建設業の求人倍率は職種でどれだけ違う?施工管理・躯体・電気工事【2026年10月公表】

建設業

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「建設業は人手不足」とよく言われます。ただ、現場で型枠を組む人、電気工事をする人、現場全体を管理する人では、求人の状況が同じとは限りません。

ここでは、厚生労働省の「一般職業紹介状況」から、2026年9月の建設の仕事の求人倍率を職種ごとに並べます。感想ではなく、公表されている数字だけを使います。

建設の現場の仕事全体では5.13倍

区分有効求人数有効求職者数有効求人倍率
職業計(すべての仕事)2,039,7931,892,5711.08倍
建設・採掘の仕事115,05022,4135.13倍

求人倍率は「仕事を探している人1人に対して、求人がいくつあるか」です。建設・採掘の仕事は5.13倍で、仕事を探している人1人に対して、求人が約5件あります。すべての仕事の平均(1.08倍)の約5倍です。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年9月分)」参考統計表(職業別・常用・パートを含む)

製造の仕事全体は1.65倍でした(→ 製造業の求人倍率は職種でどれだけ違う?)。同じ「現場の仕事」でも、建設のほうが3倍以上高くなっています。

ニュースで見る「1.19倍」と違う理由

2026年9月の有効求人倍率は、ニュースでは1.19倍と発表されています。この記事の「1.08倍」と違うのは、ニュースの数字が季節による増減をならした数字(季節調整値)だからです。職種別の数字は季節調整をしていない実数なので、この記事では実数どうしで比べています。

職種ごとに並べると、3.19倍から8.41倍まで

職種有効求人数有効求職者数有効求人倍率
建設躯体工事(型枠・鉄筋・とびなど)19,1582,2798.41倍
土木作業43,0416,3206.81倍
建設(躯体工事以外)31,1757,0524.42倍
電気工事21,3506,6853.19倍

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年9月分)」参考統計表(職業別・常用・パートを含む)。職種名は厚生労働省の分類名を短くしています。採掘の仕事(326件・4.23倍)は件数が少ないため表から外しています。

製造の仕事では1倍を下回る職種がありましたが、建設の現場の仕事は、どの職種も3倍を超えています。いちばん低い電気工事でも3.19倍です。

建設躯体工事は8倍を超えた

型枠・鉄筋・とびなどの建設躯体工事は 8.41倍 です。同じ統計で2026年7月は7.94倍、8月は8.25倍でした。求職者1人に対して、求人が約8件あります。

施工管理を含む技術者の仕事は5.77倍

現場で作業をする仕事とは別に、工事全体を管理する技術者の仕事があります。統計では「建築・土木・測量技術者」という分類で、建築や土木の施工管理の仕事はここに入ります。

区分有効求人数有効求職者数有効求人倍率
建築・土木・測量技術者59,74010,3605.77倍

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年9月分)」参考統計表(職業別・常用・パートを含む)

求職者1人に対して、求人が5件以上あります。ただし、この分類には測量や設計の技術者も含まれているため、施工管理だけの倍率ではありません。

この数字を読むときの注意

  • ハローワークを通した求人と求職だけの数字です。 民間の求人サイトや転職エージェントの求人は入っていません。新卒の求人・求職も含みません
  • パートの求人も含みます。 正社員だけの倍率ではありません
  • 全国の数字です。 地域によって大きく違います
  • 1か月分の数字です。 毎月公表され、月によって動きます
  • 倍率が高いことは、給料が高い・働きやすいということを意味しません。求人が多いのは、人が集まりにくい事情があるからかもしれません

この数字から言えること・言えないこと

言えること

  • 2026年9月、建設・採掘の仕事の求人倍率(5.13倍)は、すべての仕事の平均(1.08倍)の約5倍
  • 建設の現場の仕事は、どの職種も3倍を超えている
  • 建設躯体工事は8.41倍で、同じ統計の7月(7.94倍)・8月(8.25倍)より高い
  • 施工管理を含む建築・土木・測量技術者は5.77倍

言えないこと

  • 個人が転職しやすいかどうか。経験・資格・年齢・地域で変わります
  • 転職して給料が上がるかどうか。この統計は賃金を扱っていません
  • 施工管理だけの倍率。統計では測量や設計の技術者と同じ分類です

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求人が多いときに考えておきたいこと

求人が多いということは、選べる会社が多いということでもあります。一方で、同じ職種でも会社によって、給料、残業、休みの取りやすさ、現場の場所は大きく違います。

求人の数が多いからといって急いで決めるのではなく、自分の経験がどの会社でどう評価されるかを比べてから 考えるほうが確実です。

施工管理の経験が、ほかの会社でどう評価されるか確かめたいときは

求人が多い時期でも、自分の経験や資格がどの会社でどう評価されるかは、求人票だけでは分かりにくいものです。建設業界を専門にした転職エージェントの中には、転職するかどうかを決める前の段階でも、無料で面談できるところがあります。

公式サイトでは、利用は完全無料で、相談だけでもよいこと、平日の夜や土日祝日の面談も調整できることが案内されています。

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申し込む前に、面談の内容や条件をリンク先の公式ページで確かめてください。

次のような人には向きません。

  • 60歳以上の方(申し込みの対象外です)
  • 施工管理の経験や資格がない人(施工管理の経験者・資格保有者を主な対象にしたサービスです)
  • 業務委託やアルバイトのみを探している人(正社員希望の方向けのサービスです)
  • いまの会社で当面続けると決めていて、数字だけ知りたい人(この記事の統計で足ります)

出典

  • 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年9月分)」参考統計表 表7-1(職業別 常用・パートを含む)
  • 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年9月分)について」(令和8年10月30日公表)

いずれもハローワークを通した求人・求職の数字です。

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