住宅着工戸数の推移は?2025年は740,667戸で3年連続の減少、持家・貸家・分譲の内訳と最新8月【2026年9月公表】

住宅着工戸数 推移はどうなった? 建設業

「新しく建つ家が減っている」と聞くと、住宅の現場で働く人は「どれくらい減っているのか」「持家・アパート・マンションのどれが減っているのか」が気になります。

ここでは、国土交通省の「建築着工統計調査報告」から、2025年(1〜12月)の住宅着工戸数と5年間の推移、いちばん新しい2026年8月分の数字を並べます。

この記事で分かること

  • 2025年に着工した新しい住宅は740,667戸。前の年より6.5%減り、3年連続の減少
  • 持家(注文住宅など)は201,285戸で4年連続の減少。2021年の285,575戸から、4年で約3割減った
  • いちばん新しい2026年8月分は63,974戸で、前の年の同じ月より6.1%増えた(5か月連続の増加)

2025年の住宅着工戸数:740,667戸、3年連続の減少

区分2025年前の年と比べて
新設住宅の合計740,667戸−6.5%(3年連続の減少)
持家201,285戸−7.7%(4年連続の減少)
貸家324,991戸−5.0%(3年連続の減少)
分譲住宅208,169戸−7.6%(3年連続の減少)
うちマンション89,888戸−12.2%
うち一戸建115,935戸−4.3%

出典:国土交通省「建築着工統計調査報告(令和7年計分)」(2026年1月30日)

「新設住宅着工戸数」は、その年に工事を始めた新しい住宅の数です。国土交通省の区分では、次の4つに分かれます。

  • 持家:建てた人が自分で住むための住宅(注文住宅など)
  • 貸家:人に貸すための住宅(アパート・賃貸マンションなど)
  • 分譲住宅:建てて売るための住宅(分譲マンション・建売の一戸建)
  • 給与住宅:会社などが社員を住まわせるための住宅(社宅など。数が少ないので表では省いています)

2025年は、持家・貸家・分譲住宅のどれも減りました。いちばん数が多いのは貸家(324,991戸)で、全体の約4割です。減り方がいちばん大きいのは分譲マンション(−12.2%)でした。

5年間の推移:持家は4年で約3割減った

年合計持家貸家分譲住宅
2021年856,484戸285,575戸321,376戸243,944戸
2022年859,529戸253,287戸345,080戸255,487戸
2023年819,623戸224,352戸343,894戸246,299戸
2024年792,195戸218,175戸342,092戸225,315戸
2025年740,667戸201,285戸324,991戸208,169戸

出典:国土交通省「建築着工統計調査報告」令和3年計分〜令和7年計分(各年の1月末に公表)

5年間で見ると、合計は2022年の859,529戸がいちばん多く、その後は3年続けて減っています。2025年は2021年より約11万6千戸少なく、約13.5%減りました。

とくに減り方が大きいのは持家です。2021年の285,575戸から2025年の201,285戸まで、4年で約8万4千戸(約29.5%)減りました。注文住宅を建てる人が減っていることが、数字に出ています。

一方、貸家は2022年〜2024年まで34万戸台でほぼ横ばいでしたが、2025年は324,991戸に減りました。

いちばん新しい2026年8月分:前の年より6.1%増えた

区分2026年8月前の年の同じ月と比べて
新設住宅の合計63,974戸+6.1%(5か月連続の増加)
持家17,713戸+1.0%(5か月連続の増加)
貸家28,309戸+6.5%
分譲住宅16,838戸+6.4%
うちマンション6,475戸+5.3%
うち一戸建10,182戸+7.5%

出典:国土交通省「建築着工統計調査報告(令和8年8月分)」(2026年9月30日)

2026年8月は、持家・貸家・分譲住宅のどれも前の年の同じ月より増え、合計で6.1%増えました。前の年の同じ月より増えたのは5か月続けてです。

ただし、季節による増減をならして1年分に直した数字(季節調整済年率換算値)は753千戸で、前の月より2.7%減っています(2か月連続の減少)。1か月分の「前の年より増えた」だけで、流れが変わったとは言い切れません。前の年の同じ月の数が少なかった場合、前年同月比は大きく出やすいことにも注意が必要です。

この数字から言えること・言えないこと

言えること

  • 2025年の新設住宅着工戸数は740,667戸で、3年連続の減少
  • 持家は4年連続で減り、2021年から約3割減った
  • 2026年8月は、前の年の同じ月より6.1%増えた(5か月連続)。ただし前の月と比べると2.7%減(季節調整済年率換算値)

言えないこと

  • 建設業全体の仕事の量。住宅着工戸数には、リフォーム・修繕、住宅以外の建物(工場・倉庫・店舗など)、道路や橋などの土木工事は入っていません
  • 自分の会社や地域の仕事が増えるか減るか。数字は全国の合計で、都道府県や会社によって違います
  • この先どうなるか。この統計は、すでに工事を始めた住宅の数で、予測ではありません
  • 住宅の現場で働く人の給料。着工の数と給料の関係は、この統計からは分かりません

住宅の仕事を続けるか考えるときに

新しく建つ住宅は、この数年減る流れが続いています。ただし、次のような人は、この数字だけで仕事を変えるかどうかを決めないほうが確実です。

  • 自分の会社の仕事が、新築の住宅なのか、リフォームや住宅以外の建物なのかを分けて考えたことがない人(住宅着工戸数に入るのは新築の住宅だけです)
  • 持家・貸家・分譲のどれが自分の会社の仕事の中心かを、まだ確かめていない人(区分によって減り方が違います)
  • 1か月分の「増えた」「減った」だけで、流れが変わったと考えている人(月々の数字は上下します)

まず自分の会社の仕事が、どの区分の工事にどれくらい頼っているかを上司や会社に確かめてから、ほかの会社と比べるほうが確実です。

出典

  • 国土交通省「建築着工統計調査報告(令和7年計分)」(2026年1月30日)
  • 国土交通省「建築着工統計調査報告(令和6年計分)」(2025年1月31日)
  • 国土交通省「建築着工統計調査報告(令和5年計分)」「(令和4年計分)」「(令和3年計分)」
  • 国土交通省「建築着工統計調査報告(令和8年8月分)」(2026年9月30日)
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