建設業の年間休日は本当に少ない?平均117.9日、製造業・全業種と比べると【2025年12月公表】

建設業

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「建設業は休みが少ない」とよく言われます。1年間の休日は、実際に何日くらいなのでしょうか。製造業やほかの業種と比べて、本当に少ないのでしょうか。

ここでは、厚生労働省の「令和7年就労条件総合調査」から、年間休日の日数と週休2日制の割合を業種ごとに並べます。感想ではなく、公表されている数字だけを使います。

この記事で分かること

  • 建設業で働く人の年間休日は平均117.9日。すべての業種の平均(116.6日)より1.3日多い
  • ただし、年間休日が100日に届かない会社は、建設業では約6社に1社(16.1%)ある
  • 完全週休2日制で働く人の割合は、建設業76.5%で、すべての業種の平均(73.3%)より高い

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建設業の年間休日は117.9日。全業種の平均より多い

区分働く人1人あたりの平均会社ごとの平均
すべての業種(調査計)116.6日112.4日
建設業117.9日112.8日
製造業119.3日114.2日

出典:厚生労働省「令和7年就労条件総合調査」第4表(1企業平均年間休日総数)・第5表(労働者1人平均年間休日総数)

建設業で働く人の年間休日は、平均 117.9日 です。すべての業種の平均(116.6日)より 1.3日多く なっています。製造業(119.3日)よりは1.4日少なくなっています。

平均で見るかぎり、「建設業は休みが少ない」という言い方は、この調査の数字とは合いません。

この数字を読むときの注意

  • 年間休日は、会社の決まりで働かなくてよい日の合計です。 土日などの週休日のほか、祝日、年末年始、夏季休暇などで会社の休日としている日が入ります。有給休暇を使って休んだ日は入りません
  • 会社の決まりの日数です。 休日出勤をして、実際には休めなかった日があっても、この数字には表れません
  • 働く人が30人以上の会社の数字です。 それより小さい会社は入っていません
  • 2024年1年間の休日です(2025年1月の調査)
  • 「働く人1人あたりの平均」は、働く人の数で重みをつけた平均です。「会社ごとの平均」は、会社1社を1つとして数えた平均です

ただし、100日に届かない会社は6社に1社

年間休日建設業製造業すべての業種
100日未満の会社16.1%7.3%11.1%
120日以上の会社38.2%40.4%39.3%
100日未満の会社で働く人6.6%2.0%4.5%
120日以上の会社で働く人61.5%70.9%57.5%

出典:厚生労働省「令和7年就労条件総合調査」第4表・第5表。年間休日の日数ごとの割合を足し合わせて計算しました。

会社の数で見ると、建設業では年間休日が100日に届かない会社が 16.1% あります。およそ6社に1社で、すべての業種(11.1%)や製造業(7.3%)より多くなっています。

一方で、働く人の数で見ると、100日未満の会社で働く人は6.6%にとどまり、120日以上の会社で働く人が61.5%です。

「会社ごとの平均」(112.8日)と「働く人1人あたりの平均」(117.9日)の差が5.1日あるのは、働く人の多い会社ほど休日が多いためと読めます。建設業では、休日の少ない会社は、比較的小さな会社に多い と考えられます。

ほかの業種と並べると

業種働く人1人あたりの年間休日
情報通信業123.2日
製造業119.3日
建設業117.9日
すべての業種(調査計)116.6日
卸売業・小売業116.3日
医療・福祉115.1日
宿泊業・飲食サービス業108.0日
運輸業・郵便業107.6日

出典:厚生労働省「令和7年就労条件総合調査」第5表。主な業種を抜き出しています。

この表の中で、建設業は真ん中より上です。年間休日がいちばん少ないのは運輸業・郵便業(107.6日)で、建設業より約10日少なくなっています。

完全週休2日制で働く人は76.5%

区分完全週休2日制週休1日制・1日半制
建設業76.5%2.2%
製造業75.3%0.8%
すべての業種(調査計)73.3%3.0%
運輸業・郵便業39.7%13.0%

出典:厚生労働省「令和7年就労条件総合調査」第3表(週休制の形態別適用労働者割合)

建設業で働く人のうち、完全週休2日制(毎週2日休み)の人は76.5%で、すべての業種の平均(73.3%)より3.2ポイント高くなっています。

会社の数で見ると、完全週休2日制の会社は建設業で62.7%です(すべての業種は65.5%)。ここでも、働く人の数で見たほうが高くなります(第2表)。

この数字から言えること・言えないこと

言えること

  • 2024年の年間休日は、建設業で働く人の平均が117.9日で、すべての業種の平均(116.6日)より少し多い
  • 建設業では、年間休日が100日に届かない会社が16.1%あり、すべての業種(11.1%)より多い
  • 建設業で働く人の76.5%は完全週休2日制で、すべての業種の平均(73.3%)より高い

