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トラックの運転手として働こうか考えるとき、「トラック運転手の年収はどれくらいか」「大型に乗ると、どれくらい違うのか」が気になります。
ここでは、厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」から、トラックを運転する人の年収を、大型とそれ以外・会社の規模・年齢で並べます。転職サイトの自社データではなく、国の統計の数字だけを使います。
この記事で分かること
- 国の統計の「営業用大型貨物自動車運転者」の年収の目安は約507万円(月の給与38万6,900円・年間賞与42万9,600円・平均51.5歳)
- 大型以外の「営業用貨物自動車運転者(大型車を除く)」は約449万円で、大型とは約58万円の差
- 大型は残業などが月33時間で、月の給与の約2割(8万600円)が残業代などの所定内給与以外の分
- 年齢別では大型は50〜54歳の約532万円がいちばん高く、60〜64歳は約471万円
トラック運転手の年収の目安は、大型で約507万円
| 区分 | 年収の目安 | 月の給与(残業代込み) | 年間賞与 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|---|
| 営業用大型貨物自動車運転者 | 約507万円 | 38万6,900円 | 42万9,600円 | 51.5歳 |
| 営業用貨物自動車運転者(大型車を除く) | 約449万円 | 34万1,700円 | 38万5,100円 | 50.3歳 |
| 自家用貨物自動車運転者 | 約430万円 | 31万8,900円 | 47万5,600円 | 52.5歳 |
| バス運転者 | 約453万円 | 32万8,400円 | 59万100円 | 56歳 |
| タクシー運転者 | 約451万円 | 35万9,200円 | 19万7,800円 | 56.8歳 |
| 輸送・機械運転従事者(運転の仕事全体) | 約484万円 | 36万1,800円 | 49万3,900円 | 51.1歳 |
| 働く人全体(全産業・全職種) | 約546万円 | 37万500円 | 100万9,600円 | ― |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種 第1表・第2表(男女計・企業規模10人以上)、産業大分類 第1表(産業計)。年収の目安=月の給与(きまって支給する現金給与額)×12+年間賞与その他特別給与額で計算した額で、統計に載っている金額ではありません
国の統計でトラックの運転手が入る区分のうち、運送会社などで荷物を運ぶ「営業用大型貨物自動車運転者」の年収の目安は約507万円、「営業用貨物自動車運転者(大型車を除く)」は約449万円です。大型の方が約58万円高く、働く人全体の平均(約546万円)と比べると、大型は約39万円、大型以外は約97万円低くなっています。
大型の月の給与38万6,900円のうち、残業代などを除く所定内給与は30万6,300円です。残業などの時間は月33時間(大型以外は26時間)で、運転の仕事全体(輸送・機械運転従事者)の平均の月26時間より多くなっています。年間賞与は42万9,600円と、働く人全体(100万9,600円)の半分以下でした。
働く人の数は、大型が約47万2千人、大型以外が約45万2千人です。平均年齢は大型51.5歳・大型以外50.3歳で、働く人全体より高めです。月の給与は2025年(令和7年)6月分、年間賞与は2024年(令和6年)1年間の額です。手取りではありません。
トラックの運転は、統計のどの区分に入るか
厚生労働省の「業種別主な職種早見表」では、運送会社などで荷主の荷物を運ぶ営業用トラック運転者は、車の大きさで「営業用大型貨物自動車運転者」と「営業用貨物自動車運転者(大型車を除く)」に分かれます。自分の会社の荷物を運ぶ自家用トラック運転者は「自家用貨物自動車運転者」です。
一方で、宅配の配達人は、トラック運転者ではなく「その他の運搬従事者」(倉庫作業員などと同じ区分)に入ります。宅配便の配達をしている人の給料は、この記事の表には入っていないと考えられます。また、どの免許(大型・中型・準中型など)を持っているかでは分けていません。
年齢別:大型は50代前半がいちばん高い
営業用大型貨物自動車運転者
| 年齢 | 年収の目安 | 働く人の割合 | 月の給与 | 年間賞与 |
|---|---|---|---|---|
| 〜19歳 | 約354万円 | 0.0% | 28万6,600円 | 9万8,800円 |
| 20〜24歳 | 約446万円 | 0.8% | 34万7,100円 | 29万7,400円 |
| 25〜29歳 | 約472万円 | 3.0% | 36万8,400円 | 29万7,800円 |
| 30〜34歳 | 約512万円 | 3.8% | 39万7,300円 | 35万1,600円 |
| 35〜39歳 | 約524万円 | 5.5% | 39万9,600円 | 44万100円 |
| 40〜44歳 | 約527万円 | 10.0% | 40万4,900円 | 41万2,100円 |
| 45〜49歳 | 約530万円 | 15.2% | 40万2,300円 | 47万400円 |
