※この記事には広告(PR)が含まれています。広告リンクは記事の後半にあります。
工場で機械保全(設備の点検・修理)の仕事をしていると、「保全の年収は、製造ラインの仕事と比べてどうなのか」「年齢が上がると、どこまで上がるのか」が気になります。
ここでは、厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」から、機械の整備・修理の仕事をする人の年収を、全体・ほかの工場の仕事との比較・会社の規模・年齢・男女で並べます。転職サイトの自社データではなく、国の統計の数字だけを使います。
この記事で分かること
- 国の統計の「はん用・生産用・業務用機械器具・電気機械器具整備・修理従事者」(工場の機械や電気機械の整備・修理の仕事)の年収の目安は約571万円(月の給与37万1,800円・年間賞与125万200円・平均42.7歳)
- 工場で製造・組立などをする人全体(約472万円)より約99万円高い
- 年齢とともに上がり、55〜59歳の約695万円がいちばん高い。60〜64歳で約511万円に下がる
- 1,000人以上の会社は約637万円、10〜99人は約500万円。働く人の約8割(77.4%)は100人以上の会社にいる
機械の整備・修理の仕事の年収の目安は約571万円
| 区分 | 年収の目安 | 月の給与(残業代込み) | 年間賞与 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|---|
| はん用・生産用・業務用機械器具・電気機械器具整備・修理従事者 | 約571万円 | 37万1,800円 | 125万200円 | 42.7歳 |
| その他の機械整備・修理従事者(航空整備士・電車修理工など) | 約598万円 | 39万200円 | 129万7,500円 | 42.5歳 |
| 機械検査従事者 | 約523万円 | 34万8,100円 | 105万600円 | 43.7歳 |
| はん用・生産用・業務用機械器具組立従事者 | 約523万円 | 34万6,400円 | 106万8,300円 | 42.3歳 |
| 自動車整備・修理従事者 | 約504万円 | 33万9,500円 | 96万4,000円 | 40.6歳 |
| 生産工程の仕事 全体 | 約472万円 | 32万4,300円 | 82万4,200円 | 43.1歳 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種 第1表・第2表(企業規模10人以上)。年収の目安=月の給与(きまって支給する現金給与額)×12+年間賞与その他特別給与額で計算した額で、統計に載っている金額ではありません
国の統計で工場の機械の整備・修理の仕事が入る区分の年収の目安は約571万円です。月の給与は37万1,800円(このうち残業代などを除く所定内給与は32万2,400円)、残業は月18時間、年間賞与は125万200円でした。平均年齢は42.7歳、平均の勤続年数は15.0年で、この区分で働く人は約13万5,180人です。
工場で製造・組立などをする人全体(約472万円)より約99万円高く、同じ機械の組立(約523万円)・機械の検査(約523万円)よりも50万円ほど高くなっています。差の大きいところは年間賞与で、125万200円と、生産工程全体(82万4,200円)の約1.5倍です。
月の給与は2025年(令和7年)6月分、年間賞与は2024年(令和6年)1年間の額です。手取りではありません。
機械保全は、統計のどの区分に入るか
厚生労働省の「業種別主な職種早見表」では、機械修理工、発電機・電気機械修理工が「はん用・生産用・業務用機械器具・電気機械器具整備・修理従事者」に入ります。工場の設備の点検・修理(機械保全)を主にする人は、この区分に入ると考えられます。
ただし、統計は「機械保全」という名前の仕事で分けているわけではなく、会社が仕事の内容で区分を選んで答えています。設備の設計や保全の計画を主にする人は、機械技術者などの別の区分に入ることがあります。また、資格(技能検定の機械保全など)を持っているかどうかでは分けていません。
年齢別:55〜59歳の約695万円がいちばん高い
| 年齢 | 年収の目安 | 働く人の割合 | 月の給与 | 年間賞与 |
|---|---|---|---|---|
| 〜19歳 | 約310万円 | 1.4% | 23万8,100円 | 23万9,000円 |
| 20〜24歳 | 約412万円 | 9.2% | 28万1,600円 | 73万6,400円 |
| 25〜29歳 | 約485万円 | 11.0% | 32万700円 | 99万8,300円 |
| 30〜34歳 | 約548万円 | 11.4% | 36万1,400円 | 114万5,600円 |
| 35〜39歳 | 約578万円 | 10.9% | 37万5,900円 | 126万7,400円 |
| 40〜44歳 | 約616万円 | 11.1% | 39万9,500円 | 136万2,800円 |
| 45〜49歳 | 約663万円 | 12.8% | 42万6,100円 | 151万8,000円 |
| 50〜54歳 | 約680万円 | 11.4% | 43万4,500円 | 158万6,600円 |
| 55〜59歳 | 約695万円 | 10.3% | 44万1,700円 | 164万8,500円 |
| 60〜64歳 | 約511万円 | 6.3% | 32万3,200円 | 123万1,500円 |
| 65〜69歳 | 約374万円 | 2.5% | 26万900円 | 60万8,400円 |
