※この記事には広告(PR)が含まれています。広告リンクは記事の後半にあります。
第二種電気工事士の次に第一種を考えるとき、「学科と技能で、どれくらい落ちるのか」「第二種と比べて難しいのか」が気になります。
ここでは、試験を行っている電気技術者試験センターが公表した数字から、第一種電気工事士の学科試験・技能試験の合格率を、令和8年度上期と5年の推移で並べます。
この記事で分かること
- 令和8年度上期の合格率は、学科試験57.3%・技能試験56.1%(技能試験の合格者は7,019人)
- 令和7年度(上期・下期の合計)は、学科57.4%・技能58.1%
- 技能試験の合格率は、令和3年度の67.0%から少しずつ下がり、令和7年度は58.1%
- 受験に実務経験はいらないが、免状をもらうには、試験に受かったあと一定期間の実務経験が必要
令和8年度上期の合格率:学科57.3%・技能56.1%
| 試験 | 合格率 | 受験者 | 合格者 | 試験日 |
|---|---|---|---|---|
| 学科試験(CBT方式) | 57.3% | 14,507人 | 8,307人 | 2026年4月1日〜5月8日 |
| 技能試験 | 56.1% | 12,514人 | 7,019人 | 2026年7月4日 |
出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「令和8年度第一種電気工事士上期学科試験の結果について」(2026年5月22日)「令和8年度第一種電気工事士上期技能試験の結果について」(2026年7月24日)
令和8年度上期の第一種電気工事士は、学科試験を14,507人が受けて8,307人が合格し、合格率は57.3%でした。技能試験は、学科試験の合格者と学科試験の免除者のうち12,514人が受けて7,019人が合格し、合格率は56.1%でした。
学科試験の合格基準は60点以上、技能試験の合格基準は「欠陥がないこと」です。技能試験は、作品に決められた欠陥が1つでもあると不合格になります。
5年の推移:技能試験は67.0%から58.1%へ
| 年度 | 技能 合格率 | 学科 合格率 | 技能 受験者/合格者 | 学科 受験者/合格者 |
|---|---|---|---|---|
| 令和3年度 | 67.0% | 53.5% | 25,751人/17,260人 | 40,244人/21,542人 |
| 令和4年度 | 62.7% | 58.2% | 26,578人/16,672人 | 37,247人/21,686人 |
| 令和5年度 | 60.6% | 61.6% | 26,143人/15,834人 | 33,035人/20,361人 |
| 令和6年度 | 59.9% | 56.7% | 28,372人/17,004人 | 35,320人/20,030人 |
| 令和7年度 | 58.1% | 57.4% | 28,403人/16,509人 | 36,154人/20,735人 |
出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「第一種電気工事士試験の試験結果と推移」(2026年7月更新)。令和6年度からは上期・下期の2回の合計。合格率は合格者÷受験者で計算
技能試験の合格率は、令和3年度の67.0%から毎年少しずつ下がり、令和7年度は58.1%でした。学科試験は53.5%〜61.6%の間で動いています。令和6年度からは試験が上期・下期の年2回になり、技能試験の受験者は2年続けて28,000人台でした。
| 回 | 学科 合格率 | 技能 合格率 |
|---|---|---|
| 令和6年度 上期 | 59.3% | 57.0% |
| 令和6年度 下期 | 55.4% | 61.9% |
| 令和7年度 上期 | 56.5% | 55.1% |
| 令和7年度 下期 | 57.9% | 60.3% |
| 令和8年度 上期 | 57.3% | 56.1% |
出典:同上。令和8年度の下期の学科試験はCBT方式で2026年9月11日〜10月18日に行われ、結果はこれから発表されます
