製造業に転職すると給料は下がる?前の会社より上がった人は約4割、下がった人は約3割【2026年8月公表】

製造業に転職すると給料は下がる?上がった人41.4%・下がった人30.9% 製造業

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工場やメーカーで働いていて転職を考えると、「移ったら給料が下がるのではないか」が気になります。転職会社の調査では「8割以上が年収アップ」といった数字も見かけますが、それはその会社を使って転職した人の数字です。

ここでは、厚生労働省の「令和7年雇用動向調査」(2026年8月公表)から、2025年の1年間に製造業の会社に転職した人全員について、前の会社と比べて給料が上がったのか、下がったのかを、年齢別に並べます。

この記事で分かること

  • 製造業の会社に転職した人のうち、前の会社より給料が上がった人は41.4%、下がった人は30.9%。働く人全体(上がった40.8%・下がった31.0%)とほぼ同じ
  • 20〜34歳で製造業の会社に移った人は、56.4%が上がっている
  • 60歳以上では、67.3%が下がっている

製造業の会社に転職した人の給料:上がった人は41.4%、下がった人は30.9%

転職先の業種上がったうち1割以上変わらない下がったうち1割以上
製造業41.4%29.5%26.0%30.9%22.9%
建設業49.9%36.1%27.7%19.8%15.3%
全体(すべての業種)40.8%28.2%25.5%31.0%21.9%

出典:厚生労働省「令和7年雇用動向調査」第13-1表・第14表(転職入職者の賃金変動区分別入職者数)から計算。全体の数字は同調査の結果の概要(2026年8月31日公表)と同じです。

2025年に製造業の会社に転職した人(約45万人)のうち、前の会社より給料が上がった人は41.4%、下がった人は30.9%でした。すべての業種(上がった40.8%・下がった31.0%)と、ほとんど同じ割合です。

1割以上上がった人は29.5%、1割以上下がった人は22.9%です。転職した人のおよそ3人に1人は給料が下がっていて、「転職すれば上がる」とは言えません。 一方で、上がった人は下がった人より約10ポイント多くなっています。

この数字を読むときの注意

  • 「製造業」は、転職した先の会社の業種です。 前の会社が製造業だったかどうかは、この表では分かりません。製造業の会社どうしで移った人も、ほかの業種から製造業に入った人も含まれます
  • 比べているのは、前の会社と今の会社の「賃金」です。 調査の区分(3割以上増加〜3割以上減少)で数えたもので、ボーナスを含むかどうかは公表資料に書かれていません。年収そのものの比較ではありません
  • 転職した人とは、入社する前の1年間に働いていた人です。 調査のときにその会社に在籍していて、前の職場で雇われて働いていた人の数字です
  • 割合は「分からない」と答えた人を含む人数で割っているので、足しても100%になりません

年齢別:20〜34歳は56.4%が上がり、60歳以上は67.3%が下がった

年齢製造業:上がった製造業:変わらない製造業:下がった全体:上がった全体:下がった
20〜34歳56.4%20.7%20.7%51.2%23.3%
35〜49歳42.4%28.7%27.3%43.2%27.3%
50〜59歳25.2%34.9%37.6%27.6%40.6%
60歳以上5.0%27.2%67.3%21.6%49.0%

出典:厚生労働省「令和7年雇用動向調査」第13-1表から計算。記事「建設業に転職すると給料は下がる?」と比べやすいように、同じ年齢のまとまりで計算しています。

20〜34歳で製造業の会社に移った人は、56.4%が上がり、下がった人は20.7%でした。すべての業種の同じ年齢(上がった51.2%)より、上がった人が少し多くなっています。

35〜49歳では上がった人が42.4%、下がった人が27.3%で、全体とほぼ同じです。50代になると、上がった人(25.2%)より下がった人(37.6%)のほうが多くなります。

60歳以上では、上がった人は5.0%で、下がった人が67.3%です。5歳ごとに見ると、60〜64歳で製造業の会社に移った人は71.6%が下がっています(すべての業種の60〜64歳は54.3%)。製造業の会社に移って給料が上がりやすいのは30代までで、60歳を過ぎると下がる人が大半です。

フルタイムからフルタイムに移った人だけで見ると

区分上がった変わらない下がった
製造業の会社に転職(フルタイム→フルタイム)41.0%25.7%31.8%
全体(フルタイム→フルタイム)42.0%25.0%31.5%

