仕事でストレスを感じていると、「ほかの人も同じなのか」「業種によって違うのか」が気になります。
ここでは、厚生労働省が2026年8月7日に公表した「令和7年 労働安全衛生調査(実態調査)」から、働く人のストレスの割合と中身、そして産業ごとに、メンタルヘルスの不調で長く休んだ人・辞めた人がいた職場の割合を並べます。
この記事で分かること
- 仕事や職業生活に強い不安・悩み・ストレスがある働く人は67.5%。前の年(68.3%)とほぼ同じ
- ストレスの中身は、「仕事の量」と「仕事の失敗、責任の発生等」がともに39.5%で最も多い
- メンタルヘルスの不調で1か月以上休んだ人や辞めた人がいた職場は、全体で13.5%。製造業は18.1%、建設業は7.1%
強いストレスがある人は67.5%
| 区分 | 強い不安・悩み・ストレスがある人の割合 |
|---|---|
| 全体(令和7年) | 67.5% |
| 全体(令和6年) | 68.3% |
| 正社員 | 69.1% |
| 契約社員 | 58.8% |
| パートタイム労働者 | 61.7% |
| 派遣労働者 | 53.5% |
| 男性 | 67.9% |
| 女性 | 66.9% |
出典:厚生労働省「令和7年 労働安全衛生調査(実態調査)結果の概要(個人調査)」(2026年8月7日公表)
仕事や職業生活のことで、強い不安・悩み・ストレスとなっていることがあると答えた人は67.5%でした。働く人の約3人に2人です。
働き方別では、正社員が69.1%でいちばん高く、派遣労働者(53.5%)とは15ポイントほどの差があります。男女の差はほとんどありません。
この調査は、民間の事業所で働く人から無作為に選んで、直接聞いたものです。
ストレスの中身:「仕事の量」と「失敗・責任」が39.5%
| ストレスの中身(主なもの3つまで) | 令和7年 | 令和6年 |
|---|---|---|
| 仕事の量 | 39.5% | 43.2% |
| 仕事の失敗、責任の発生等 | 39.5% | 36.2% |
| 対人関係(セクハラ・パワハラを含む) | 32.9% | 26.1% |
| 仕事の質 | 30.7% | 26.4% |
| 顧客等からのクレーム | 22.1% | 20.7% |
| 会社の将来性 | 20.5% | 22.2% |
| 役割・地位の変化等 | 17.7% | 19.8% |
| 雇用の安定性 | 7.6% | 11.2% |
| 事故や災害の体験 | 2.9% | 3.5% |
出典:厚生労働省「令和7年 労働安全衛生調査(実態調査)結果の概要(個人調査)」。強いストレスがある人を100とした割合です
ストレスの中身でいちばん多いのは、「仕事の量」と「仕事の失敗、責任の発生等」で、どちらも39.5%でした。次が対人関係(32.9%)です。
前の年と比べると、「仕事の量」は減りましたが、「対人関係」(26.1%→32.9%)や「仕事の質」(26.4%→30.7%)は増えています。
産業別:メンタル不調で休職・退職者がいた職場の割合
| 産業 | 休職または退職した人がいた事業所 | うち、1か月以上休んだ人がいた | うち、辞めた人がいた |
|---|---|---|---|
| 情報通信業 | 37.4% | 32.7% | 17.5% |
| 学術研究,専門・技術サービス業 | 27.0% | 19.9% | 10.3% |
| 電気・ガス・熱供給・水道業 | 26.2% | 25.3% | 6.5% |
| 製造業 | 18.1% | 16.2% | 7.3% |
| 医療,福祉 | 16.8% | 13.5% | 9.3% |
| 運輸業,郵便業 | 13.3% | 11.7% | 2.9% |
| 卸売業,小売業 | 8.5% | 6.5% | 4.4% |
| 建設業 | 7.1% | 5.6% | 3.6% |
| 宿泊業,飲食サービス業 | 3.3% | 1.8% | 3.0% |
| 全体 | 13.5% | 10.8% | 6.5% |
出典:厚生労働省「令和7年 労働安全衛生調査(実態調査)結果の概要(事業所調査)」第1表。過去1年間(2024年11月〜2025年10月)に、メンタルヘルスの不調で連続1か月以上休んだ人、または辞めた人がいた事業所の割合。主な産業を割合の高い順に並べています
過去1年間に、メンタルヘルスの不調で連続1か月以上休んだ人、または辞めた人がいた職場(事業所)は、全体で13.5%でした(前の年は12.8%)。
産業別では、製造業が18.1%で全体より高く、建設業は7.1%で全体より低くなっています。いちばん高いのは情報通信業の37.4%でした。
ただし、これは「そういう人が1人でもいた職場の割合」です。働く人のうち何人が休んだかではありません。働く人の数が多い職場ほど、1人でもいる割合は高くなることがあるため、この数字だけで「製造業はストレスが多い」とは言えません。
この数字から言えること・言えないこと
言えること
- 仕事や職業生活に強いストレスがある働く人は67.5%で、約3人に2人
- ストレスの中身は「仕事の量」と「仕事の失敗、責任の発生等」が最も多く、対人関係が続く
- メンタルヘルスの不調で1か月以上休んだ人・辞めた人がいた職場は、製造業18.1%、建設業7.1%
言えないこと
- 業種ごとの「強いストレスがある人」の割合。この記事では、公表資料から数字を確かめられなかったため載せていません
- 製造業や建設業が、ほかの業種よりストレスが多いかどうか。職場の割合は、職場の大きさなどにも左右されます
- 自分の職場のストレスの多さ。同じ業種でも、職場によって大きく違います
ストレスから仕事を考えるときに
仕事のストレスは、働く人の約3人に2人が感じています。ただし、次のような人は、この数字だけで仕事を変えるかどうかを決めないほうが確実です。
- ストレスのもとが「仕事の量」「人間関係」「仕事の中身」のどれなのかを、まだ書き出していない人(中身によって、配置換えなどで変わることがあります)
- 職場のストレスチェックの結果や、産業医・相談窓口を、まだ使ったことがない人
- 体や気持ちの不調が続いているのに、まだ医療機関に相談していない人
まずストレスのもとを整理し、職場の相談窓口や上司に相談して変わらないかを見てから、ほかの職場と比べるほうが確実です。つらさが強いときは、仕事のことより先に医療機関や、厚生労働省の相談窓口(「こころの耳」など)に相談してください。
出典
- 厚生労働省「令和7(2025)年『労働安全衛生調査(実態調査)』の結果を公表します」(2026年8月7日)
- 厚生労働省「令和7年 労働安全衛生調査(実態調査)結果の概要」事業所調査・個人調査


