副業禁止の会社はどれくらい?副業していない正社員の50.5%が「禁止」、300人以上の会社は61.7%【2024年7月公表】

副業禁止の会社はどれくらい?副業していない正社員の50.5%が「禁止」 副業・副収入

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「うちの会社は副業禁止なのか」「ほかの会社では副業はできるのか」が気になります。会社の決まり(就業規則)は会社ごとに違いますが、働く人に聞いた調査で、副業が禁止されている人の割合は分かります。

ここでは、労働政策研究・研修機構(JILPT)が2022年に行った調査から、勤め先で副業が禁止されている人の割合と、副業を会社に知らせているかを並べます。

この記事で分かること

  • 副業をしていない正社員の50.5%が「勤め先で副業が禁止されている」と答えた。300人以上の会社では61.7%
  • 一方で、正社員の25.6%は「禁止されているか分からない」。29人以下の会社では41.6%
  • 国のモデル就業規則(厚生労働省)は「勤務時間外に、他の会社等の業務に従事することができる」が基本で、会社が禁止・制限できるのは4つの場合

副業していない正社員の50.5%が「禁止されている」

本業の働き方(雇われている人)禁止されている禁止されていないわからない
正社員50.5%24.0%25.6%
非正社員13.1%50.8%36.0%
計(2,032人)38.4%32.6%28.9%

出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)「副業者の就労に関する調査」(JILPT調査シリーズNo.245、2024年7月) 図表2-5-4(副業をしていない人=「本業のみの人」に聞いた結果)

副業をしていない人に、勤め先で副業が禁止されているかを聞くと、正社員の50.5%が「禁止されている」と答えました。パートや派遣などの非正社員では13.1%で、正社員のほうが約40ポイント高くなっています。

本業の働き方(雇われている人)禁止されている禁止されていないわからない
正社員18.3%64.0%17.8%
非正社員4.3%82.5%13.2%
計(8,984人)11.0%73.6%15.4%

出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)「副業者の就労に関する調査」(JILPT調査シリーズNo.245、2024年7月) 図表2-5-1(副業をしている人に聞いた結果)

副業をしている人では、「禁止されている」は11.0%でした。報告書は、副業をするかどうかに、本業の勤め先の禁止の決まりがある程度影響しているようだ、と書いています。

会社が大きいほど「禁止」が多い:300人以上の会社の正社員は61.7%

勤め先の会社の規模(正社員・副業していない人)人数禁止されている禁止されていないわからない
29人以下202人23.3%35.1%41.6%
30〜99人238人41.2%24.8%34.0%
100〜299人216人54.2%20.8%25.0%
300人以上665人61.7%22.4%15.9%
計1,377人50.5%24.0%25.6%

出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)「副業者の就労に関する調査」(JILPT調査シリーズNo.245、2024年7月) 図表2-5-6(本業のみの人・本業が正社員)

正社員で副業をしていない人を会社の規模別にみると、300人以上の会社では61.7%が「禁止されている」と答えました。29人以下の会社では23.3%です。一方で、29人以下の会社では41.6%が「わからない」と答えていて、決まりがはっきりしない、または知らない人が多いことが分かります。

禁止されていない会社の姿勢は「どちらともいえない」が63.4%

副業をしていて、勤め先で禁止されていない人(6,609人)に、勤め先の副業への姿勢を聞くと、「どちらともいえない」が63.4%でいちばん多く、「積極的」「どちらかといえば積極的」を合わせると27.5%、「消極的」「どちらかといえば消極的」を合わせると9.0%でした(図表2-5-7の本文)。

副業を会社に「知らせていない」正社員は43.5%

本業の働き方(副業をしている人)知らせている届け出はしていないが上司や同僚は知っている知らせていない
正社員33.5%23.0%43.5%
非正社員43.6%24.5%31.9%
計(8,984人)38.7%23.8%37.5%

出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)「副業者の就労に関する調査」(JILPT調査シリーズNo.245、2024年7月) 図表2-5-10

副業をしている人のうち、副業を勤め先に「知らせていない」人は37.5%で、正社員では43.5%でした。勤め先で副業が「禁止されている」と答えた人では72.5%、禁止されているか「わからない」人では74.4%が知らせていません(図表2-5-11)。

知らせない理由(複数回答・上位)計(3,369人)正社員非正社員
個人的なことで言いたくないから37.8%37.9%37.6%
伝えるのが面倒だから24.8%26.0%23.1%
伝えることで、自身が不利益を被らないか心配だから20.8%26.0%14.2%
副業の内容が、本業の勤め先の就業規則に反すると思うから17.6%25.0%8.2%

出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)「副業者の就労に関する調査」(JILPT調査シリーズNo.245、2024年7月) 図表2-5-15(副業を勤め先に知らせていない人)

