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工場を辞めたいと思ったとき、「ほかの人はどんな理由で辞めているのか」「移った先の会社を何で選んだのか」が気になります。
ここでは、厚生労働省の「令和7年雇用動向調査」(2026年8月公表)から、2025年に製造業の会社に転職した人が、前の会社を辞めた理由と今の会社を選んだ理由を、すべての業種と比べて並べます。どちらも、転職した本人が1つ選んで答えた理由です。
この記事で分かること
- 製造業の会社に転職した人が前の会社を辞めた理由は、「定年・契約期間の満了」14.4%、「収入が少ない」10.9%、「労働条件が悪い」9.6%の順(「その他」を除く)
- 「収入が少ない」「会社の将来が不安」で辞めた人は、すべての業種より多い
- 今の会社を選んだ理由は「仕事の内容に興味があった」21.4%がいちばん多い。「収入が多い」で選んだ人は9.4%
製造業に転職した人が前の会社を辞めた理由
| 前の会社を辞めた理由 | 製造業に転職した人 | すべての業種 |
|---|---|---|
| 定年・契約期間の満了 | 14.4% | 13.0% |
| 収入が少ない | 10.9% | 8.9% |
| 労働条件が悪い | 9.6% | 10.6% |
| 職場の人間関係 | 8.3% | 10.3% |
| 会社の将来が不安 | 7.4% | 5.3% |
| 会社都合 | 6.5% | 6.0% |
| 仕事の内容に興味を持てない | 5.0% | 4.9% |
| 能力・個性・資格を生かせない | 4.6% | 4.5% |
| 結婚・出産・育児・介護・看護 | 3.3% | 3.5% |
| その他の個人的理由 | 18.3% | 20.9% |
| その他の理由(出向など) | 10.2% | 9.5% |
出典:厚生労働省「令和7年雇用動向調査」第21表(前の勤め先を辞めた理由・現在の勤め先を選んだ理由別入職者数及び構成比)。「結婚・出産・育児・介護・看護」は、表の3つの理由(製造業1.1%・1.4%・0.8%、すべての業種1.0%・1.5%・1.0%)を足したものです。
製造業の会社に転職した人(約49万人)が前の会社を辞めた理由は、「その他」を除くと、「定年・契約期間の満了」が14.4%でいちばん多く、次が「収入が少ない」10.9%、「労働条件が悪い」9.6%でした。
すべての業種と比べると、「収入が少ない」(10.9%と8.9%)と「会社の将来が不安」(7.4%と5.3%)で辞めた人が多く、「職場の人間関係」(8.3%と10.3%)で辞めた人は少なくなっています。
この数字を読むときの注意
- 「製造業」は、転職した先の会社の業種です。 前の会社が製造業だったかどうかは、この表では分かりません。工場から工場に移った人も、ほかの業種から工場に入った人も含まれます
- 1人1つの理由です。 いちばんの理由を1つ選んで答えています。いくつかの理由が重なっていても、表に出るのは1つだけです
- 転職した本人が答えた理由です。 会社側の記録ではありません
- この表の対象は、入社する前の2年以内に、ほかの会社で雇われて働いていた人です(雇用動向調査の「転職入職者」は入社前1年以内。この表は2年以内まで含みます)
- 理由が分からない人を含む人数で割っているので、足しても100%になりません
今の会社を選んだ理由:「仕事の内容」がいちばん多い
| 今の会社を選んだ理由 | 製造業に転職した人 | すべての業種 |
|---|---|---|
| 仕事の内容に興味があった | 21.4% | 25.1% |
| 労働条件がよい | 13.0% | 15.4% |
| 能力・個性・資格を生かせる | 12.0% | 15.7% |
| とにかく仕事に就きたかった | 10.2% | 8.9% |
| 収入が多い | 9.4% | 6.5% |
| 通勤が便利 | 8.8% | 8.9% |
| 会社の将来に期待できる | 5.0% | 3.2% |
| その他の理由(出向など) | 18.6% | 14.1% |
出典:厚生労働省「令和7年雇用動向調査」第21表
製造業の会社を選んだ理由は、「仕事の内容に興味があった」が21.4%でいちばん多く、「労働条件がよい」13.0%、「能力・個性・資格を生かせる」12.0%が続きます。
