副業している人はどれくらい?建設業3.8%・製造業2.5%、現場の人の副業の中身と5年で60万人増【2023年7月公表】

副業している人はどれくらい?建設業3.8%・製造業2.5%(2022年) 副業・副収入

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現場で働いていると、「休みの日や空いた時間に副業をしている人は、どれくらいいるのか」「同じ建設や工場の人は、どんな副業をしているのか」が気になります。

ここでは、総務省が5年に1度行う「就業構造基本調査」のいちばん新しい令和4年(2022年)の結果から、本業の業種ごとに、副業がある人の割合と、副業の中身を並べます。

この記事で分かること

  • 副業がある人は332万人で、働く人の5.0%。本業が建設業の人は3.8%、製造業の人は2.5%
  • 本業が建設業の人の副業は、約3割が同じ建設業。製造業の人も約2割が同じ製造業
  • 副業がある人は5年で約60万人増えた。始める前に、会社の決まりと確定申告(副業の所得が20万円を超えるか)を確かめる

副業がある人は働く人の5.0%、建設業3.8%(19業種で14番目)・製造業2.5%(17番目)

順位本業の業種働く人(有業者)副業がある人副業がある人の割合
1不動産業,物品賃貸業152.4万人12.4万人8.1%
1教育,学習支援業342.5万人27.6万人8.1%
3漁業12.9万人0.9万人7.2%
3生活関連サービス業,娯楽業221.6万人15.9万人7.2%
5宿泊業,飲食サービス業364.2万人25.7万人7.1%
6学術研究,専門・技術サービス業271.9万人18.8万人6.9%
7農業,林業174.4万人11.2万人6.4%
8鉱業,採石業,砂利採取業2.4万人0.1万人5.9%
9サービス業(他に分類されないもの)459.3万人25.6万人5.6%
10医療,福祉900.1万人48.1万人5.3%
11卸売業,小売業967.4万人45.7万人4.7%
12情報通信業293.2万人13.4万人4.6%
13運輸業,郵便業347.0万人13.8万人4.0%
14建設業462.9万人17.4万人3.8%
15複合サービス事業46.2万人1.7万人3.7%
16金融業,保険業161.1万人4.9万人3.0%
17製造業1,047.7万人26.7万人2.5%
18公務(他に分類されるものを除く)248.4万人5.4万人2.2%
19電気・ガス・熱供給・水道業35.7万人0.7万人2.1%
―全体(分類不能を含むすべての業種)6,706.0万人332.1万人5.0%

出典:総務省「令和4年就業構造基本調査」(2023年7月21日公表)、e-Stat 表番号07700「男女、副業の有無、本業の従業上の地位・雇用形態、本業の産業、本業の従業者規模別人口(有業者)-全国」(副業がある人)・表番号04602「男女、年齢、従業上の地位・雇用形態・起業の有無、産業別人口、平均継続就業期間(有業者)-全国」(働く人)。建設業・製造業などの数字は表番号05100とも一致。割合は「副業がある人÷働く人」でこの記事が計算し、小数第2位を四捨五入(表示が同じ値は同じ順位)。人数も四捨五入。分類不能の産業は順位から除いた。鉱業,採石業,砂利採取業は人数が少ないので目安

2022年に副業がある人は約332万人で、働く人の約20人に1人です。本業が建設業の人は3.8%(約17万4千人)、製造業の人は2.5%(約26万7千人)で、どちらも全体の5.0%より低くなっています。すべての業種(分類不能を除く19業種)でみると、いちばん高いのは不動産業,物品賃貸業と教育,学習支援業(どちらも8.1%)で、建設業は19業種の中で14番目、製造業は17番目でした(e-Stat 表番号07700・04602からこの記事で計算)。

なお、総務省の発表にある「副業者比率4.8%」は、本業が農業,林業と分類できない人を除いた数字です。この記事は本業の業種ごとに比べるため、働く人全体で計算しています。

