転職や退職を考えていると、「今、仕事がない人は増えているのか」「完全失業率の最新はどれくらいか」が気になります。
ここでは、総務省統計局が2026年10月30日に公表した「労働力調査(基本集計)2026年9月分」と、2026年1月30日に公表した「2025年平均」から、完全失業率の最新の数字と、男女別・年齢別・仕事を探している理由別の内訳を並べます。
この記事で分かること
- 2026年9月の完全失業率(季節調整値)は2.4%。前の月より0.1ポイント下がった
- 完全失業者は169万人で、前年同月より15万人少ない。そのうち、自分の都合で仕事を辞めて探している人が72万人でいちばん多い
- 年齢別の完全失業者は55〜64歳の37万人がいちばん多い
「完全失業率」とは
完全失業率は、15歳以上で「働いている人」と「完全失業者」を合わせた人数(労働力人口)のうち、完全失業者が何%いるかを表す数字です。労働力調査では、次の3つにすべて当てはまる人を完全失業者としています。
| 完全失業者の条件 | 中身 |
|---|---|
| 1. 仕事がない | 調査の週に、少しも仕事をしなかった |
| 2. すぐに働ける | 仕事があれば、すぐ働くことができる |
| 3. 仕事を探している | 調査の週に、仕事を探す活動や事業を始める準備をしていた |
出典:総務省統計局「労働力調査 用語の解説」をもとに、やさしい言葉に言いかえています
そのため、仕事を探すのをあきらめた人や、働く予定のない人は、完全失業者に入りません。「失業率が低い=仕事がない人がほとんどいない」とは限らない点に注意が必要です。
最新の2026年9月:完全失業率2.4%
| 区分 | 2026年9月 | 変化 |
|---|---|---|
| 完全失業率(季節調整値) | 2.4% | 前の月より0.1ポイント低下 |
| 男性 | 2.5% | 前の月より0.3ポイント低下 |
| 女性 | 2.2% | 前の月より0.1ポイント低下 |
| 完全失業者(季節調整値) | 167万人 | 前の月より10万人減少 |
| 完全失業者(原数値) | 169万人 | 前年同月より15万人減少 |
| 男性 | 99万人 | 前年同月より8万人減少 |
| 女性 | 69万人 | 前年同月より8万人減少 |
出典:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2026年(令和8年)9月分結果」(2026年10月30日公表)
2026年9月の完全失業率(季節調整値)は2.4%で、前の月(2.5%)から0.1ポイント下がりました。男女別では男性2.5%、女性2.2%です。
「季節調整値」は、毎年同じ時期にくり返す動き(春に卒業・就職する人が多いなど)をならした数字で、前の月と比べるときに使います。「原数値」は調べたままの数字で、前の年の同じ月と比べるときに使います。
13か月の動き:2.4%〜2.7%の間
| 月 | 完全失業率(季節調整値) |
|---|---|
| 2025年9月 | 2.6% |
| 2025年10月 | 2.6% |
| 2025年11月 | 2.6% |
| 2025年12月 | 2.6% |
| 2026年1月 | 2.7% |
| 2026年2月 | 2.6% |
| 2026年3月 | 2.7% |
| 2026年4月 | 2.5% |
| 2026年5月 | 2.5% |
| 2026年6月 | 2.5% |
| 2026年7月 | 2.4% |
| 2026年8月 | 2.5% |
| 2026年9月 | 2.4% |
出典:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2026年(令和8年)9月分結果の概要」
この1年あまりの完全失業率は、2.4%から2.7%の間で動いています。2026年1月と3月の2.7%がいちばん高く、4月からは2.5%、7月は2.4%に下がり、8月は2.5%、9月は2.4%でした。
年平均では、2025年は2.5%で、前の年(2024年)と同じでした(総務省統計局「労働力調査(基本集計)2025年平均結果の要約」)。2025年平均の完全失業者は176万人で、男性102万人、女性74万人です。男女別の完全失業率は、男性2.7%、女性2.3%でした。
年齢別:55〜64歳が37万人でいちばん多い
| 年齢 | 完全失業者(2026年9月・原数値) |
|---|---|
| 15〜24歳 | 22万人 |
| 25〜34歳 | 35万人 |
| 35〜44歳 | 25万人 |
| 45〜54歳 | 34万人 |
| 55〜64歳 | 37万人 |
| 65歳以上 | 16万人 |
| 合計 | 169万人 |
出典:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2026年(令和8年)9月分結果の概要」
完全失業者の人数では、55〜64歳が37万人でいちばん多く、25〜34歳の35万人、45〜54歳の34万人が続きます。
ただし、これは人数です。年齢ごとに働いている人・働く意思がある人の数が違うので、人数が多い年齢ほど失業しやすい、とは言えません。
仕事を探している理由:自分の都合で辞めた人が72万人
| 仕事を探している理由 | 完全失業者(2026年9月・原数値) | 前年同月から |
|---|---|---|
| 定年または雇用契約の満了で離職 | 19万人 | 変わらず |
| 勤め先や事業の都合で離職 | 20万人 | 3万人減少 |
| 自分の都合で離職(自発的な離職) | 72万人 | 9万人減少 |
| 新たに仕事を探し始めた | 49万人 | 1万人減少 |
出典:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2026年(令和8年)9月分結果の概要」。「その他」の理由などは表に入れていないため、合計は169万人になりません
完全失業者169万人のうち、自分の都合で仕事を辞めて、次の仕事を探している人が72万人でいちばん多くなっています(前年同月より9万人減少)。
一方、会社の都合(倒産・人員整理など)で辞めた人は20万人で、自己都合の3分の1以下です。2025年平均でも、自己都合で辞めた人は75万人、会社の都合で辞めた人は22万人でした。
この数字から言えること・言えないこと
言えること
- 2026年9月の完全失業率(季節調整値)は2.4%で、前の月より0.1ポイント下がった
- この1年あまりは2.4%〜2.7%の間で動いていて、2025年の年平均は2.5%で前の年と同じ
- 完全失業者169万人のうち、自分の都合で辞めて仕事を探している人が72万人でいちばん多い
言えないこと
- 自分の業界や職種で、仕事が見つかりやすいかどうか。この記事の数字は全体のものです
- 辞めてから次の仕事が見つかるまで、どれくらいかかるか。この記事の数字には出ていません
- 仕事を探すのをあきらめた人の数。完全失業者には入っていません
- 2026年10月以降の動き。10月分は11月末に公表される予定です。公開時点の最新の数字は、総務省統計局の「労働力調査」のページで確かめてください
辞めてから探すか考えるときに
完全失業率は2%台で動いています。ただし、次のような人は、この数字だけで先に仕事を辞めるかどうかを決めないほうが確実です。
- 自分の業種・職種・地域で、仕事がどれくらいあるかを、まだ確かめていない人(失業率は全体の数字です)
- 辞めたあとの生活費や、失業保険(雇用保険の基本手当)がいつから、何日分もらえるかを確かめていない人
- 失業率が低いから、辞めてもすぐ次が決まると考えている人(見つかるまでの期間は、この数字からは分かりません)
まず今の仕事を続けながら、自分の職種でどんな仕事があるかと、辞めたときのお金の見通しを確かめてから、辞める時期を決めるほうが確実です。
出典
- 総務省統計局「労働力調査(基本集計)2026年(令和8年)9月分結果」「同 結果の概要」(2026年10月30日公表)
- 総務省統計局「労働力調査(基本集計)2025年(令和7年)平均結果の要約」(2026年1月30日公表)
- 総務省統計局「労働力調査 用語の解説」