言えないこと

  • 実際に休めた日数。この調査は会社の決まりの休日で、休日出勤や現場の都合で休めなかった日は分かりません
  • 施工管理や職人など、職種ごとの休日。この表は業種単位です
  • 働く人が30人より少ない会社の休日。この調査には入っていません
  • 自分の会社の休日が多いか少ないか。会社・職種・地域で大きく変わります

建設業の働き方については、残業時間を建設業の平均残業時間はどれくらい?で、有給休暇の取得率を建設業は有給休暇が取りにくい?で、辞める人の割合を建設業の離職率は本当に高い?で、ほかの業種と比べています。

よくある質問

Q. 建設業は休みが少ないと言われるのはなぜ?

A. 働く人1人あたりの平均では、建設業は117.9日で、すべての業種の平均(116.6日)より少し多くなっています。一方で、会社の数で見ると、年間休日が100日に届かない会社が16.1%あり、すべての業種(11.1%)より多くなっています。休日の少ない会社が一部にあることと、この調査が会社の決まりの休日で、休日出勤や現場の都合で休めなかった日は数えていないことが、実感とのずれの理由として考えられます。

Q. 年間休日85日の建設会社は少ないほう?

A. 85日は、建設業の会社の16.1%にあたる「100日未満」のグループに入ります。建設業では120日以上の会社が38.2%で、働く人の数で見ると61.5%が120日以上の会社で働いています。85日がその中のどのあたりかは、この記事の表では分けていません。

Q. 週休1日の会社は法律違反?

A. 厚生労働省の案内では、休日は「少なくとも毎週1日」か「4週間を通じて4日以上」与えることになっていて、週休1日そのものは法律の下限を満たします。ただし、働く時間は原則として1日8時間・1週間40時間までで、超えて働かせるには36協定が必要です。建設業で週休1日制・1日半制で働く人は2.2%でした(すべての業種は3.0%)。

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休みを理由に動くかどうかを考えるときに

平均で見ると、建設業の年間休日は「少ない業種」ではありません。ただし、これは業種全体の平均です。次のような人は、この平均の数字がそのまま当てはまりません。

  • 会社の休日は多くても、休日出勤が多く、実際にはあまり休めていない人
  • 働く人が30人より少ない会社にいる人(この調査には入っていません)
  • 年間休日が100日に届かない会社にいる人(建設業では約6社に1社です)

まず自分の会社の年間休日(就業規則や求人票に書かれた日数)と、この1年で実際に休めた日数を、この平均と比べてから、動くかどうかを考えるほうが確実です。

いまの休みを、ほかの会社と比べてみたいときは

業種全体の年間休日は分かっても、自分の会社が平均と比べてどうなのか、ほかの会社ならどれくらい休めるのかは、平均からは分かりません。建設業界を専門にした転職エージェントの中には、転職するかどうかを決める前の段階でも、無料で面談できるところがあります。面談のときに「年間休日が何日の会社があるか」「休日出勤はどれくらいあるか」を聞いておくと、この平均と比べる材料になります。

公式サイトでは、利用は完全無料で、相談だけでもよいこと、平日の夜や土日祝日の面談も調整できることが案内されています。

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申し込む前に、面談の内容や条件をリンク先の公式ページで確かめてください。

次のような人には向きません。

  • 60歳以上の方(申し込みの対象外です)
  • 施工管理の経験や資格がない人(施工管理の経験者・資格保有者を主な対象にしたサービスです)
  • 業務委託やアルバイトのみを探している人(正社員希望の方向けのサービスです)
  • いまの休みに不満がなく、業界の数字だけ知りたい人(この記事の統計で足ります)

出典

  • 厚生労働省「令和7年就労条件総合調査」第2表(企業規模・産業、主な週休制の形態別企業割合)・第3表(企業規模・産業、週休制の形態別適用労働者割合)・第4表(企業規模・産業、年間休日総数階級別企業割合及び1企業平均年間休日総数)・第5表(企業規模・産業、年間休日総数階級別適用労働者割合及び労働者1人平均年間休日総数)
  • 厚生労働省「労働時間・休日」(法定労働時間・法定休日・36協定の案内)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/roudouzikan/index.html

常用労働者30人以上の民営企業が対象です。年間休日は2024年(令和6年)1年間の日数で、有給休暇を使って休んだ日は含みません。

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