正社員と非正規で分けると:建設業の正社員は2.5%

本業の業種正社員(正規の職員・従業員)非正規の職員・従業員
全体(すべての業種)2.6%7.3%
建設業2.5%6.7%
製造業1.5%4.3%

出典:総務省「令和4年就業構造基本調査」(2023年7月21日公表)、e-Stat 表番号05100「男女、副業の有無、本業の産業、本業の年間就業日数・就業の規則性・週間就業時間、本業の従業上の地位・雇用形態別人口(有業者)-全国」から計算(副業がある人÷働く人)

正社員で副業がある人は、建設業で2.5%(263万人のうち約6万5千人)、製造業で1.5%(722万人のうち約10万9千人)です。パートやアルバイト・派遣などの非正規で働く人のほうが、副業がある割合は高くなっています。

本業が建設業・製造業の人は、どんな副業をしている?

副業の業種本業が建設業の人本業が製造業の人
建設業5万500人(29.1%)4,700人(1.8%)
製造業5,200人(3.0%)5万8,000人(21.7%)
農業,林業2万5,700人(14.8%)3万4,200人(12.8%)
卸売業,小売業1万4,900人(8.6%)3万200人(11.3%)
サービス業(他に分類されないもの)1万2,300人(7.1%)1万8,700人(7.0%)
不動産業,物品賃貸業1万900人(6.3%)1万3,600人(5.1%)
宿泊業,飲食サービス業8,000人(4.6%)1万7,600人(6.6%)
副業がある人の合計17万3,800人26万6,700人

出典:総務省「令和4年就業構造基本調査」(2023年7月21日公表)、e-Stat 表番号05402「本業の従業上の地位・雇用形態・起業の有無、本業の産業、副業の従業上の地位・雇用形態、副業の産業、男女別人口(副業がある者)-全国」。割合は本業が同じ業種で副業がある人の合計に占める割合

本業が建設業の人の副業は、約3割(29.1%)が同じ建設業でした。次いで農業,林業が14.8%です。本業が製造業の人も、副業は同じ製造業が21.7%でいちばん多く、農業,林業、卸売業,小売業が続きます。本業で身につけた仕事を、副業でもしている人が多いことが分かります。

副業がある人は5年で約60万人増えた

調査の年副業がある人副業がある人の割合
2007年241.5万人3.9%
2012年214.6万人3.6%
2017年245.1万人3.9%
2022年304.9万人4.8%

出典:総務省「令和4年就業構造基本調査」(2023年7月21日公表)「結果の概要」(本業が農業,林業と分類できない人を除いた数字)

この表は総務省の発表の数え方で、2022年は304.9万人です。5年前の2017年より約60万人増え、割合も3.9%から4.8%に上がりました。今の仕事を続けながら、ほかの仕事もしたいと思っている人(追加就業希望者)も493万人いて、5年前より93万人増えています。

副業を始める前に確かめたい2つのこと

1.会社の決まり(就業規則)

厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」(2018年作成、2020年・2022年改定)を出し、会社の就業規則のひな形(モデル就業規則)からも「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」という決まりを外して、副業・兼業についての決まりを作りました。ただし、実際に副業ができるかどうか、届け出が要るかは会社ごとの就業規則で決まります。まず自分の会社の就業規則を確かめてください。

2.確定申告

国税庁の案内では、給与を1か所から受けていて、給与・退職所得以外の所得(副業の所得など)の合計が20万円を超える人は、確定申告が必要です(令和8年4月1日現在の法令)。副業がアルバイトなどの給与で、2か所以上から給与を受けている場合は、別の決まりがあります。くわしくは国税庁の案内を確かめてください。

この数字から言えること・言えないこと

言えること

  • 2022年に副業がある人は働く人の5.0%で、本業が建設業の人は3.8%、製造業の人は2.5%
  • 本業が建設業の人の副業は約3割が同じ建設業、製造業の人は約2割が同じ製造業
  • 副業がある人は2017年から2022年の5年で約60万人増えた

言えないこと

  • 副業でいくら稼げるか。この調査は副業の有無と業種を調べたもので、副業の収入は分かりません
  • 今(2026年)の割合。就業構造基本調査は5年に1度で、次の結果は2027年の調査のあとです
  • 自分の会社で副業ができるか。会社ごとの就業規則で決まります

