タクシーの運転手として働こうか考えるとき、「タクシー運転手の年収はどれくらいか」「年齢が上がってからでも働けるのか」が気になります。
ここでは、厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」から、タクシーの運転手の年収を、全体・ほかの運転の仕事との比較・年齢・会社の規模で並べます。転職サイトの自社データではなく、国の統計の数字だけを使います。
この記事で分かること
- 国の統計の「タクシー運転者」の年収の目安は約451万円(月の給与35万9,200円・年間賞与19万7,800円・平均56.8歳)
- 年間賞与は19万7,800円と少なく、年収のほとんどが月の給与
- 働く人の43.0%が60歳以上で、70歳以上も14.4%いる
- 年齢別では45〜49歳の約521万円がいちばん高く、60〜64歳は約440万円、70歳以上は約348万円
タクシー運転手の年収の目安は約451万円
| 区分 | 年収の目安 | 月の給与(残業代込み) | 年間賞与 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|---|
| タクシー運転者 | 約451万円 | 35万9,200円 | 19万7,800円 | 56.8歳 |
| 乗用自動車運転者(タクシー運転者を除く) | 約371万円 | 28万1,700円 | 32万9,400円 | 59.5歳 |
| バス運転者 | 約453万円 | 32万8,400円 | 59万100円 | 56歳 |
| 営業用大型貨物自動車運転者 | 約507万円 | 38万6,900円 | 42万9,600円 | 51.5歳 |
| 輸送・機械運転従事者(運転の仕事全体) | 約484万円 | 36万1,800円 | 49万3,900円 | 51.1歳 |
| 働く人全体(全産業・全職種) | 約546万円 | 37万500円 | 100万9,600円 | ― |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種 第1表・第2表(男女計・企業規模10人以上)、産業大分類 第1表(産業計)。年収の目安=月の給与(きまって支給する現金給与額)×12+年間賞与その他特別給与額で計算した額で、統計に載っている金額ではありません
国の統計の「タクシー運転者」の年収の目安は約451万円です。月の給与は35万9,200円(このうち残業代などを除く所定内給与は30万6,400円)、残業などは月23時間でした。働く人全体の平均(約546万円)より約95万円低く、バスの運転手(約453万円)とほぼ同じです。
ほかの運転の仕事と比べて目立つのは、年間賞与が19万7,800円と少ないことです。バスの運転手(59万100円)の3分の1ほどで、年収の目安の大部分は月の給与です。平均年齢は56.8歳、平均の勤続年数は8.3年で、バスの運転手(12.3年)や大型トラックの運転手(13.4年)より短めです。
この区分で働く人は約17万人です。月の給与は2025年(令和7年)6月分、年間賞与は2024年(令和6年)1年間の額です。手取りではありません。
タクシーの運転は、統計のどの区分に入るか
厚生労働省の「業種別主な職種早見表」では、タクシーの運転手は「タクシー運転者」に入ります。タクシー以外で人を乗せる乗用車を運転する人は「乗用自動車運転者(タクシー運転者を除く)」、バスは「バス運転者」と、別の区分です。
固定給と歩合給(売り上げに応じた給与)の割合や、勤務の形(隔日勤務など)ごとの違いは、この統計では分けていません。
年齢別:60歳以上が4割
| 年齢 | 年収の目安 | 働く人の割合 | 月の給与 | 年間賞与 |
|---|---|---|---|---|
| 〜19歳 | ― | ― | ― | ― |
| 20〜24歳 | 約483万円 | 1.2% | 39万9,600円 | 3万8,400円 |
| 25〜29歳 | 約483万円 | 2.8% | 39万5,100円 | 8万7,500円 |
| 30〜34歳 | 約518万円 | 3.8% | 42万1,700円 | 11万8,800円 |
| 35〜39歳 | 約492万円 | 3.2% | 39万1,300円 | 22万3,100円 |
| 40〜44歳 | 約499万円 | 5.0% | 40万3,100円 | 14万8,300円 |
| 45〜49歳 | 約521万円 | 8.7% | 40万9,700円 | 29万6,700円 |
| 50〜54歳 | 約494万円 | 12.9% | 39万1,400円 | 24万6,300円 |
| 55〜59歳 | 約481万円 | 19.3% | 38万2,100円 | 22万8,300円 |
| 60〜64歳 | 約440万円 | 16.7% | 34万9,700円 | 20万4,900円 |
| 65〜69歳 | 約379万円 | 12.0% | 30万1,100円 | 17万7,300円 |
| 70歳〜 | 約348万円 | 14.4% | 27万8,800円 | 13万300円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種 第5表(男女計・企業規模計)。割合は労働者数から計算
年収の目安は、20代から50代まで約481万〜521万円の間で、大きな山はありません。いちばん高いのは45〜49歳の約521万円です。60〜64歳は約440万円、65〜69歳は約379万円、70歳以上は約348万円と、60歳を過ぎると下がっていきます。
