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建設会社や設計事務所、工務店で働いていて、「二級建築士はどれくらい受かる試験なのか」「学科と製図、どちらで落ちる人が多いのか」が気になる人は多いと思います。
ここでは、試験を実施している公益財団法人 建築技術教育普及センターと国土交通省の発表から、二級建築士の合格率を、学科の試験・設計製図の試験・総合に分けて、5年の推移と一級建築士との比較で並べます。体験談や予備校の独自データは使わず、公表された数字だけで確かめます。
この記事で分かること
- 令和7年の二級建築士の総合合格率は22.6%(学科40.9%、設計製図46.4%)。受験者20,597人のうち合格者は4,645人
- この5年の総合合格率は21.8%〜25.0%で、大きくは変わっていない
- 令和8年の学科の試験は42.5%。一級建築士(令和7年の総合11.4%)と比べると、二級の総合合格率は約2倍
令和7年の二級建築士:総合22.6%(学科40.9%・設計製図46.4%)
| 区分 | 合格率 |
|---|---|
| 学科の試験 | 40.9% |
| 設計製図の試験 | 46.4% |
| 総合(最初から最後まで) | 22.6% |
| 受験者(総合) | 20,597人 |
| 合格者 | 4,645人 |
出典:建築技術教育普及センター「二級建築士試験 試験結果」
二級建築士の試験は、学科の試験に合格した人が、設計製図の試験を受けるしくみです。令和7年は、学科の試験で40.9%、設計製図の試験で46.4%が合格し、最初から最後までの総合合格率は22.6%でした。受けた人の約4〜5人に1人が合格したことになります。
学科と製図の合格率をそのまま掛けると約19%ですが、総合は22.6%です。総合合格率には、前の年までに学科に合格していて、学科が免除されて製図から受けた人も入っているため、単純な掛け算とは一致しません。
5年の推移:総合は21.8%〜25.0%
| 年 | 学科の試験 | 設計製図の試験 | 総合 |
|---|---|---|---|
| 令和3年 | 41.9% | 48.6% | 23.6% |
| 令和4年 | 42.8% | 52.5% | 25.0% |
| 令和5年 | 35.0% | 49.9% | 22.3% |
| 令和6年 | 39.1% | 47.0% | 21.8% |
| 令和7年 | 40.9% | 46.4% | 22.6% |
| 令和8年 | 42.5% | (9月13日に試験済み) | ― |
出典:建築技術教育普及センター「二級建築士試験 試験結果」、「令和8年建築士試験『学科の試験』合格者決定」(2026年8月24日)
この5年の総合合格率は21.8%〜25.0%でした。学科の試験は35.0%〜42.8%、設計製図の試験は46.4%〜52.5%で、どちらも4〜5割前後が合格しています。いちばん低かったのは令和5年の学科(35.0%)、いちばん高かったのは令和4年の製図(52.5%)です。
学科も製図も「半分近くは受かる」試験ですが、両方を通ると2割台になります。片方だけを見て「受かりやすい」と考えると、全体の難しさを見誤りやすい点に注意が必要です。
令和8年:学科は42.5%、最終の合格発表は12月3日の予定
令和8年の学科の試験は、受験者16,082人のうち6,829人が合格し、合格率42.5%でした。この5年では、令和4年(42.8%)に次いで高い合格率です。
設計製図の試験は9月13日に行われ、最終の合格発表は12月3日の予定です。発表が出たら、この記事の表も更新します。
合格発表はいつ・どこで確かめるか
- 発表日:令和8年12月3日(木)の予定。時刻は、公表されている案内には書かれていません
- 合格者の受験番号:建築技術教育普及センターのホームページに載ります
- 自分の合否:受験申込みのマイページに通知されます。通知書は郵送されず、マイページからダウンロードします(ダウンロードの期限は令和9年2月末日)
- 同じ日に、合格基準・採点のポイント・試験データ(受験者数・合格者数・合格率など)も公表されます
案内は、建築技術教育普及センターの二級建築士試験 合格者の発表のページで確かめられます。予定は変わることがあるため、最新の案内を確かめてください。
一級建築士と比べると:総合は約2倍