| 50〜54歳 | 約532万円 | 22.5% | 40万2,800円 | 48万2,300円 |
| 55〜59歳 | 約518万円 | 19.4% | 39万2,500円 | 47万円 |
| 60〜64歳 | 約471万円 | 12.7% | 36万1,300円 | 37万5,800円 |
| 65〜69歳 | 約406万円 | 5.4% | 31万4,200円 | 28万6,400円 |
| 70歳〜 | 約361万円 | 1.7% | 27万6,300円 | 29万7,300円 |
営業用貨物自動車運転者(大型車を除く)
| 年齢 | 年収の目安 | 働く人の割合 | 月の給与 | 年間賞与 |
|---|---|---|---|---|
| 〜19歳 | 約315万円 | 0.2% | 24万8,700円 | 16万3,100円 |
| 20〜24歳 | 約371万円 | 1.5% | 28万8,200円 | 24万9,800円 |
| 25〜29歳 | 約427万円 | 3.8% | 32万6,500円 | 35万900円 |
| 30〜34歳 | 約462万円 | 5.3% | 34万7,100円 | 45万4,600円 |
| 35〜39歳 | 約482万円 | 7.9% | 35万8,700円 | 51万2,200円 |
| 40〜44歳 | 約481万円 | 10.0% | 35万7,500円 | 51万5,700円 |
| 45〜49歳 | 約489万円 | 15.2% | 36万9,700円 | 45万7,400円 |
| 50〜54歳 | 約470万円 | 19.2% | 35万8,000円 | 40万5,100円 |
| 55〜59歳 | 約448万円 | 17.8% | 34万2,300円 | 37万2,400円 |
| 60〜64歳 | 約391万円 | 11.8% | 30万6,200円 | 23万3,800円 |
| 65〜69歳 | 約349万円 | 5.3% | 27万7,300円 | 16万1,600円 |
| 70歳〜 | 約327万円 | 1.9% | 26万6,000円 | 8万2,800円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種 第5表(男女計・企業規模計)。割合は労働者数から計算
大型の年収の目安は、20代前半の約446万円から上がり、40代から50代は約530万円前後が続きます。いちばん高いのは50〜54歳の約532万円で、60〜64歳は約471万円、65〜69歳は約406万円です。大型以外も同じ形で、いちばん高いのは45〜49歳の約489万円でした。
大型で働く人がいちばん多いのは50〜54歳(22.5%)で、30歳未満は3.8%しかいません。60歳以上は19.7%です。若い人が少なく、50代が中心の仕事だと分かります。
会社の規模別:半分以上が10〜99人の会社
営業用大型貨物自動車運転者
| 会社の規模 | 年収の目安 | 働く人の割合 | 月の給与 | 年間賞与 |
|---|---|---|---|---|
| 1,000人以上 | 約544万円 | 12.5% | 40万2,800円 | 60万5,500円 |
| 100〜999人 | 約559万円 | 33.0% | 41万6,100円 | 59万7,200円 |
| 10〜99人 | 約468万円 | 54.5% | 36万5,600円 | 28万8,000円 |
営業用貨物自動車運転者(大型車を除く)
| 会社の規模 | 年収の目安 | 働く人の割合 | 月の給与 | 年間賞与 |
|---|---|---|---|---|
| 1,000人以上 | 約535万円 | 24.5% | 38万4,500円 | 73万9,200円 |
| 100〜999人 | 約444万円 | 23.6% | 34万1,600円 | 33万6,200円 |
| 10〜99人 | 約410万円 | 52.0% | 32万1,600円 | 24万500円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種 第1表(男女計)。割合は労働者数から計算
大型も大型以外も、働く人の半分以上(大型54.5%・大型以外52.0%)が10〜99人の会社にいます。大型では、100〜999人の会社(約559万円)が1,000人以上(約544万円)より少し高く、10〜99人(約468万円)とは約91万円の差でした。大型以外は、1,000人以上(約535万円)と10〜99人(約410万円)で約125万円の差があります。
大型で働く人の97.1%、大型以外で働く人の95.9%は男性です。
この数字から言えること・言えないこと
言えること
- 国の統計のトラック運転手の年収の目安は、大型で約507万円、大型以外で約449万円
- 大型は残業などが月33時間と多く、月の給与のうち8万600円は残業代など(所定内給与以外の分)
- 年間賞与は大型でも42万9,600円で、働く人全体の半分以下
- 働く人の半分以上は10〜99人の会社にいる
言えないこと
- 免許の種類(大型・中型・けん引など)ごとの年収
- 長距離と地場(近距離)の違い、運ぶ荷物(冷凍・危険物など)による違い
- 宅配の配達をする人の年収(「その他の運搬従事者」に入っていて、分けて出ていません)
- 個人で運送業をしている人など、雇われていない人の収入(この統計は、10人以上の会社に雇われている人だけです)