出典:厚生労働省「令和7年雇用動向調査」第13-1表(前職・現職とも一般労働者)から計算

パートなど短時間で働く人を除き、前の会社も今の会社もフルタイム(一般労働者)だった人だけで見ても、製造業の会社に移った人は41.0%が上がり、31.8%が下がりました。全体とほぼ同じ割合です。

この数字から言えること・言えないこと

言えること

  • 2025年に製造業の会社に転職した人は、前の会社より給料が上がった人が41.4%、下がった人が30.9%で、すべての業種(40.8%・31.0%)とほぼ同じ
  • 20〜34歳で製造業の会社に移った人は56.4%が上がった
  • 60歳以上で製造業の会社に移った人は67.3%が下がった

言えないこと

  • 機械オペレーターや品質管理など、職種ごとの数字。この調査は職種ではなく、転職先の会社の業種で分けています
  • 年収(ボーナスを含む額)がいくら上がったか・下がったか。この調査は「1割未満」「1割以上3割未満」などの区分だけです
  • 自分が転職したときに給料が上がるかどうか。経験・資格・会社・地域で大きく変わります
  • 前の会社が製造業だった人だけの数字。この表は転職先の業種で分けています

製造業の給料は、工場で働く人の年収を工場勤務の平均年収はいくら?に、年齢ごとの基本給を製造業の賃金は何歳がいちばん高い?に、残業代とボーナスを入れた給料を工場の給料は残業代込みでいくら?に、正社員とそれ以外の差を工場の正社員とそれ以外、給料はいくら違う?にまとめています。会社の規模による賃金の違いは会社の規模で賃金はどれだけ違う?にあります。

製造業の働き方は、職種ごとの求人倍率を製造業の求人倍率は職種でどれだけ違う?で、辞める人の割合を工場の離職率はどれくらい?で、ほかの業種と比べています。残業時間は建設業の平均残業時間はどれくらい?で、有給休暇の取得率は建設業は有給休暇が取りにくい?で、年間休日は建設業の年間休日は本当に少ない?で、製造業もあわせて比べています。

転職で給料が下がらないか考えるときに

平均で見ると、製造業の会社に転職した人は、上がった人が約4割、下がった人が約3割で、ほかの業種とほぼ同じです。ただし、これは全員をまとめた割合です。次のような人は、この数字がそのまま当てはまりません。

  • 60歳以上の人(製造業の会社に移った人の67.3%が下がっています)
  • 今の給料の多くを残業代や夜勤・交替勤務の手当が占めている人(残業や夜勤の少ない会社に移ると、その分だけ下がることがあります)
  • 製造業以外の業種に移ることを考えている人(この記事の数字は、製造業の会社に移った人のものです)

まず、今の給料のうち基本給・手当・残業代・ボーナスがそれぞれいくらかを分けて書き出し、移った先で何が変わるかを比べてから、動くかどうかを考えるほうが確実です。

転職したら自分の給料がどうなるか、確かめたいときは

統計で分かるのは、転職した人全体の割合までです。自分の職種や経験で、移った先の給料が上がるのか、下がるのかは、この割合からは分かりません。製造業・メーカーを専門にした転職エージェントの中には、転職するかどうかを決める前の段階でも、無料で面談できるところがあります。

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申し込む前に、面談の内容や条件をリンク先の公式ページで確かめてください。

次のような人には向きません。

  • 学生の方(申し込みの対象外です)
  • すでにこのサービスを利用したことがある方
  • 製造業以外の仕事に移ることを考えている人
  • 今の会社で給料を上げたいと考えていて、転職するつもりはない人(この記事の統計で足ります)

出典

  • 厚生労働省「令和7年雇用動向調査」年計 結果表 第13-1表(産業(中分類)、企業規模、性、年齢階級、就業形態・雇用形態・前従業上の地位、賃金変動区分別入職者数)・第14表(産業(大分類)、企業規模、性、入職経路、離職期間、賃金変動区分別入職者数)(e-Stat、2026年8月31日公開)
  • 厚生労働省「令和7年雇用動向調査結果の概要」(2026年8月31日公表)

転職入職者は「入職者のうち、入職前1年間に就業経験のある者」です(同調査の定義)。数字は、調査時に在籍していて、前職で雇われて働いていた人のものです。

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