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乙4などの次に危険物取扱者の甲種を考えるとき、「甲種の合格率はどれくらいか」「乙種と比べてどれくらい難しいのか」「そもそも受けられるのか」が気になります。
ここでは、試験を行っている消防試験研究センターが公表した数字から、危険物取扱者 甲種の合格率と6年の推移、ほかの種類との比較をまとめます。
この記事で分かること
- 2025年度(令和7年度)の甲種の合格率は34.0%(受験者20,296人・合格者6,900人)
- 6年の推移は31.7%〜42.5%。2020年度の42.5%から下がり、2023年度からは31〜35%台
- 2026年度の4〜8月は35.0%(前の年の同じ時期は33.3%)
- 乙種の1・2・3・5・6類は6割台なのに対し、甲種は乙4(31.9%)と同じくらいの3割台
- 甲種には受験資格があり、化学の学科の卒業・乙種の免状4種類以上・乙種の免状と実務経験2年以上などが必要
2025年度の甲種の合格率は34.0%
| 年度 | 合格率 | 受験者 | 合格者 |
|---|---|---|---|
| 2025年度(令和7年度) | 34.0% | 20,296人 | 6,900人 |
| 2024年度(令和6年度) | 35.2% | 21,257人 | 7,484人 |
| 2023年度(令和5年度) | 31.7% | 20,963人 | 6,652人 |
| 2022年度(令和4年度) | 36.8% | 22,278人 | 8,196人 |
| 2021年度(令和3年度) | 39.6% | 22,835人 | 9,050人 |
| 2020年度(令和2年度) | 42.5% | 17,957人 | 7,632人 |
出典:一般財団法人 消防試験研究センター「試験実施状況」(令和2年度〜令和7年度。各年度4月〜翌年3月)
2025年度の危険物取扱者 甲種は、20,296人が受けて6,900人が合格し、合格率は34.0%でした。受けた人のおよそ3人に1人が受かった計算です。
6年で見ると、2020年度の42.5%から下がり、2023年度は31.7%、2024年度は35.2%、2025年度は34.0%と、ここ3年は31〜35%台です。受験者は毎年2万人前後で、2020年度(17,957人)を除くと大きくは変わっていません。
2026年度の4〜8月は35.0%
| 期間 | 合格率 | 受験者 | 合格者 |
|---|---|---|---|
| 2026年4月〜8月 | 35.0% | 6,373人 | 2,228人 |
| 2025年4月〜8月(前の年の同じ時期) | 33.3% | 6,559人 | 2,183人 |
出典:一般財団法人 消防試験研究センター「試験実施状況」(令和8年4月〜令和8年8月)
2026年度は8月までの5か月で6,373人が受けて、合格率は35.0%でした。前の年の同じ時期(33.3%)より1.7ポイント高くなっています。年度の途中の数字なので、1年の合格率はこれから変わります。
ほかの種類と比べると(2025年度)
| 種類 | 合格率 | 受験者 |
|---|---|---|
| 甲種 | 34.0% | 20,296人 |
| 乙種第1類 | 65.7% | 7,931人 |
| 乙種第2類 | 66.0% | 8,840人 |
| 乙種第3類 | 65.1% | 10,275人 |
| 乙種第4類(乙4) | 31.9% | 222,545人 |
| 乙種第5類 | 62.1% | 10,972人 |
| 乙種第6類 | 67.6% | 10,402人 |
| 丙種 | 48.0% | 19,969人 |
出典:一般財団法人 消防試験研究センター「試験実施状況」(令和7年度)
乙種の1・2・3・5・6類の合格率はどれも6割台ですが、甲種は34.0%で、乙4(31.9%)と同じくらいです。乙種には、乙種の免状を持っている人がほかの類を受けるときに一部の科目が免除される仕組みがあり、甲種と単純には比べられません。乙4の合格率と10年の推移は乙4の合格率は?にまとめています。
甲種でできることと、受験資格
甲種の免状があると、第1類から第6類まですべての危険物の取り扱いと、取り扱いの立ち会いができます。乙種は免状の類だけ、丙種は第4類のうち決められたものだけです。
甲種は、乙種・丙種と違って受験資格があります。消防試験研究センターの案内では、主に次のどれかに当てはまる人が受けられます。
- 大学・短大・高等専門学校などで、化学に関する学科・課程を修めて卒業した人
- 大学などで、化学に関する授業科目を15単位以上修得した人
- 乙種の免状をもらってから、危険物を扱う製造所などで2年以上の実務経験がある人
- 決められた組み合わせで、乙種の免状を4種類以上持っている人(第1類または第6類、第2類または第4類、第3類、第5類)
- 化学に関する事項を専攻した修士・博士の学位を持っている人
自分が受験資格に当てはまるか、出す書類は何かは、受験案内で確かめてください。
この数字から言えること・言えないこと
言えること
- 2025年度の甲種の合格率は34.0%で、受けた人のおよそ3人に1人が受かった
- 6年で見ると、2020年度の42.5%から下がり、ここ3年は31〜35%台
- 乙種の1・2・3・5・6類(6割台)より低く、乙4と同じくらい
言えないこと
- 受験資格の種類(学歴・乙種の免状など)ごとの合格率(公表されていません)
- 何回目の受験で受かる人が多いか
- 甲種を取ると給料がいくら上がるか(資格の手当は会社によって違います)
よくある質問
Q. 危険物 甲種の合格基準は?
試験科目(危険物に関する法令、物理学及び化学、危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法)ごとに、それぞれ60%以上の正解で合格です。1つの科目でも60%に届かないと不合格になります。
Q. 乙4を持っていると、甲種の試験は免除がありますか?
甲種には、乙種のような科目の免除はありません。乙4を持っていることは、それだけでは甲種の受験資格になりません(乙種の免状4種類以上の組み合わせか、乙種の免状と実務経験2年以上などが必要です)。
Q. ほかの現場の資格の合格率は?
消防設備士は消防設備士の合格率は?、ボイラー技士はボイラー技士の合格率・難易度は?にまとめています。
甲種を受けるか考えるときに
平均で見ると、甲種は受けた人の3人に1人ほどが受かっています。次のような人は、合格率の数字だけで決めない方が確実です。
- 今の職場で、甲種が必要か(乙4などで足りるか)を、まだ確かめていない人
- 自分が甲種の受験資格に当てはまるかを、まだ確かめていない人
- 物理・化学の科目の勉強に、どれくらい時間をかけられるかを考えていない人
まず職場で甲種が必要かと、受験資格に当てはまるかを確かめてから、勉強の方法を考えるほうが確実です。
危険物の勉強を、オンライン講座で進めたいときは
統計で分かるのは合格率までで、どう勉強すれば受かるかは分かりません。仕事をしながら受ける人の中には、通勤や休憩の時間にスマートフォンで講義を見られるオンライン講座を使う人もいます。
危険物取扱者 甲種の講座があるか、受講料と内容は、リンク先の公式ページで確かめてください。
次のような人には向きません。
- お金をかけずに勉強したい人(有料の講座です。試験問題の例は消防試験研究センターのサイトで見られます)
- 紙のテキストだけで勉強したい人(スマートフォンで講義を見る形の講座です)
- 受験資格や申し込みの方法を知りたい人(試験は消防試験研究センターが行っています)
出典
- 一般財団法人 消防試験研究センター「試験実施状況」(令和2年度〜令和7年度、令和8年4月〜令和8年8月)
- 一般財団法人 消防試験研究センター「危険物取扱者試験」(受験資格・試験科目・合格基準の案内)