すべての業種と比べると、「収入が多い」で選んだ人(9.4%と6.5%)と「とにかく仕事に就きたかった」人(10.2%と8.9%)が多く、「仕事の内容」「能力・資格を生かせる」で選んだ人は少なめでした。
辞めた理由で「収入が少ない」が多く、選んだ理由でも「収入が多い」が多い、という形です。製造業の会社に移った人には、給料を理由に動いた人が、ほかの業種より多いと言えます。
面接で転職理由を聞かれたときの考え方
転職理由の例文を探している人も多いと思います。この統計から言えるのは、次の2つまでです。
- 「収入」や「会社の将来」を理由に工場へ移る人は、ほかの業種より多く、珍しい理由ではありません
- 移った先を選んだ理由は「仕事の内容」がいちばん多く、「収入が多い」を選んだ理由にした人は1割以下です
前の会社を辞めた理由と、今の会社を選んだ理由は、別々に聞かれることがあります。辞めた理由(例:収入が少ない)と、選んだ理由(例:その会社の仕事の内容)を分けて、自分の言葉で説明できるように整理しておくと、答えやすくなります。
この数字から言えること・言えないこと
言えること
- 2025年に製造業の会社に転職した人が前の会社を辞めた理由は、「その他」を除くと「定年・契約期間の満了」14.4%、「収入が少ない」10.9%、「労働条件が悪い」9.6%の順
- 「収入が少ない」「会社の将来が不安」で辞めた人は、すべての業種より多い
- 今の会社を選んだ理由は「仕事の内容に興味があった」21.4%がいちばん多く、「収入が多い」は9.4%(すべての業種は6.5%)
言えないこと
- 工場を辞めた人全体の理由。この表は、製造業の会社に「入った」人の、前の会社を辞めた理由です
- 職種(製造ライン・設備保全・品質管理など)ごとの理由。この調査は会社の業種で分けています
- 「その他の個人的理由」の中身。調査の区分にない理由はここにまとめられています
- 自分が辞めるべきかどうか。理由の割合は、ほかの人がどう動いたかを示すだけです
工場を辞めたいと思ったときに
製造業の会社に移った人の辞めた理由は、「定年・契約期間の満了」を除くと、収入・労働条件・人間関係・会社の将来がそれぞれ1割前後で並んでいます。1つの理由に集中しているわけではありません。次のような人は、この数字をそのまま自分に当てはめないでください。
- 契約期間が決まっている働き方の人(「定年・契約期間の満了」14.4%は、定年や契約期間が終わって辞めた人で、自分から辞めた人とは事情が違います)
- 製造業以外の業種に移ることを考えている人(この記事の数字は、製造業の会社に入った人のものです)
- 辞めたい理由が今の職場の部署や人の問題で、異動で変わりそうな人
まず、辞めたい理由を「収入」「労働条件」「人間関係」「会社の将来」のどれに当たるか書き出し、次の会社では何が変わるのかを確かめてから、動くかどうかを考えるほうが確実です。
辞めたい理由が次の会社で解決するか、確かめたいときは
統計で分かるのは、転職した人全体の理由の割合までです。自分の辞めたい理由(給料・労働条件・人間関係など)が、移った先の会社で本当に解決するかは、この割合からは分かりません。製造業・メーカーを専門にした転職エージェントの中には、転職するかどうかを決める前の段階でも、無料で面談できるところがあります。
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申し込む前に、面談の内容や条件をリンク先の公式ページで確かめてください。
次のような人には向きません。
- 学生の方(申し込みの対象外です)
- すでにこのサービスを利用したことがある方
- 製造業以外の仕事に移ることを考えている人
- 辞めたい理由が今の職場の異動などで解決しそうで、転職するつもりはない人
出典
- 厚生労働省「令和7年雇用動向調査」年計 結果表 第21表(産業(大分類)、企業規模、性、就業形態、雇用形態、離職期間、前の勤め先を辞めた理由・現在の勤め先を選んだ理由別入職者数及び構成比)(e-Stat、2026年8月31日公開)
- 厚生労働省「令和7年雇用動向調査結果の概要」(2026年8月31日公表)
数字は、男女計・会社の規模計・フルタイムとパートの計です。入職者に関する項目は、入職者本人の回答です(同調査の利用上の注意)。


