「高卒の求人倍率が高い」と聞いても、地域によってどれくらい違うのかは分かりにくいものです。
ここでは、厚生労働省が2026年9月11日に公表した「令和8年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」(2026年7月末現在)と、2026年5月13日に公表した前の年度の3月末の取りまとめから、高卒の求人倍率を並べます。
この記事で分かること
- 2027年3月卒業予定の高校生の求人倍率は3.60倍(2026年7月末)。前の年の同じ時期より0.09ポイント下がった
- 都道府県別では、東京の13.81倍がいちばん高く、沖縄の1.42倍がいちばん低い。約10倍の差がある
- 2026年3月卒業の高校生は、3月末で求人倍率4.12倍、就職内定率は98.9%
全国:2026年7月末は3.60倍
| 項目 | 2026年7月末 | 前の年の同じ時期から |
|---|---|---|
| 求人数 | 459,352人 | 1.6%減 |
| 求職者数 | 127,435人 | 0.8%増 |
| 求人倍率 | 3.60倍 | 0.09ポイント低下(前の年は3.69倍) |
出典:厚生労働省「令和8年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」(2026年7月末現在、2026年9月11日公表)
求人倍率は、仕事を探している高校生1人に対して、ハローワークに何人分の求人があるかを示す数字です。
2026年7月末では、就職を希望する高校生127,435人に対して、求人が459,352人あり、倍率は3.60倍でした。求人が減って、求職者が少し増えたため、前の年(3.69倍)より下がっています。
都道府県別:高いところ・低いところ
| 順位 | 求人倍率が高い都道府県 | 倍率 | 求人倍率が低い都道府県 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京 | 13.81倍 | 沖縄 | 1.42倍 |
| 2 | 大阪 | 8.21倍 | 鹿児島 | 1.48倍 |
| 3 | 京都 | 4.59倍 | 宮崎 | 1.50倍 |
| 4 | 広島 | 4.57倍 | 奈良 | 1.80倍 |
| 5 | 愛知 | 4.54倍 | 長崎 | 1.81倍 |
出典:厚生労働省「令和8年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」第3表(2026年7月末現在)。並べ替えはこの記事で行いました
いちばん高い東京は13.81倍で、高校生1人に約14人分の求人があります。東京は、求人が57,619人あるのに対して、ハローワークで仕事を探す高校生が4,171人と少ないためです。
いちばん低い沖縄は1.42倍で、南九州の県(鹿児島・宮崎)も1.5倍前後です。いちばん高い東京と比べると、約10倍の差があります。
主な都道府県の求人数と求職者数
| 都道府県 | 求人数 | 求職者数 | 求人倍率 |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 14,786人 | 5,264人 | 2.81倍 |
| 宮城 | 9,691人 | 2,792人 | 3.47倍 |
| 東京 | 57,619人 | 4,171人 | 13.81倍 |
| 愛知 | 39,448人 | 8,682人 | 4.54倍 |
| 大阪 | 40,681人 | 4,953人 | 8.21倍 |
| 広島 | 10,485人 | 2,296人 | 4.57倍 |
| 福岡 | 17,605人 | 5,743人 | 3.07倍 |
出典:厚生労働省「令和8年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」第3表(2026年7月末現在)
求職者数がいちばん多いのは、この中では愛知の8,682人です。愛知は求人も39,448人と多く、倍率は4.54倍でした。
前の年度の結果:3月末は4.12倍、内定率98.9%
| 項目 | 2026年3月卒業(3月末現在) |
|---|---|
| 求人数 | 498,722人 |
| 求職者数 | 121,175人 |
| 求人倍率 | 4.12倍(前の年より0.02ポイント上昇) |
| 就職内定率 | 98.9%(前の年より0.1ポイント低下) |
出典:厚生労働省「令和7年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」(2026年3月末現在、2026年5月13日公表)
2026年3月に卒業した高校生は、3月末で求人倍率が4.12倍、就職を希望した人の98.9%が内定を得ていました。
7月末の数字は、選考が始まる前(高校生の選考・内定は9月16日から)の時点のものです。3月末の数字は、卒業する時点のものです。7月末と3月末の倍率は、同じものさしで比べないほうが確実です。
この数字から言えること・言えないこと
言えること
- 2027年3月卒業予定の高校生の求人倍率は、2026年7月末で3.60倍
- 都道府県別では東京13.81倍から沖縄1.42倍まで、約10倍の差がある
- 2026年3月卒業の高校生は、3月末で求人倍率4.12倍、就職内定率98.9%
言えないこと
- 大人の転職のしやすさ。この数字は高校を卒業する人への求人だけです
- 県ごとの給料や働く条件。倍率が高い県の仕事の条件が良いとは限りません
- 実際にどの県の会社に就職したか。この表は求人と求職の数です
建設業・製造業の職種ごとの求人倍率は、建設業の求人倍率は職種でどれだけ違う?、製造業の求人倍率は職種でどれだけ違う?に、地域の給料の下限は最低賃金2026年の一覧にまとめています。
高卒の求人倍率から地域の仕事を考えるときに
高卒の求人倍率は、地域で大きく違います。ただし、次のような人は、この数字だけで働く地域や会社を決めないほうが確実です。
- 高卒の求人倍率を、今の自分(社会人)の転職のしやすさと同じだと考えている人(大人の転職は、一般の求人倍率を見ます)
- 倍率が高い地域は給料も高いと考えている人(倍率は人数の比です)
- 県外に移ったときの家賃や通勤の費用を、まだ計算していない人
まず自分の職種の一般の求人倍率と、その地域の最低賃金・家賃を調べてから、働く地域や会社を比べるほうが確実です。
出典
- 厚生労働省「令和8年度『高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況』取りまとめ(令和8年7月末現在)」第1表・第3表(2026年9月11日)
- 厚生労働省「令和7年度『高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況』取りまとめ」(令和8年3月末現在、2026年5月13日)


