※この記事には広告(PR)が含まれています。広告リンクは記事の後半にあります。
定年のあとや、60歳をすぎてから、パートやアルバイトで働く人は多くいます。そのときに気になるのが、「60代の時給は、ほかの年代と比べてどうなのか」です。
ここでは、厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(2026年3月公表)から、パートなど働く時間が短い人(統計では「短時間労働者」)の時給を、年齢別に並べます。
この記事で分かること
- パートなど短時間で働く人の時給は、60〜64歳が1,526円、65〜69歳が1,569円(男女計)
- 60代の男性は60〜64歳2,024円・65〜69歳1,884円、女性は1,397円・1,401円で、男女の差が大きい
- 家族の健康保険の扶養に入れる年収は、60歳以上なら180万円未満(60歳未満は130万円未満)
60代のパートの時給:60〜64歳1,526円、65〜69歳1,569円
| 年齢 | 男女計 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 19歳以下 | 1,192円 | 1,202円 | 1,185円 |
| 20〜24歳 | 1,287円 | 1,300円 | 1,275円 |
| 25〜29歳 | 1,513円 | 1,566円 | 1,478円 |
| 30〜34歳 | 1,772円 | 2,394円 | 1,558円 |
| 35〜39歳 | 1,782円 | 2,709円 | 1,569円 |
| 40〜44歳 | 1,692円 | 2,667円 | 1,514円 |
| 45〜49歳 | 1,652円 | 2,545円 | 1,501円 |
| 50〜54歳 | 1,562円 | 2,343円 | 1,440円 |
| 55〜59歳 | 1,547円 | 2,238円 | 1,430円 |
| 60〜64歳 | 1,526円 | 2,024円 | 1,397円 |
| 65〜69歳 | 1,569円 | 1,884円 | 1,401円 |
| 年齢計 | 1,518円 | 1,769円 | 1,418円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」(2026年3月24日公表)(短時間労働者・第11表)。年齢計には70歳以上の人も入っています
60〜64歳は1,526円、65〜69歳は1,569円で、どちらも年齢計(1,518円)とほぼ同じです。前の年と比べると、60〜64歳は2.6%下がり、65〜69歳は2.1%上がりました。
男性と女性で大きく違う
60代の時給は、男性と女性で大きく違います。60〜64歳では男性が2,024円、女性が1,397円で、600円以上の差があります。65〜69歳でも、男性1,884円・女性1,401円です。
女性の時給は、20代後半から60代まで1,397円〜1,569円の間で、年齢による差が小さくなっています。男性は30代〜50代が2,000円台で、60代になると下がっています。この表からは、なぜ差があるのか(どんな仕事をしているか)までは分かりません。
1か月にするといくら?(計算の例)
同じ調査で、短時間労働者全体の働き方の平均は1日5.2時間・月14.0日でした(年齢別の数字はこの資料にありません)。この時間で計算すると、次のようになります。
| 年齢・性別 | 時給 | 1か月の目安(72.8時間) | 1年の目安 |
|---|---|---|---|
| 60〜64歳(男女計) | 1,526円 | 約11万1,093円 | 約133万円 |
| 65〜69歳(男女計) | 1,569円 | 約11万4,223円 | 約137万円 |
| 60〜64歳の女性 | 1,397円 | 約10万1,702円 | 約122万円 |
| 65〜69歳の女性 | 1,401円 | 約10万1,993円 | 約122万円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」(2026年3月24日公表)の時給と働いた時間から計算(時給×5.2時間×14.0日、1年は×12)。残業代・手当・税金・社会保険料は入れていません
60歳以上は、扶養の年収の目安が180万円未満
家族(夫や子どもなど)の健康保険の扶養に入れるかどうかは、年収で決まります。日本年金機構の案内では、年収の目安は130万円未満ですが、60歳以上の人は180万円未満です。
上の計算の例(年約122万〜137万円)は、どれも180万円未満です。ただし、扶養に入れるかどうかは、家族の収入との比べ方などほかの条件もあります。年金を受け取っている人は、年金も収入に入ります。家族の勤め先の健康保険に確かめてください。
この数字から言えること・言えないこと
言えること
- パートなど短時間で働く人の時給は、60〜64歳1,526円・65〜69歳1,569円で、全体の平均(1,518円)とほぼ同じ
- 60代は男女の差が大きく、60〜64歳では男性2,024円・女性1,397円
- 60歳以上の人が家族の健康保険の扶養に入れる年収の目安は180万円未満
言えないこと
- 70歳以上の時給。この資料の年齢別の表は69歳まで
- 自分の地域や仕事の時給。全国・全業種の平均です
- 60代の人が月に何日働いているか。年齢別の日数はこの資料にありません
よくある質問
Q. 60代のパートの時給はいくらですか?
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」では、パートなど働く時間が短い人の時給(男女計)は、60〜64歳が1,526円、65〜69歳が1,569円でした。全年齢の平均(1,518円)とほぼ同じです。全国・全業種の平均なので、地域や仕事によって違います。
Q. 70歳以上のパートの時給は分かりますか?
この調査の年齢別の表は69歳までで、70歳以上だけの時給は出ていません。全年齢の平均(1,518円)には70歳以上の人も入っています。
Q. 60歳以上だと、家族の扶養に入れる年収はいくらまでですか?
日本年金機構の案内では、家族の健康保険の扶養に入れる年収の目安は130万円未満ですが、60歳以上の人は180万円未満です。年金を受け取っている人は年金も収入に入ります。ほかの条件もあるので、家族の勤め先の健康保険に確かめてください。
60代でパートを始める・続けるか考えるときに
60代のパートの時給は、全体の平均と大きく変わりません。ただし、次のような人は、時給だけで働き方を決めないほうが確実です。
- 年金を受け取っていて、働いた分で年金が減るかどうかを、まだ確かめていない人(年金事務所で確かめられます)
- 家族の扶養に入っているかどうかと、その条件を、まだ確かめていない人
- 体力や通院の予定から、週に何日・何時間働けるかを、まだ考えていない人
まず年金と扶養の条件を確かめ、働ける日数と時間を決めてから、仕事を探すほうが確実です。
60歳を過ぎてからのパートを、探してみたいときは
統計で分かるのは時給の平均までで、どこでどんな求人があるかは分かりません。50歳以上の人に向けた求人をまとめて載せている求人サイトがあります。
次のような人に向いています。
- 定年や再雇用のあとも、週に何日か働けるパートを探したい人
- 50歳以上の人に向けた求人を、まとめて見比べたい人
【PR】50歳から80歳まで働けるシニア専門の求人情報【PR市場】
![]()
載っている求人には、パート・アルバイトのほか、業務委託(雇われるのではなく、仕事ごとに契約する働き方)の仕事もあります。応募する前に、雇用形態・勤務時間・時給の条件を、それぞれの求人ページで確かめてください。
次のような人には向きません。
- 正社員の仕事だけを探している人(パート・アルバイト・業務委託の求人も多く載っています)
- 今の会社の再雇用で働き続けると決めている人
- 扶養の年収の目安(60歳以上は180万円未満)を、まだ確かめていない人(働く時間を決める前に、この記事の「扶養の年収の目安」の説明と、勤め先で確かめてください)
出典
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」(2026年3月24日公表)(短時間労働者の第11表、実労働日数・1日あたりの所定内実労働時間数)
- 日本年金機構「被扶養者の認定における年間収入要件」