建設業の人の給料は設計労務単価 令和8年度はいくら?に、パートの時給はパートの時給は業種別にいくら?にまとめています。

副業の収入(月平均・中央値)と働く時間は副業の収入はいくら?にまとめています。

よくある質問

Q. パートやアルバイトを掛け持ちしているのも「副業」に入る?

総務省の就業構造基本調査では、副業を「主な仕事以外に就いている仕事」としていて、仕事の種類は限っていません。2つ以上の仕事をしている人は、主な仕事以外の仕事が副業として数えられます。パートやアルバイトでも、勤め先の就業規則で届け出が要るかは確かめてください。

Q. 副業の所得が20万円以下なら、何も手続きしなくていい?

国税庁の案内では、給与を1か所から受けている人で、給与と退職所得以外の所得の合計が20万円以下なら、所得税の確定申告が要らない場合があります。ただし、住民税は別です。たとえば神戸市は「給与所得以外の所得が20万円以下で所得税の確定申告をする必要のない人も住民税(市県民税)の申告が必要です」と案内しています。住んでいる市区町村の案内を確かめてください。

Q. 本業と副業の働く時間は、合わせて数える?

厚生労働省の通達(令和2年9月1日)では、会社などに雇われて働く副業の場合、労働基準法第38条第1項により、本業と副業の労働時間を通算するとしています。フリーランスや個人で仕事を受ける場合など、労働基準法が適用されない働き方は通算されません。会社は、働く人からの申告などで副業の有無や時間を確かめる、とされています。

副業を始めるか考えるときに

副業がある人は少しずつ増えています。ただし、次のような人は、すぐに副業を始めるかどうかを決めないほうが確実です。

  • 本業の残業や休日出勤が多く、体を休める時間が足りていない人
  • 会社の就業規則で、副業が禁止されているか、届け出が要るかをまだ確かめていない人
  • 副業の所得が20万円を超えたときの確定申告を、まだ調べていない人

まず就業規則と、使える時間・体力を確かめてから、小さく始められる副業を探すほうが確実です。

仕事で身につけた知識や技術を、ネットで売ってみたいときは

統計で分かるのは、副業がある人の割合と業種までです。本業の知識(図面の読み方、見積もり、資格の勉強の仕方など)を、ネットで個人に売れるサイトもあります。

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出品する前に、手数料や出品のルールをリンク先の公式ページで確かめてください。

次のような人には向きません。

  • すでにココナラを利用したことがある方
  • 会社の就業規則で、副業が禁止されている人
  • 人と文章でやり取りするのが負担になる人

出典

  • 総務省「令和4年就業構造基本調査」(2023年7月21日公表)「結果の概要」「結果の要約」
  • e-Stat 表番号05100「男女、副業の有無、本業の産業、本業の年間就業日数・就業の規則性・週間就業時間、本業の従業上の地位・雇用形態別人口(有業者)-全国」
  • e-Stat 表番号05402「本業の従業上の地位・雇用形態・起業の有無、本業の産業、副業の従業上の地位・雇用形態、副業の産業、男女別人口(副業がある者)-全国」
  • e-Stat 表番号07700「男女、副業の有無、本業の従業上の地位・雇用形態、本業の産業、本業の従業者規模別人口(有業者)-全国」・表番号04602「男女、年齢、従業上の地位・雇用形態・起業の有無、産業別人口、平均継続就業期間(有業者)-全国」(19業種の順位の計算)
  • 厚生労働省「副業・兼業」(副業・兼業の促進に関するガイドライン、モデル就業規則)
  • 国税庁「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」
  • 総務省「令和4年就業構造基本調査」用語の解説(副業)
  • 厚生労働省「副業・兼業の場合における労働時間管理に係る労働基準法第38条第1項の解釈等について」(令和2年9月1日 基発0901第3号)
  • 神戸市「市県民税の申告」(2026年1月13日更新)
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