで物を作る仕事(製造業務)をしている人は約43万人で、派遣で働く人の5人に1人くらいにあたります。
前の年と比べると:製造業務は増えた
| 区分 | 2024年6月1日時点 | 2025年6月1日時点 |
|---|---|---|
| 製造業務の派遣労働者 | 約41万人(4.1%減) | 約43万人(4.3%増) |
| うち無期雇用 | 168,549人 | 183,263人 |
| うち有期雇用 | 242,363人 | 245,299人 |
出典:厚生労働省「労働者派遣事業報告書」令和6年6月1日現在・令和7年6月1日現在の集計結果(速報値)。かっこ内は、それぞれの前の年からの増え方
製造業務の派遣は、2024年に前の年より減ったあと、2025年は増えました。増えたのは主に無期雇用(派遣会社に期間の定めなく雇われている人)で、1年で約1万5千人(8.7%)増えています。
無期雇用の派遣は、派遣先の仕事が終わっても派遣会社との雇用は続く働き方です。有期雇用の派遣は、派遣会社との契約に期間があります。
8時間あたりの賃金:工場の仕事は全体より低い
| 仕事の種類 | 派遣料金(8時間) | 派遣労働者の賃金(8時間) |
|---|---|---|
| 派遣労働者全体の平均 | 26,257円 | 16,735円 |
| 製造技術者 | 28,518円 | 17,724円 |
| 機械組立従事者 | 18,048円 | 11,942円 |
| 製品製造・加工処理従事者 | 16,883円 | 11,406円 |
出典:厚生労働省「令和6年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」(2026年3月31日公表)。令和6年度(2024年4月〜2025年3月)の平均で、8時間に直した金額です
派遣料金は、派遣先の会社が派遣会社に払う金額です。賃金は、派遣会社が働く人に払う金額です。
派遣労働者全体の賃金は8時間あたり16,735円で、前の年度(16,190円)より3.4%上がりました。
一方、工場のライン作業などにあたる製品製造・加工処理従事者は11,406円、機械組立従事者は11,942円で、全体の平均より4,800〜5,300円ほど低くなっています。前の年度(それぞれ11,153円、11,615円)からは上がっています。
製品製造・加工処理の仕事では、派遣料金16,883円のうち、働く人の賃金は11,406円で、約68%にあたります(この記事での計算)。残りの約32%は、派遣会社に入る分です。この集計では、その中身(社会保険料の会社負担分や経費など)の内訳までは分かりません。
この数字から言えること・言えないこと
言えること
- 2025年6月1日時点の派遣労働者は約201万人で、製造業務は約43万人
- 製造業務の派遣は前の年より4.3%増え、増えたのは主に無期雇用
- 工場の製品製造・加工処理の派遣の賃金は8時間11,406円で、派遣全体の平均(16,735円)より低い
言えないこと
- 自分の時給が高いか低いか。平均は地域や仕事の内容で大きく違います
- 派遣から正社員になれる人の割合。この集計には入っていません
- 派遣と正社員のどちらが良いか。働き方の良し悪しは、この数字では比べられません
工場の派遣で働き続けるか考えるときに
工場の派遣で働く人は、2025年に増えました。ただし、次のような人は、この数字だけで働き方を変えるかどうかを決めないほうが確実です。
- 自分が無期雇用か有期雇用か、派遣会社との契約を確かめていない人(契約の期間で、仕事が終わったあとの扱いが違います)
- 自分の時給を8時間に直して、同じ地域の求人や最低賃金と比べたことがない人(平均は全国の数字です)
- 派遣会社が示している「マージン率」(派遣料金のうち派遣会社に残る割合)を、まだ見たことがない人(派遣会社は公開することになっています)
まず自分の契約の種類と時給を確かめ、派遣会社の公開している情報と比べてから、ほかの働き方と比べるほうが確実です。
働き方の違う工場の仕事を、比べてみたいときは
統計で分かるのは、派遣で働く人の数と、仕事の種類ごとの平均の賃金までです。自分の経験で、どんな働き方や条件の工場の仕事があるかは、この数字からは分かりません。製造業・メーカーを専門にした転職エージェントの中には、転職するかどうかを決める前の段階でも、無料で面談できるところがあります。
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申し込む前に、面談の内容や条件をリンク先の公式ページで確かめてください。
次のような人には向きません。
- 学生の方(申し込みの対象外です)
- すでにこのサービスを利用したことがある方
- 製造業以外の仕事に移ることを考えている人
- 派遣のまま次の派遣先を探したい人(派遣の仕事は、登録している派遣会社が窓口です)
出典
- 厚生労働省「労働者派遣事業報告書(令和7年6月1日現在の状況報告)集計結果(速報値)」(2026年3月31日)
- 厚生労働省「令和6年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」(2026年3月31日)
- 厚生労働省「労働者派遣事業報告書(令和6年6月1日現在の状況報告)集計結果(速報値)」(2025年3月31日)


