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工場で働いていると、「自分の年収は相場と比べて低いのか」「年齢が上がっても給料が上がらないのは普通なのか」が気になります。
ここでは、厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」から、工場で製造・組立・検査などをする人の年収を、職種別・年齢別・正社員かどうか・学歴・男女・会社の規模で並べます。転職サイトの自社データではなく、国の最新の統計の数字だけを使います。
この記事で分かること
- 工場で製造・組立・検査などをする人(生産工程の仕事)の平均年収は約472万円。働く人全体の平均(約546万円)より約74万円低い
- 職種で大きく違い、機械の整備・修理や自動車組立は約590万〜600万円、食料品製造は約397万円
- 年収は40代前半(約520万円)から50代前半(約538万円)まで、ほとんど上がらない
工場で働く人の平均年収は約472万円
| 区分 | 平均年収(目安) | 月の給与(残業代込み) | 年間賞与 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|---|
| 生産工程の仕事 | 約472万円 | 32万4,300円 | 82万4,200円 | 43.1歳 |
| 働く人全体(全産業・全職種) | 約546万円 | 37万500円 | 100万9,600円 | 44.4歳 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種 第2表(職種(大分類)別)・産業大分類 第1表(産業計)。平均年収は「月の給与×12か月+年間賞与」で計算した目安です。
工場で製造・組立・検査などをする人の平均年収は 約472万円 です。働く人全体の平均(約546万円)より、約74万円低くなっています。
この数字を読むときの注意
- 「工場勤務」という区分は、この統計にはありません。 ここでは職種の大分類「生産工程従事者」(機械を使って製品を作る・組み立てる・検査する・機械を整備する仕事)の数字を使っています。工場で働く事務職や設計・開発の技術者は入っていません。自動車整備など、工場の外で働く人も一部入っています
- 年収は計算した目安です。 月の給与は2025年6月分の「きまって支給する現金給与額」(基本給・手当・残業代・深夜勤務の手当を含む)で、これを12倍し、前の年1年間の賞与を足しました。税金や社会保険料を引く前の額です
- フルタイムで働く人(一般労働者)の数字です。 働く人が10人以上の会社が対象です
職種別の年収:機械の整備・修理や自動車組立は約590万円以上
| 職種 | 平均年収(目安) | 平均年齢 | 月の残業時間 |
|---|---|---|---|
| 機械の整備・修理(その他の機械整備・修理従事者) | 約598万円 | 42.5歳 | 13時間 |
| 自動車組立 | 約592万円 | 41.0歳 | 19時間 |
| 製銑・製鋼・非鉄金属製錬 | 約588万円 | 42.1歳 | 20時間 |
| 化学製品製造 | 約550万円 | 41.7歳 | 13時間 |
| 機械検査 | 約523万円 | 43.7歳 | 14時間 |
| 一般機械の組立(はん用・生産用・業務用機械器具組立) | 約523万円 | 42.3歳 | 14時間 |
| 金属工作機械作業 | 約484万円 | 42.8歳 | 18時間 |
| 製品検査(金属製品) | 約461万円 | 44.0歳 | 14時間 |
| ゴム・プラスチック製品製造 | 約458万円 | 43.0歳 | 17時間 |
| 金属溶接・溶断 | 約455万円 | 41.8歳 | 19時間 |
| 電気機械器具組立 | 約446万円 | 44.1歳 | 12時間 |
| 食料品・飲料・たばこ製造 | 約397万円 | 43.5歳 | 15時間 |
| 紡織・衣服・繊維製品製造 | 約319万円 | 45.8歳 | 9時間 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種 第1表(職種(小分類)別)。主な職種を抜き出しています。年収は「月の給与×12+年間賞与」で計算した目安です。
同じ工場の仕事でも、職種で年収は大きく違います。いちばん高い機械の整備・修理(約598万円)と、食料品・飲料・たばこ製造(約397万円)では、約200万円の差があります。
自動車組立や製鋼・金属製錬は、残業時間も月19〜20時間と長めです。年収には残業代や深夜勤務の手当も入っています。
年齢別の年収:40代から50代前半はほとんど上がらない
| 年齢 | 生産工程の仕事 | 働く人全体 |
|---|---|---|
| 20〜24歳 | 約362万円 | 約361万円 |
| 25〜29歳 | 約407万円 | 約448万円 |
| 30〜34歳 | 約455万円 | 約507万円 |
| 35〜39歳 | 約502万円 | 約557万円 |
| 40〜44歳 | 約520万円 | 約595万円 |
| 45〜49歳 | 約535万円 | 約614万円 |
| 50〜54歳 | 約538万円 | 約634万円 |
| 55〜59歳 | 約522万円 | 約641万円 |
| 60〜64歳 | 約414万円 | 約506万円 |
| 65〜69歳 | 約328万円 | 約402万円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種 第6表(職種(大分類)、性、年齢階級別)・産業大分類 第1表(産業計)。男女計。年収は「月の給与×12+年間賞与」で計算した目安です。
20代前半では、工場で働く人も働く人全体も約362万円で、ほぼ同じです。そこから差が開きます。
工場で働く人の年収は、30代前半の約455万円から40代前半の約520万円までは約66万円上がりますが、40代前半から50代前半(約538万円)までは 約17万円しか上がりません。働く人全体は、40代前半から50代後半まで約47万円上がっています。「40代から年収が上がらない」と感じるのは、平均の数字にも表れています。
正社員とそれ以外:約513万円と約315万円
| 区分 | 平均年収(目安) | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 正社員・正職員 | 約513万円 | 41.9歳 |