| 令和7年 | 学科の試験 | 設計製図の試験 | 総合 | 受験者(総合) | 合格者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 二級建築士 | 40.9% | 46.4% | 22.6% | 20,597人 | 4,645人 |
| 一級建築士 | 16.5% | 35.0% | 11.4% | 35,127人 | 3,988人 |
出典:建築技術教育普及センター「二級建築士試験 試験結果」、国土交通省「令和7年一級建築士試験『設計製図の試験』の合格者を決定」(2025年12月24日)
令和7年の総合合格率は、二級22.6%・一級11.4%で、二級は一級の約2倍でした。いちばん差が大きいのは学科の試験で、二級40.9%に対して一級は16.5%です。
ただし、一級と二級では受ける人の経験や受験資格が違うため、合格率だけで「二級なら簡単」とは言えません。一級の推移や合格者の年齢は1級・2級建築士の合格率は?一級は総合11.4%・二級は22.6%にまとめています。
この数字から言えること・言えないこと
言えること
- 令和7年の二級建築士の総合合格率は22.6%で、この5年は21.8%〜25.0%の間
- 学科・製図ともに4〜5割前後が合格するが、両方を通ると2割台になる
- 令和8年の学科の試験は42.5%で、この5年では高いほう
言えないこと
- 何か月・何時間勉強すれば受かるか。この発表には、勉強時間は出ていません
- 1回目で受かった人の割合。総合合格率には、学科が免除されて製図から受けた人も入っています
- 資格を取ると給料がいくら上がるか。試験の発表に給料のことは書かれていません
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よくある質問
Q. 二級建築士の倍率はどれくらい?
倍率という形で発表された数字は、この記事の資料にはありません。令和7年は、受験者20,597人に対して合格者4,645人(総合22.6%)でした。計算すると約4.4倍で、受けた人の約4〜5人に1人が合格したことになります。
Q. 学科と設計製図、どちらが受かりにくい?
令和7年は、学科の試験が40.9%、設計製図の試験が46.4%でした。令和3年〜令和7年の5年とも、学科の方が合格率は低くなっています。ただし、設計製図の試験は学科に受かった人(学科が免除された人を含む)だけが受けるので、受ける人の顔ぶれが違います。
Q. 合格率は上がっている?下がっている?
総合の合格率は、令和3年〜令和7年の5年で21.8%〜25.0%の間でした。いちばん高いのは令和4年の25.0%、いちばん低いのは令和6年の21.8%で、はっきり上がり続けている・下がり続けているとは言えません。令和8年は学科が42.5%で、最終の合格発表は12月3日の予定です。
二級建築士を受けるか考えるときに
二級建築士は、総合で2割台の試験です。ただし、次のような人は、合格率の数字だけで受けるかどうかを決めないほうが確実です。
- 自分に受験資格があるかを、まだ確かめていない人(受験の条件は、建築技術教育普及センターの受験要領で確かめられます)
- 今の職場で、二級建築士を持つと仕事や手当がどう変わるかを確かめていない人(資格手当があるかは会社で違います)
- 学科の試験と設計製図の試験で、それぞれどれくらいの準備が必要かを知らない人(製図は決められた時間で図面を仕上げる試験です)
まず受験資格と今の職場での資格の扱いを確かめ、過去の試験問題を見てから、受けるかどうかを決めるほうが確実です。
設計製図の試験の対策を、通信講座で進めたいときは
統計で分かるのは合格率までで、どう準備すれば受かるかは分かりません。二級建築士の設計製図の試験は、決められた時間内に図面を仕上げる試験なので、描いた図面を見てもらえる通信講座を使う人もいます。
受講料・添削の回数・申し込みの締め切りは、リンク先の公式ページで確かめてください。
次のような人には向きません。
- 学科の試験の対策を探している人(設計製図の試験向けの講座です)
- 受験資格があるかを、まだ確かめていない人(先に建築技術教育普及センターの受験要領で確かめてください)
- 決まった日時に教室へ通って習いたい人(通信講座です)
出典
- 公益財団法人 建築技術教育普及センター「二級建築士試験 試験結果」
- 公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年建築士試験『学科の試験』合格者決定」(2026年8月24日)
- 国土交通省「令和7年一級建築士試験『設計製図の試験』の合格者を決定」(2025年12月24日)


