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工場やビルの設備の仕事をしていると、消防設備士の資格を求められることがあります。「合格率はどれくらいか」「どの類が受かりやすいのか」が気になります。
ここでは、試験を行っている一般財団法人 消防試験研究センターの「試験実施状況」から、2025年度(令和7年4月〜令和8年3月)の類ごとの合格率と、5年間の推移を並べます。
この記事で分かること
- 2025年度の合格率は、甲種が32.5%(受験者48,958人)、乙種が38.3%(受験者51,240人)。全体では35.4%
- 類ごとでは、乙種7類(漏電火災警報器)が64.7%でいちばん高く、乙種3類が26.8%でいちばん低い
- 受験者がいちばん多いのは乙種6類(消火器)の32,400人で、合格率は35.6%
消防設備士とは:甲種と乙種、特類と1〜7類
| 区分 | できる仕事 | 受けられる人 |
|---|---|---|
| 甲種 | 消防用設備等の工事・整備・点検 | 受験資格が必要 |
| 乙種 | 消防用設備等の整備・点検 | 誰でも受けられる |
| 類 | 主な設備 | 甲種・乙種 |
|---|---|---|
| 特類 | 特殊消防用設備等 | 甲種だけ |
| 1類 | 屋内消火栓など | 甲種・乙種 |
| 2類 | 泡消火設備など | 甲種・乙種 |
| 3類 | ガス系の消火設備など | 甲種・乙種 |
| 4類 | 自動火災報知設備など | 甲種・乙種 |
| 5類 | 避難はしごなど | 甲種・乙種 |
| 6類 | 消火器 | 乙種だけ |
| 7類 | 漏電火災警報器 | 乙種だけ |
出典:消防試験研究センター「消防設備士試験」の案内
消防設備士は、設備の種類ごとに「類」が分かれていて、類ごとに受ける試験です。
2025年度の類別の合格率
| 区分 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 甲種 特類 | 1,292人 | 412人 | 31.9% |
| 甲種 1類 | 12,934人 | 3,707人 | 28.7% |
| 甲種 2類 | 4,334人 | 1,179人 | 27.2% |
| 甲種 3類 | 4,353人 | 1,375人 | 31.6% |
| 甲種 4類 | 21,819人 | 7,527人 | 34.5% |
| 甲種 5類 | 4,226人 | 1,712人 | 40.5% |
| 甲種 計 | 48,958人 | 15,912人 | 32.5% |
| 乙種 1類 | 2,048人 | 584人 | 28.5% |
| 乙種 2類 | 790人 | 235人 | 29.7% |
| 乙種 3類 | 965人 | 259人 | 26.8% |
| 乙種 4類 | 8,047人 | 2,736人 | 34.0% |
| 乙種 5類 | 1,168人 | 481人 | 41.2% |
| 乙種 6類 | 32,400人 | 11,541人 | 35.6% |
| 乙種 7類 | 5,822人 | 3,766人 | 64.7% |
| 乙種 計 | 51,240人 | 19,602人 | 38.3% |
| 合計 | 100,198人 | 35,514人 | 35.4% |
出典:消防試験研究センター「試験実施状況」令和7年度(令和7年4月〜令和8年3月)
2025年度は、甲種と乙種を合わせて約10万人が受験し、35.4%が合格しました。
甲種でいちばん受験者が多いのは4類(自動火災報知設備など)の21,819人で、合格率は34.5%。乙種では6類(消火器)の32,400人がいちばん多く、合格率は35.6%です。
合格率がいちばん高いのは乙種7類の64.7%で、ほかの類の多くは3割前後です。甲種1類・2類、乙種1〜3類は3割を下回っています。
5年間の推移:甲種計・乙種計
| 年度 | 甲種 計 | 乙種 計 |
|---|---|---|
| 2021年度 | 34.7% | 40.8% |
| 2022年度 | 30.7% | 39.5% |
| 2023年度 | 29.0% | 38.9% |
| 2024年度 | 30.1% | 37.7% |
| 2025年度 | 32.5% | 38.3% |
出典:消防試験研究センター「試験実施状況」令和3年度〜令和7年度
甲種の合格率は、2023年度の29.0%から2年続けて上がり、2025年度は32.5%でした。乙種は5年とも4割前後です。
2026年度に入ってからの4〜7月の分では、甲種計が37.3%(受験者13,541人)、乙種計が41.8%(受験者13,226人)でした(前の年度の同じ時期は、甲種32.1%・乙種39.7%)。年度の途中の数字なので、1年の合計では変わることがあります。
この数字から言えること・言えないこと
言えること
- 2025年度の合格率は甲種32.5%、乙種38.3%で、全体では35.4%
- 類ごとに差があり、乙種7類は64.7%、乙種3類は26.8%
- 受験者は乙種6類と甲種4類に集まっている
言えないこと
- 自分が受けたときに受かるかどうか。合格率は受けた人全体の数字です
- どの類がいちばん仕事にいかせるか。この表は合格率だけです
- 資格を取ると給料がいくら上がるか。この統計には入っていません
ほかの資格の合格率は、第二種電気工事士の合格率、施工管理技士の合格率に、工場で働く人の給料は工場勤務の平均年収はいくら?にまとめています。
消防設備士を取るか考えるときに
消防設備士の合格率は、多くの類で3割から4割くらいです。ただし、次のような人は、この合格率だけでどの類を受けるかを決めないほうが確実です。
- 今の職場で、どの設備(消火器・自動火災報知設備・スプリンクラーなど)の点検や工事にかかわっているかを、まだ確かめていない人
- 甲種を受けるための受験資格を、まだ確かめていない人(乙種は誰でも受けられます)
- 合格率が高い類から受ければよいと考えている人(仕事で使う設備の類でないと、資格をいかしにくいことがあります)
まず今の仕事で扱う設備の類を確かめ、甲種・乙種のどちらが必要かを職場で聞いてから、受ける類を決めるほうが確実です。
資格と経験をいかせる工場を、比べてみたいときは
統計で分かるのは、受けた人全体の合格率までです。自分の経験と資格で、どんな条件の工場の仕事があるかは、この数字からは分かりません。製造業・メーカーを専門にした転職エージェントの中には、転職するかどうかを決める前の段階でも、無料で面談できるところがあります。
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申し込む前に、面談の内容や条件をリンク先の公式ページで確かめてください。
次のような人には向きません。
- 学生の方(申し込みの対象外です)
- すでにこのサービスを利用したことがある方
- 製造業以外の仕事に移ることを考えている人
- 消防設備の点検会社やビル管理会社への転職を考えている人(製造業・メーカーを専門にしたサービスです)
出典
- 一般財団法人 消防試験研究センター「試験実施状況」令和3年度〜令和7年度、令和8年度(4月〜7月)
- 一般財団法人 消防試験研究センター「消防設備士試験」の案内