| 正社員・正職員以外 | 約315万円 | 47.6歳 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種 第9表(職種(大分類)、性、雇用形態別)。生産工程従事者・男女計。年収は「月の給与×12+年間賞与」で計算した目安です。
工場で働く正社員の平均年収は 約513万円、正社員以外は約315万円です。月の給与(残業代込み)は34万4,800円と24万6,600円で約10万円、賞与は年99万2,300円と18万7,300円で約80万円違います。
「正社員・正職員以外」は、会社が正社員としていない人です。期間工や派遣社員の給料そのものを示す数字ではありません。
高卒・大卒、男女で見ると
| 区分 | 平均年収(目安) |
|---|---|
| 高校卒 | 約474万円 |
| 大学卒 | 約511万円 |
| 男性 | 約515万円 |
| 女性 | 約333万円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種 第6表・第8表(職種(大分類)、性、学歴、年齢階級別)。生産工程従事者。年収は「月の給与×12+年間賞与」で計算した目安です。
工場で働く人は、高校卒が最も多く、高校卒の平均年収は約474万円です。大学卒との差は約36万円です。
男女では約182万円の差があります。女性は残業時間が月10時間と、男性(16時間)より短いことも差の一部です。
会社の規模別:1,000人以上の会社は約579万円
| 会社の規模 | 平均年収(目安) | 月の残業時間 |
|---|---|---|
| 1,000人以上 | 約579万円 | 18時間 |
| 100〜999人 | 約454万円 | 15時間 |
| 10〜99人 | 約403万円 | 12時間 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種 第2表(企業規模別)。生産工程従事者・男女計。年収は「月の給与×12+年間賞与」で計算した目安です。
大手の工場で働く人ほど年収は高く、1,000人以上の会社の約579万円に対して、10〜99人の会社は約403万円で、約177万円の差 があります。特に賞与は、1,000人以上が年120万4,100円、10〜99人が54万3,100円で、2倍以上違います。
この数字から言えること・言えないこと
言えること
- 工場で製造・組立・検査などをする人の平均年収は約472万円で、働く人全体(約546万円)より約74万円低い
- 職種で約200万円の差があり、機械の整備・修理や自動車組立は約590万円以上
- 年収は40代前半から50代前半まで約17万円しか上がらない
- 正社員は約513万円、会社の規模では1,000人以上と10〜99人で約177万円の差がある
言えないこと
- 期間工・派遣社員の年収。この表は会社が正社員としているかどうかで分けた数字です
- 会社ごとの年収(トヨタなど特定の会社)。この統計は会社の規模で分けているだけです
- 年収800万円・1,000万円の人がどれくらいいるか。この記事の数字は平均です
- 自分が転職したときの年収。職種・会社・地域・経験で大きく変わります
よくある質問
Q. 工場勤務の平均年収はいくら?
工場で製造・組立・検査などをする人(生産工程の仕事)の平均年収は約472万円です(月の給与32万4,300円×12か月+年間賞与82万4,200円で計算した目安)。働く人全体の平均(約546万円)より約74万円低くなっています。「工場勤務」という区分は統計に無いため、職種の「生産工程従事者」の数字です。
Q. 20代で工場勤務だと年収はどれくらい?
20〜24歳は約362万円、25〜29歳は約407万円です。20代前半は働く人全体(約361万円)とほぼ同じですが、20代後半では働く人全体(約448万円)より約41万円低くなります。
Q. 正社員と期間工・派遣で年収はどれくらい違う?
この統計で分かるのは、正社員・正職員(約513万円)と、それ以外(約315万円)の差までです。期間工や派遣社員だけの年収は、この統計には出ていません。
自分の年収を、この数字と比べるときに
平均で見ると、工場で働く人の年収は、職種・年齢・正社員かどうか・会社の規模で大きく変わります。ただし、これは全員の平均です。次のような人は、平均の数字がそのまま当てはまりません。
- 夜勤や交替勤務の手当が多く、年収の多くを手当や残業代が占めている人
- 小さな会社の工場にいる人(会社の規模で約177万円の差があります)
- 職種が上の表のどれにも当てはまらない人(職種で約200万円の差があります)
まず自分の年収を、同じ職種・同じ年齢・同じくらいの会社の規模の数字と比べてから、動くかどうかを考えるほうが確実です。
自分の年収が相場より低いか、確かめたいときは
統計で分かるのは平均までです。自分の職種や経験が、ほかの会社でどれくらいの年収になるのかは、平均からは分かりません。製造業・メーカーを専門にした転職エージェントの中には、転職するかどうかを決める前の段階でも、無料で面談できるところがあります。
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申し込む前に、面談の内容や条件をリンク先の公式ページで確かめてください。
次のような人には向きません。
- 学生の方(申し込みの対象外です)
- すでにこのサービスを利用したことがある方
- 製造業以外の仕事に移ることを考えている人
- いまの年収に納得していて、相場の数字だけ知りたい人(この記事の統計で足ります)
出典
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種 第1表(職種(小分類)別)・第2表(職種(大分類)別)・第6表(職種(大分類)、性、年齢階級別)・第8表(職種(大分類)、性、学歴、年齢階級別)・第9表(職種(大分類)、性、雇用形態別)
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 産業大分類 第1表(産業計)
月の給与は2025年(令和7年)6月分、年間賞与は2024年(令和6年)1年間の額です。企業規模10人以上・一般労働者(短時間労働者を除く)の数字です。