| 70歳〜 | 約354万円 | 1.5% | 24万3,100円 | 61万9,800円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種 第5表(男女計・企業規模計)。割合は労働者数から計算
年収の目安は、20代前半の約412万円から年齢とともに上がり続け、55〜59歳の約695万円がいちばん高くなります。工場の仕事の多くは40代後半から50代前半で伸びが止まりますが、この区分は50代後半まで上がっています。
60〜64歳では約511万円と、55〜59歳より約184万円低くなります。月の給与が44万1,700円から32万3,200円に下がるのが大きく、定年や再雇用で給料が変わる人が多い年齢です(統計からは、一人ひとりの理由までは分かりません)。
会社の規模別:1,000人以上は約637万円
| 会社の規模 | 年収の目安 | 働く人の割合 | 月の給与 | 年間賞与 |
|---|---|---|---|---|
| 1,000人以上 | 約637万円 | 34.3% | 41万1,700円 | 143万2,700円 |
| 100〜999人 | 約556万円 | 43.1% | 35万5,800円 | 129万700円 |
| 10〜99人 | 約500万円 | 22.6% | 34万2,000円 | 89万6,100円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種 第1表(男女計)。割合は労働者数から計算
1,000人以上の会社で働く人の年収の目安は約637万円、10〜99人の会社では約500万円で、約137万円の差です。この区分は、働く人の約8割(77.4%)が100人以上の会社にいて、ほかの工場の仕事より大きな会社の人が多いのが特徴です。
男女別
この区分で働く人の95.7%は男性です。男性の年収の目安は約579万円(月の給与37万6,300円・年間賞与127万7,300円)、女性は約394万円(27万4,100円・65万2,400円)でした。女性は約5,860人です。
この数字から言えること・言えないこと
言えること
- 国の統計の機械の整備・修理の仕事の年収の目安は約571万円で、工場の仕事全体(約472万円)より約99万円高い
- 50代後半まで年齢とともに上がり、60歳を過ぎると大きく下がる
- 働く人の約8割は100人以上の会社にいる
言えないこと
- 「機械保全」という名前の仕事だけの年収(統計の区分は、機械の整備・修理をまとめたものです)
- 技能検定(機械保全)などの資格を持っている人だけの年収
- どの業種(自動車・食品・化学など)の工場の保全が高いか
- 地域ごとの年収(この表は全国の平均です)
よくある質問
Q. 機械保全の平均年収はいくらですか?
国の統計に「機械保全」だけの区分はありません。工場の機械の整備・修理をする人が入る区分の年収の目安は約571万円です(令和7年賃金構造基本統計調査。月の給与×12+年間賞与で計算)。
Q. 製造ラインの仕事から保全に移ると、年収は上がりますか?
平均で見ると、機械の整備・修理の仕事は、工場の仕事全体より約99万円高くなっています。ただし、同じ人が移ったときにいくら上がるかは、この統計からは分かりません。年齢や会社の規模の違いも入った平均です。
Q. 機械保全の技能検定の合格率は?
技能検定の機械保全などの職種の合格率は技能検定の合格率は?にまとめています。
自分の年収を、この数字と比べるときに
平均で見ると、機械の整備・修理の仕事は年齢とともに年収が上がり続けます。ただし、これは全員の平均です。次のような人は、平均の数字がそのまま当てはまりません。
- 保全の仕事と製造ラインの仕事を兼ねていて、会社がどちらの区分で答えているか分からない人
- 夜勤・交替勤務や呼び出しの手当が、年収の多くを占めている人
- 60歳を過ぎて再雇用になった人(60〜64歳の平均は約511万円です)
まず自分の年収を、同じ年齢・同じくらいの会社の規模の数字と比べてから、動くかどうかを考えるほうが確実です。工場で働く人の年収の職種別・年齢別は工場勤務の平均年収はいくら?、製造業の年齢別の賃金は製造業の賃金は何歳がいちばん高い?にまとめています。
保全の経験をいかせる会社を、比べてみたいときは
統計で分かるのは平均までです。自分の保全の経験が、ほかの会社でどれくらいの年収になるのかは、平均からは分かりません。製造業・メーカーを専門にした転職エージェントの中には、転職するかどうかを決める前の段階でも、無料で面談できるところがあります。
【PR】メーカー・製造業に特化!経験豊富なコンサルが導く転職支援【メーカーズジョブ】
![]()
申し込む前に、面談の内容や条件をリンク先の公式ページで確かめてください。
次のような人には向きません。
- 学生の方(申し込みの対象外です)
- すでにこのサービスを利用したことがある方
- 製造業以外の仕事に移ることを考えている人
- いまの年収に納得していて、相場の数字だけ知りたい人(この記事の統計で足ります)
出典
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種 第1表(職種(小分類)、性別)・第2表(職種(大分類)別)・第5表(職種(小分類)、年齢階級別)
- 厚生労働省「令和8年賃金構造基本統計調査 業種別主な職種早見表」
月の給与は2025年(令和7年)6月分、年間賞与は2024年(令和6年)1年間の額です。企業規模10人以上・一般労働者(短時間労働者を除く)の数字です。年収の目安は、月の給与を12倍して年間賞与を足した計算の目安で、統計に載っている金額ではありません。