よくある質問
Q. トラック運転手の平均年収はいくらですか?
国の統計の「営業用大型貨物自動車運転者」の年収の目安は約507万円、「営業用貨物自動車運転者(大型車を除く)」は約449万円です(令和7年賃金構造基本統計調査。月の給与×12+年間賞与で計算)。
Q. 大型免許を取ると年収は上がりますか?
統計は「大型の車を運転する人」と「それ以外」で分けているだけで、免許を取ったかどうかでは分けていません。大型の車を運転する人の方が平均で約58万円高いことは分かりますが、免許を取った人の年収がどれだけ上がるかは、この数字からは分かりません。
Q. トラック運転手は残業が多いですか?
6月の残業などの時間の平均は、大型で月33時間、大型以外で月26時間です。運転の仕事全体(輸送・機械運転従事者)の平均は月26時間です。会社や運ぶ荷物で大きく違います。
トラックの仕事を考えるときに
平均で見ると、トラック運転手の年収は大型の方が高く、残業代などが月の給与の約2割を占めています。ただし、これは全員の平均です。次のような人は、この数字だけで決めない方が確実です。
- 残業を減らしたいと考えている人(残業代が減ると、月の給与も平均より下がります)
- 大型・中型など、運転したい車の免許をまだ持っていない人(免許によって運転できる車が違います)
- 長距離か地場か、どんな荷物を運ぶかがまだ決まっていない人(働く時間と給料の形が大きく変わります)
まず運転する車の大きさと、残業の時間・賞与の有無を確かめてから、動くかどうかを考えるほうが確実です。業種ごとの人手不足の数字は人手不足の業界はどこ?、業種別の平均年収は平均年収は業種別でいくら?、クレーンの運転の仕事の年収はクレーン運転士の年収は?にまとめています。
トラックの運転の求人を、見比べてみたいときは
国の統計で分かるのは、トラックの運転の仕事の平均の給料までです。自分の地域でどんな求人があるかは、この数字からは分かりません。ガテン系・職人・技術系の求人を集めた求人サイトがあり、ドライバーの仕事も載っています。
載っている求人には、配送ドライバーなど業務委託(雇われるのではなく、仕事ごとに契約する働き方)の仕事もあります。応募する前に、職種・雇用形態・給与の条件を、それぞれの求人ページで確かめてください。
次のような人には向きません。
- 正社員の仕事だけを探している人(アルバイト・業務委託の求人も多く載っています)
- 求人に書かれた免許(大型・中型など)を、まだ持っていない人(先に、必要な免許と取り方を確かめてください)
- 今の会社で働き続けると決めている人
出典
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種 第1表(職種(小分類)、性別)・第2表(職種(大分類))・第5表(職種(小分類)、年齢階級別)
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 産業大分類 第1表(産業計)
- 厚生労働省「令和8年賃金構造基本統計調査 業種別主な職種早見表」
月の給与は2025年(令和7年)6月分、年間賞与は2024年(令和6年)1年間の額です。企業規模10人以上・一般労働者(短時間労働者を除く)の数字です。年収の目安は、月の給与を12倍して年間賞与を足した計算の目安で、統計に載っている金額ではありません。