知らせない理由の上位は「個人的なことで言いたくないから」37.8%でした。正社員では、4人に1人(25.0%)が「副業の内容が就業規則に反すると思うから」と答えています。

国のモデル就業規則:副業は「できる」が基本、禁止・制限できるのは4つ

厚生労働省が出している就業規則のひな形(モデル就業規則、令和7年12月版)の第70条は、「労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。」としています。そのうえで、会社は、働く人からの届け出をもとに、次のどれかに当たる場合は、副業を禁止または制限できるとしています。

  • ① 労務提供上の支障がある場合
  • ② 企業秘密が漏洩する場合
  • ③ 会社の名誉や信用を損なう行為や、信頼関係を破壊する行為がある場合
  • ④ 競業により、企業の利益を害する場合

出典:厚生労働省「モデル就業規則」(令和7年12月版)第70条

モデル就業規則の解説には、副業・兼業の相談や自己申告をしたことで、不利益な取扱いをすることはできない、とも書かれています。ただし、モデル就業規則はひな形で、実際の決まりは会社ごとの就業規則で決まります。自分の会社の就業規則で、副業が禁止か、届け出が要るかを確かめる必要があります。

この数字から言えること・言えないこと

言えること

  • この調査では、副業をしていない正社員の50.5%が「勤め先で副業が禁止されている」と答え、300人以上の会社では61.7%
  • 正社員の25.6%は禁止されているか「わからない」と答え、29人以下の会社では41.6%
  • 国のモデル就業規則は、副業を「できる」としたうえで、会社が禁止・制限できる4つの場合を決めている

言えないこと

  • 国全体の会社のうち、副業を禁止している会社の割合。この調査は働く人に聞いたインターネット調査で、会社に聞いた調査ではありません
  • 自分の会社が副業を禁止しているか。会社ごとの就業規則で決まります
  • 建設業・製造業の会社の割合。この記事の数字は、業種別ではありません

副業をしている人の割合は副業している人はどれくらい?に、副業の月の収入と働く時間は副業の収入はいくら?にまとめています。

よくある質問

Q. 副業をするとき、会社に言わないといけない?

会社ごとの就業規則で決まります。国のモデル就業規則(厚生労働省)は、働く人からの届け出をもとに、会社が副業を禁止・制限できる4つの場合を決める形になっています。この調査では、副業をしている雇われている人の38.7%が勤め先に知らせていました。

Q. 副業の相談をしたら、不利な扱いを受ける?

モデル就業規則の解説には、副業・兼業にかかわる相談や自己申告をしたことで、不利益な取扱いをすることはできない、と書かれています。ただし、実際の扱いは会社ごとの就業規則によります。

Q. 会社に雇われない副業(個人で受ける仕事)も、就業規則の対象?

モデル就業規則の解説では、副業・兼業には、ほかの会社に雇われる形のほか、事業主として行うものや、請負・委託・準委任の契約で行うものも含む、とされています。ネットで仕事を受ける場合なども、就業規則を確かめてください。

副業を始めるか考えるときに

副業をしている人の中にも、会社に知らせていない人がいます。ただし、次のような人は、すぐに副業を始めるかどうかを決めないほうが確実です。

  • 自分の会社の就業規則で、副業が禁止されているか、届け出が要るかをまだ確かめていない人
  • 副業の内容が、本業と同じ仕事(競業)や、本業の秘密にかかわる人
  • 本業の残業や休日出勤が多く、副業をすると体を休める時間が足りなくなる人

まず就業規則を読み、分からなければ会社の担当の人に確かめてから、届け出の要らない範囲か、届け出をしたうえでできる副業を考えるほうが確実です。副業の所得が年20万円を超えたときの確定申告は、副業している人はどれくらい?にまとめています。

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会社の決まりを確かめたうえで、知識や技術をネットで売ってみたいときは

統計で分かるのは、副業が禁止されている人の割合までです。会社の決まりで副業ができる人の中には、本業で身につけた知識(図面の読み方、見積もり、資格の勉強の仕方など)を、ネットで個人に売る人もいます。

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出品する前に、手数料や出品のルールをリンク先の公式ページで確かめてください。本業の秘密にかかわる内容や、本業と競合する内容は、就業規則で禁止されていることがあります。

次のような人には向きません。

  • すでにココナラを利用したことがある方
  • 会社の就業規則で、副業が禁止されている人
  • 人と文章でやり取りするのが負担になる人

出典

  • 独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)「副業者の就労に関する調査」(JILPT調査シリーズNo.245、2024年7月)(調査期間:2022年10月3日〜13日、調査会社の登録モニター18〜64歳へのインターネット調査。副業をしている人1万1,358人、副業をしていない人2,182人)
  • 厚生労働省「モデル就業規則」(令和7年12月版)第70条(副業・兼業)
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