目立つのは働く人の年齢です。働く人がいちばん多いのは55〜59歳(19.3%)で、60歳以上が43.0%、70歳以上だけでも14.4%います。反対に、30歳未満は4.0%です。
会社の規模別:6割が100〜999人の会社
| 会社の規模 | 年収の目安 | 働く人の割合 | 月の給与 | 年間賞与 |
|---|---|---|---|---|
| 1,000人以上 | 約506万円 | 4.0% | 41万5,800円 | 6万9,100円 |
| 100〜999人 | 約489万円 | 62.3% | 39万円 | 21万3,600円 |
| 10〜99人 | 約373万円 | 33.6% | 29万5,400円 | 18万4,000円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種 第1表(男女計)。割合は労働者数から計算
タクシーの運転手は、働く人の62.3%が100〜999人の会社にいます。1,000人以上(約506万円)と100〜999人(約489万円)はあまり変わりませんが、10〜99人の会社は約373万円で、100〜999人とは約116万円の差がありました。
働く人の94.0%は男性です。女性は約1万300人で、年収の目安は約393万円(平均50歳)でした。
この数字から言えること・言えないこと
言えること
- 国の統計のタクシー運転手の年収の目安は約451万円で、バスの運転手とほぼ同じ
- 年間賞与は19万7,800円と少なく、年収の大部分は月の給与
- 働く人の43.0%は60歳以上で、70歳以上も14.4%いる
- 10〜99人の会社は、100人以上の会社より年収の目安が低い
言えないこと
- 歩合給と固定給の割合、売り上げごとの給与
- 地域(東京と地方など)ごとのタクシー運転手の年収
- 隔日勤務・日勤・夜勤など、勤務の形ごとの違い
- 個人タクシーなど、雇われていない人の収入(この統計は、10人以上の会社に雇われている人だけです)
よくある質問
Q. タクシー運転手の平均年収はいくらですか?
国の統計の「タクシー運転者」の年収の目安は約451万円です(令和7年賃金構造基本統計調査。月の給与×12+年間賞与で計算)。年間賞与は19万7,800円で、年収のほとんどは月の給与です。
Q. 60歳を過ぎてからでもタクシー運転手になれますか?
統計で分かるのは、今働いている人の年齢までです。タクシー運転者の43.0%は60歳以上で、65〜69歳の年収の目安は約379万円、70歳以上は約348万円でした。採用の条件(年齢・免許など)は会社ごとに違うので、求人ごとに確かめてください。
Q. タクシー運転手になるには、どんな免許がいりますか?
お客さんを乗せて運賃をもらうタクシーの運転には、第二種運転免許が必要です。この統計では、免許の取り方や、会社が費用を出すかどうかは分かりません。
タクシーの仕事を考えるときに
平均で見ると、タクシー運転手の年収は約450万円で、60歳以上の人も多く働いています。ただし、これは全員の平均です。次のような人は、この数字だけで決めない方が確実です。
- 毎月の給与を安定させたい人(歩合給の割合は会社ごとに違い、この統計では分かりません)
- 賞与で年収を上げたい人(タクシー運転者の年間賞与の平均は19万7,800円です)
- 第二種運転免許をまだ持っていない人(先に、取り方と、会社の取得支援の有無を確かめてください)
まず給与の決まり方(固定給と歩合給)と、勤務の形を確かめてから、動くかどうかを考えるほうが確実です。トラックの運転手の年収はトラック運転手の年収は?、定年の年齢の数字は定年は65歳?70歳?にまとめています。
50歳を過ぎてからの仕事を、探してみたいときは
国の統計で分かるのは、タクシーの運転の仕事の平均の給料までです。自分の地域でどんな求人があるかは、この数字からは分かりません。50歳以上の人に向けた求人を集めて載せている求人サイトがあります。
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載っている求人には、パート・アルバイトのほか、業務委託(雇われるのではなく、仕事ごとに契約する働き方)の仕事もあります。応募する前に、雇用形態・勤務時間・給与の条件を、それぞれの求人ページで確かめてください。
次のようなチャレンジをする人に向いています。
- 60歳を過ぎてからも、新しい仕事に挑戦したい人
- パートや業務委託も含めて、働き方を見比べながら仕事を探したい人
※雇用形態(パート・業務委託も多い)と条件は求人ページで確かめてください。
出典
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種 第1表(職種(小分類)、性別)・第2表(職種(大分類))・第5表(職種(小分類)、年齢階級別)
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 産業大分類 第1表(産業計)
- 厚生労働省「令和8年賃金構造基本統計調査 業種別主な職種早見表」
月の給与は2025年(令和7年)6月分、年間賞与は2024年(令和6年)1年間の額です。企業規模10人以上・一般労働者(短時間労働者を除く)の数字です。年収の目安は、月の給与を12倍して年間賞与を足した計算の目安で、統計に載っている金額ではありません。