上期と下期で比べると、令和6年度・7年度とも、技能試験は下期の方が合格率が高くなっていました(上期57.0%・55.1%、下期61.9%・60.3%)。ただし2年分だけなので、下期の方が受かりやすいとは言えません。
第一種でできる工事と、免状をもらうまで
第一種電気工事士は、住宅や店舗などの一般用電気工作物に加えて、最大電力500キロワット未満の自家用電気工作物(ビルや工場の受電設備など)の電気工事ができます。第二種電気工事士は一般用電気工作物だけです。
受験に実務経験はいりません。ただし、免状をもらうには、試験に受かったあと、一定期間の電気工事の実務経験が必要です。試験に受かっただけでも、申請すると「認定電気工事従事者」として、600ボルト以下の自家用電気工作物の工事(簡易電気工事)をすることができます(電気技術者試験センターの資格の案内による)。
第二種電気工事士の合格率と推移は第二種電気工事士の合格率・難易度は?、第二種の技能試験の工具と練習は第二種電気工事士の技能試験、練習と工具は何が必要?にまとめています。
この数字から言えること・言えないこと
言えること
- 令和8年度上期の第一種電気工事士は、学科57.3%・技能56.1%だった
- 技能試験の合格率は、令和3年度から令和7年度まで毎年下がった(67.0%→58.1%)
- 学科試験も技能試験も、受けた人の半分以上が受かっている
言えないこと
- 学科と技能を続けて受けた人が、最後まで受かる割合(学科の免除者が技能試験に入っているため、合格率を掛け合わせても出せません)
- 第二種を持っている人と持っていない人で、合格率に差があるか(公表されていません)
- どの勉強のしかた・練習のしかたなら受かるか
よくある質問
Q. 第一種電気工事士に受験資格はありますか?
ありません。実務経験がなくても受験できます。技能試験は、学科試験の合格者と学科試験の免除者が受けられます。
Q. 第一種の技能試験の合格基準は?
「欠陥がないこと」です。決められた欠陥(配線の間違い、電線の傷、接続の不良など)が1つでもあると不合格になります。欠陥の判断基準は、電気技術者試験センターが公表しています。
Q. 電験(電気主任技術者)と比べると?
電気工事士は工事をする資格、電気主任技術者は電気設備の保安の監督をする資格です。電験二種の合格率は電験二種の合格率は?にまとめています。
第一種を受けるか考えるときに
平均で見ると、第一種電気工事士は学科も技能も半分以上の人が受かっています。次のような人は、合格率の数字だけで決めない方が確実です。
- 今の仕事で、自家用電気工作物(ビルや工場の受電設備など)の工事をするかを、まだ確かめていない人
- 試験に受かったあと、免状をもらうための実務経験を積める職場かを、まだ確かめていない人
- 技能試験の練習の材料や工具を、どう用意するかを決めていない人(第一種の技能試験は、第二種と候補問題も材料も違います)
まず職場で第一種が必要かと、実務経験を積めるかを確かめてから、勉強を始めるほうが確実です。
資格をいかせる職場を、比べてみたいときは
統計で分かるのは、受けた人全体の合格率までです。自分の経験と資格で、どんな条件の職場があるかは、この数字からは分かりません。建設業界を専門にした転職エージェントの中には、転職するかどうかを決める前の段階でも、無料で面談できるところがあります。
【PR】ビルドジョブ|建設業界特化の転職エージェントの無料キャリア面談
![]()
申し込む前に、面談の内容や条件をリンク先の公式ページで確かめてください。
次のような人には向きません。
- 60歳以上の方(申し込みの対象外です)
- 施工管理の経験や資格がない人(施工管理の経験者・資格保有者を主な対象にしたサービスです)
- 業務委託やアルバイトのみを探している人(正社員希望の方向けのサービスです)
- これから資格の勉強を始める段階で、まだ仕事を変えるつもりはない人
出典
- 一般財団法人 電気技術者試験センター「令和8年度第一種電気工事士上期学科試験の結果について」(2026年5月22日)「令和8年度第一種電気工事士上期技能試験の結果について」(2026年7月24日)
- 一般財団法人 電気技術者試験センター「第一種電気工事士試験の試験結果と推移」(2026年7月更新)「第一種電気工事士の試験概要」「電気工事士の資格概要」


